髙田真希が語るバスケ部時代vol.3「結果を出すためにプレーを高めていく」

2016/07/09
日本代表
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文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦、足立雅史

『バスケット・グラフィティ』は、今バスケットボールを頑張っている若い選手たちに向けて、トップレベルの選手たちが部活生時代の思い出を語るインタビュー連載。華やかな舞台で活躍するプロ選手にも、かつては知られざる努力を積み重ねる部活生時代があった。当時の努力やバスケに打ち込んだ気持ち、上達のコツを知ることは、きっと今のバスケットボール・プレーヤーにもプラスになるはずだ。

PROFILE 髙田真希(たかだ・まき)
1989年8月23日生まれ、愛知県出身。ポジションはパワーフォワード。高さと強さだけでなく幅広いスキルを備え、Wリーグの2015-16シーズンでは得点(1試合平均19.25)とリバウンド(同10.30)の2冠。日本代表の主力選手としても期待される。

「やるかやらないか」で言えば、私は「やる」です(笑)

今は基本的にはパワーフォワードですが、センターもやれます。「自分が4番(パワーフォワード)の選手だ」という自覚はそれほど強くないです。代表では3番(スモールフォワード)を一度経験させてもらっていますし。4番でありながらドライブやシュートという3番の要素もある、という感じですね。

相手との駆け引きが好きなので、自分に付いている相手と駆け引きしてノーマークを作り、そこからのミドルシュートというのが自分のプレースタイルというか、持ち味だと思います。

このところ、ミドルシュートを打つ機会が以前より多くなっているので、そこはもっと確率を高めていきたいです。短所はディフェンス。これは技術よりも頑張りだと思っているので、試合でもっと頑張らないといけないですね。

プレースタイルを変え、新しいことを覚えていくのはやはり大変です。でも、「やるかやらないか」で言えば、私は「やる」ですから(笑)。もう社会人としてお金をもらっている立場でもあるので、結果を出すために自分のプレーを高めていかなければいけません。

部活時代で一番うれしかったのは、自分たちの代で3冠(インターハイ、国体、ウィンターカップ)を取ることができたことですね。桜花にとって優勝は「最低限の目標」です。準優勝では怒られますし、自分たちも満足はできません。そのプレッシャーに打ち勝って3冠を達成できた時はすごくうれしかったです。

今こうして振り返ると、部活時代はバスケ以外のことも楽しかったです。桜花では24時間みんな一緒の寮生活だったので、他愛もない話をしたり、テレビを見たり、ご飯を食べたり、テスト前にみんなで勉強したり……。そういう時間をバスケの仲間たちと共有できたことがすごく楽しかったです。

私は寮生活をかなり満喫していたほうだと思います。社会人になったら寮が一人部屋で、ちょっと寂しくなって「あの頃は楽しかったなあ」なんて思い出すことがよくありました。今はもう大丈夫ですけど(笑)。

今でも桜花には時間があれば行っています。今回のオフももう2回行きました。井上先生に連絡を取って、後輩たちの練習を見に行くんです。後輩たちに指導することもありますが、そんな時も教えるのは、井上先生に教えていただいた内容です。いろんな選手がいるので、その子のプレーを見て、その子に合ったようなプレーをアドバイスしています。

バスケを始めた頃から現在に至るまで、私は周囲の人に恵まれてきたと思います。シーズンオフに地元に帰ったら、みんながオリンピックの壮行会を開いてくれました。地元の友達とも会っています。井上先生に桜花に引っ張っていただいたこともそうですし、人との出会いには恵まれていますね。

今、部活でバスケを頑張っているプレーヤーに伝えたいのは、とにかく楽しくバスケットをやること。学生時代には「今しかできないこと」が絶対あります。そういうところを楽しみながらやることで上手くなっていきます。いろんなことを経験しながら、上達してもらいたいです。

日本女子のトッププレーヤーまで上り詰めた歩みを振り返り「周囲の人に恵まれてきた」と髙田は言い切った。

バスケット・グラフィティ/髙田真希
vol.1「男勝りだった幼少期、空手経験もプラスに」
vol.2「できてもできなくても、続けるしかない」
vol.3「結果を出すためにプレーを高めていく」