『バスケット・グラフィティ』は、今バスケットボールを頑張っている若い選手たちに向けて、トップレベルの選手たちが部活生時代の思い出を語るインタビュー連載。華やかな舞台で活躍するプロ選手にも、かつては知られざる努力を積み重ねる部活生時代があった。当時の努力やバスケに打ち込んだ気持ち、上達のコツを知ることは、きっと今のバスケットボール・プレーヤーにもプラスになるはずだ。

篠山竜青(しのやま・りゅうせい)
1988年7月20日生まれ、神奈川県出身。気迫溢れる激しいディフェンスを持ち味とし、その明るい性格とリーダーシップで日本代表のキャプテンを務めている。プレーだけでなく、抜群のワードセンスで観客を魅了するBリーグ屈指の人気者。

vol.1「怒られないよう、楽しめずにいたミニバス時代」
vol.2「中学の時はかなりモテたと思います(笑)」
vol.3「バカになってキツいところを乗り越えよう」
vol.4「ライバルを身近に見つけることはすごく大事」


馬場雄大(ばば・ゆうだい)
1995年11月7日生まれ、富山県出身。筑波大を入学からインカレ3連覇に導いたオールラウンダーは、4年次に現役大学生としてアルバルク東京に加入してプロに転向。同時期から日本代表にも定着し、日本バスケの未来をリードする存在となっている。

vol.1「成長する骨の痛みと戦いつつ楽しんだミニ時代」
vol.2「馬場雄大の基礎が出来上がった、濃い3年間」
vol.3「悩んだ進路、鍛えられたもう一つの『部活』」


町田瑠唯(まちだ・るい)
1993年3月8日生まれ、北海道出身。身長161cmとガードの中でも一際体格は小さいが、それを補って余りある俊敏な動きとトリッキーなハンドリング、そしてバスケットIQの高さで富士通と日本代表での地位を確立する司令塔。コートネームは「ルイ」。

vol.1「町田家の床は私のドリブル練習で凹んだまま」
vol.2「別に試合に出られなくていい、挑戦してくる」
vol.3「全国制覇は当たり前、そんなの目標じゃない」
vol.4「見ている人を楽しませるバスケットの追求」


田中大貴(たなか・だいき)
1991年9月3日生まれ、長崎県出身。スマートな風貌に似合わぬ当たりの強さと粘りのあるディフェンスから、プレーの引き出しの多いオフェンスへとつなぐBリーグトップクラスのオールラウンダー。抜群の安定感を備え、アルバルク東京のエースとして君臨する。

vol.1「のどかなバスケ人生のスタートと『上』を目指すきっかけ」
vol.2「背番号『24』は、母校長崎西の『西=24』」
vol.3「将来なりたい選手をイメージして、一歩ずつ」


大神雄子(おおが・ゆうこ)
1982年10月17日生まれ、山形県出身。名古屋短期大学付属(現在の桜花学園)ではウインターカップ3連覇を含む7冠を達成。WNBAや中国でもプレーしたパイオニアで、現在はトヨタ自動車アンテロープスでプレー。今シーズン限りでの現役引退を表明している。

vol.1「小中学校のバスケは楽しかった記憶しかない」
vol.2「刺激を与えてくれた恩師、先輩、ライバル」
vol.3「このキャラクターは育ってきた環境と出会った人によって作られたもの」


永吉佑也(ながよし・ゆうや)
1991年7月14日生まれ、鹿児島県出身のビッグマン。延岡学園、青山学院大を経て東芝神奈川に加入し、NBL優勝に貢献した。Bリーグ初年度を川崎ブレイブサンダースで迎え、2年目の今シーズンからは京都ハンナリーズでプレーする。

vol.1「トガっていた僕はバスケに守ってもらった」
vol.2「ちょっと辛いぐらいの寮生活が心地良かった」
vol.3「今はビッグマンでも世界に出たら全然違う」


比江島慎(ひえじま・まこと)
1990年8月11日、福岡県出身。抜群の得点感覚と1on1の強さを備えた『日本代表のエース』。洛南ではウインターカップ3連覇、青山学院大を経て、日本のトップリーグと日本代表で活躍し続けている。波に乗ったら止まらない『比江島タイム』は圧巻。

vol.1「勝たなければいけないプレッシャーを背負ってのバスケットボール」
vol.2「ライバルに勝つために、覚悟を決めて洛南へ」
vol.3「自分で自分にプレッシャーをかけて、なおかつ楽しみながら努力した」


岡田優介(おかだ・ゆうすけ)
1984年9月17日生まれ、東京都出身のシューティングガード。プロ選手でありながら公認会計士試験に合格し、会計士としての活動も行いつつ、3×3の「DIME.EXE」に選手兼オーナーとして参画したり、日本バスケットボール選手会を立ち上げるなどマルチな活動を行う。本業の選手としてはBリーグ1年目を京都で迎え、クラッチシューターの実力を発揮、すぐにチームの中心となった。

vol.1「友達とのバスケだけでは物足りなくて、夜間開放の体育館で大人と一緒に草バスケ」
vol.2「進学先の候補校にはすべて自分で足を運び視察、日本一になるために土浦日大を選択」
vol.3「地元開催のインターハイ、能代工を相手に『完全ホーム』に後押しされる喜びを知る」
vol.4「プロ選手になって10年、あの時に頑張っていた自分が今の自分につながっている」


辻直人(つじ・なおと)
1989年9月8日生まれ、大阪府出身のシューティングガード。精度の高い3ポイントシュートを得意とし、なおかつ抜群の勝負強さを備えるクラッチプレーヤーとして、昨シーズンのNBLファイナルではMVPに輝いた。日本代表でも主力として活躍、Bリーグの『顔』の一人でもある。今シーズンはドライブやパスに磨きをかけ、さらなるレベルアップに余念がない。

vol.1「兄を追い、仲間に恵まれてバスケにのめり込む」
vol.2「スランプは乗り越えるのではなく『我慢』する」
vol.3「シュートフォームは自分で考えながら見つける」


渡嘉敷来夢(とかしき・らむ)
1991年6月11日生まれ、埼玉県出身。193cmの長身ながら、走って跳べる運動神経抜群のエース。Wリーグでは『女王』JX-ENEOSサンフラワーズの主力として活躍。また日本人3人目のWNBAプレーヤーとして、シアトルストームでのプレーを経験した。リオ五輪では攻守にフル回転して日本代表のベスト8進出に大きく貢献した。愛称はタク。

vol.1「陸上は背面跳びが怖くて、バレーは服装のルールが嫌で、バスケットを選択」
vol.2「悩んだ末に『やるからには本気でやってみたい』と井上先生のいる桜花学園を選択」
vol.3「苦手だったポストプレーを習得したら、バスケットがどんどん楽しくなってきた」
vol.4「最高のチームメートがいたことで、『負けない』と信じて戦うことができた」
vol.5「バスケットをやっているみんなで盛り上げて、メダルを取りに行きましょう」


吉田亜沙美(よしだ・あさみ)
1987年10月9日生まれ、東京都出身。学生時代から常に世代のトップを走り続けるポイントガード。日本代表とJX-ENEOSサンフラワーズの頼れるキャプテンとして、スピードあるゲームメイクとアグレッシブなディフェンスでチームを引っ張る。リオ五輪ではチームを20年ぶりのベスト8に導き、自身はアシストランキング1位に。コートネームは「流」(リュウ)。

vol.1「姉の背中を追いかけて始めたバスケット」
vol.2「上級生に揉まれて学んだ気遣いの大切さ」
vol.3「初めて味わった『負ける悔しさ』の感情」
vol.4「負けることで学んだ『キャプテンの覚悟』」
vol.5「オリンピックには『人を頑張らせる力』がある」


藤岡麻菜美(ふじおか・まなみ)
1994年2月1日生まれ、千葉県出身。重心が低く俊敏なドリブルとメリハリのあるパスで多彩なオフェンスを演出するポイントガード。アンダー世代の全カテゴリで国際大会を経験し、リオ五輪イヤーに日本代表候補にも選ばれた。JX-ENEOSサンフラワーズではルーキーながら吉田亜沙美のバックアップとして活躍している。

vol.1「バスケのために、声なんか一切出さず淡々とプレーしていた自分を変えた」
vol.2「常勝チームを避けての進学、選んだ道は間違っていなかった」
vol.3「ちょっと頑張ったらクリアできる目標では、それなりの努力しかしない」
vol.4「東京オリンピックではメインのポイントガードとしてコートに立ちたい」


竹内譲次(たけうち・じょうじ)
1985年1月29日生まれ、大阪府出身。双子の兄・公輔(栃木ブレックス)とともに日本を代表する207cmのビッグマン。9シーズン在籍した日立サンロッカーズ東京(現・サンロッカーズ渋谷)からアルバルク東京へ移籍し、Bリーグ元年を迎える。

vol.1「中学時代に真似て練習した『教科書』は鵜澤潤選手」
vol.2「全国のライバルたちとの遭遇」
vol.3「高校ラストイヤーに勝ち取った2度の全国優勝」
vol.4「常に上を見て努力を続けたビッグマン」


橋本竜馬(はしもと・りょうま)
1988年5月11日生まれ、福岡県出身のポイントガード。攻守両面で闘争心溢れるプレーを見せ、チームを鼓舞して引っ張る不屈のファイター。男子日本代表の長谷川ヘッドコーチからもアグレッシブさではナンバーワンと太鼓判を押された。

vol.1「負けず嫌いはヤバかったと思います」
vol.2「前進し続ける力というのはすごく大事」
vol.3「上手くなるために自分を知る」


古川孝敏(ふるかわ・たかとし)
1987年10月20日生まれ、兵庫県出身のシューティングガード。激しいディフェンスと冷静なシュートを兼ね備え、いつもアグレッシブなプレーでチームを牽引する。2011年に日本代表デビュー。28歳にして今なお発展途上の努力家だ。

vol.1「ライバルに負けたくない一心で」
vol.2「厳しい中でも皆と過ごせたことが一番」
vol.3「強いだけでなく良いチームでやりたい」
vol.4「トップの選手こそ工夫をしている」


間宮佑圭(まみや・ゆか)
1990年4月3日生まれ、東京都出身。力強さとしなやかさを兼ね備えた日本代表の不動のセンターで、184センチの身長を生かして攻守を支える。センターながら精度の高いミドルシュートも武器としており、俊敏さを生かして得点を量産する。

vol.1「スカウトされちゃうんじゃ? とふざけていたら」
vol.2「カバンに『退部届』の封筒を忍ばせて」
vol.3「周囲の人をどう支え、どう引っ張っていくか」


髙田真希(たかだ・まき)
1989年8月23日生まれ、愛知県出身。ポジションはパワーフォワード。高さと強さだけでなく幅広いスキルを備え、Wリーグの2015-16シーズンでは得点(1試合平均19.25)とリバウンド(同10.30)の2冠。日本代表の主力選手としても期待される。

vol.1「男勝りだった幼少期、空手経験もプラスに」
vol.2「できてもできなくても、続けるしかない」
vol.3「結果を出すためにプレーを高めていく」


栗原三佳(くりはら・みか)
1989年5月14日生まれ、大阪府出身。試合展開にかかわらず豊富な運動量を生かして攻守に渡ってチームを支える万能派スモールフォワード。決まり出したら止まらない3ポイントシュートが最大の武器で、リバウンドやブロックでも強さを見せる。

vol.1「考えるバスケとの出会い」
vol.2「バスケも勉強も、自分に負けたくなくて」
vol.3「自分の個性は『好き』で探す」


松井啓十郎(まつい・けいじゅうろう)
1985年10月16日生まれ、東京都出身のシューティングガード。クイックリリースで放つアメリカ仕込みの3ポイントシュートでチームを勢い付けるシューター。2015-16シーズンのNBLでの3ポイントシュート成功率は2位以下に圧倒的大差を付ける44.8%だった。

vol.1「小学生でマイケル・ジョーダンと対決!」
vol.2「アメリカで揉まれて身に着けたスタイル」
vol.3「シュートは毎日400本から500本は打った」
vol.4「ハードワークもただこなすだけではダメ」


山本千夏(やまもと・ちなつ)
1991年8月12日生まれ、千葉県出身。ドライブやアシストを高いレベルでこなす、オールラウンドな能力を備えたスモールフォワード。日本代表ではシューターを任され、クイックモーションから次々と放つ3ポイントシュートで流れを引き寄せる。

vol.1「みんな一緒にうまくなろう」
vol.2「目標は細かく設定するタイプ」
vol.3「挫折があるから次に頑張れる」


田口成浩(たぐち・しげひろ)
1990年3月25日生まれ、秋田県出身のシューティングガード。精度の高いシュートが武器で、2015-16シーズンのbjリーグではフリースロー成功率90.1%で3位にランクインした。ガードらしからぬダイナミックなプレーで試合を盛り上げる若武者だ。

vol.1「憧れの選手は……巨人の仁志敏久選手!」
vol.2「結果を出して相手を黙らせてきた」
vol.3「ここに来るまで近道なんて一切なかった」


青木康平(あおき・こうへい)
1980年12月13日生まれ、福岡県出身。ポジションはガード。卓越したボールハンドリング技術で攻撃を組み立て、美しいフォームからのシュートで得点を量産する。2015-16シーズンのbjリーグではフリースロー成功率で首位を独走している。

vol.1「全国レベルの洗礼、目の前でダンク!」
vol.2「奇跡のメンバーでも全国制覇は果たせず」
vol.3「夜中の駐車場でスキルを磨いた日々」
vol.4「大事なのは、自分に制限を作らないこと」
vol.5「自分の理想とするバスケを追い求めて」