橋本竜馬が語るバスケ部時代vol.3「上手くなるために自分を知る」

2016/09/08
日本代表
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文=丸山素行 構成=鈴木健一郎 写真=足立雅史、野口岳彦

『バスケット・グラフィティ』は、今バスケットボールを頑張っている若い選手たちに向けて、トップレベルの選手たちが部活生時代の思い出を語るインタビュー連載。華やかな舞台で活躍するプロ選手にも、かつては知られざる努力を積み重ねる部活生時代があった。当時の努力やバスケに打ち込んだ気持ち、上達のコツを知ることは、きっと今のバスケットボール・プレーヤーにもプラスになるはずだ。

PROFILE 橋本竜馬(はしもと・りょうま)
1988年5月11日生まれ、福岡県出身のポイントガード。攻守両面で闘争心溢れるプレーを見せ、チームを鼓舞して引っ張る不屈のファイター。男子日本代表の長谷川ヘッドコーチからもアグレッシブさではナンバーワンと太鼓判を押された。

メンタルがやられた時は「忘れること」

落ち込んだ時、メンタルがやられた時は少しでも忘れることが大事です。例えば試合に負けてしまったら、その試合のことをすごく考えてしまうと思うんです。僕たちの場合はバスケットボールを考えることも仕事ですから。ですから、「考えない」というわけにはいきません。

その分、オフを与えられたらそのオフを全力で楽しむというか、それでバスケットボールを考えない時間を作ることもすごく大事だと思いますね。その分、自分の考える時間になると、もう一気に打ち込めるし、オンオフの切り替えっていうのは本当に大事だなって思いますね。

少しでも練習したほうがいいと思う人が結構多いと思うんですよ。休みの日にも練習すべきだろう、って。でも、そこで上手く切り替えて、休むならしっかり休むとか、精神的なもので効率も変わってくると思います。でもその時に「やる」という選択肢もあっていい。それを上手く自分の中でコントロールするっていうのが大事なんだと思います。

今年の夏も、例年以上に忙しかったですが、切り替えるべき時は切り替えました。実家に帰ったり、少しですが旅行にも行って、十分に切り替えられたと思います。最近はちょっとずつ体が動くまで時間がかかるようになってきたので、旅行先でも朝の30分だけはランニングしたり、体を動かし続けることはやっていますが。そのあたりの節制はしています。

バスケにしっかりと打ち込むためにも「バスケを考えない時間」が重要だと橋本は語る。

日本代表でのチャンスをしっかりつかみ取りたい

これから日本代表の一員として『FIBA ASIAチャレンジ』を戦います。やはり出るからには優勝を目指してやりたいです。個人としては、「こういうことができた」、「ここはまだ足りない」ということを身体にしっかり覚えさせるぐらい感じてきたいと思います。チームとしてはプライドを持って、しっかりハードワークしたいと思います。

今は日本代表で大きなチャンスをもらっていますから、しっかりつかみ取りたいです。

今バスケ部でバスケットボールを頑張っている人に伝えたいのは、自分の強みだったり、セールスポイントを早く知ってほしいということです。僕のチームを鼓舞するようなプレースタイルが評価されたのは、一昨年のNBL優勝したシーズンでした。それまでも、ガッツ溢れるプレーを心がけていましたが、その時にチームとして外国人選手だったり日本人とコミュニケーションを取るということが、改めてすごく重要だなということに気付きました。そして、その気付きから今まで以上に闘争心を見せることで、自分の持ち味を再認識できたという風に思います。

良いところを伸ばしていきながら、悪いところは少しでも見えないようにすれば良いと思います。そこを得意にする必要はないと思うので、良いところをどんどん伸ばせるように、自分のことを理解できたらいいかと思います。

僕はポイントガードとして、「元気がある人」のタイプですね(笑)。ハイエナジーな選手。声出しとかディフェンスも含め、そういうことが大事だと思っています。それにプラスして、バスケットボールのこれからの流れをしっかり把握できる選手になっていきたいと思います。

まずは自分を知ることがすごく大事だと思います。例えばバスケットが大好きな気持ちとかでもいいと思うので、そういう所から自分の良さを知ってもらえればいいと思います。

チームメートとコミュニケーションを取るという気付きから、チームを鼓舞するスタイルを強く押し出し、評価を高めた。

バスケット・グラフィティ/橋本竜馬
vol.1「負けず嫌いはヤバかったと思います」
vol.2「前進し続ける力というのはすごく大事」
vol.3「上手くなるために自分を知る」