レブロン・ジェームズ「まだ開催の可能性はある」
今年に延期された東京オリンピックの開催は不透明な状況だが、中止と決まったわけではない。5人制の男子アメリカ代表は近いうちに60人の候補選手を発表する見込みだと『AP』が報じた。
『チームUSA』は昨年2月に、本来は昨夏に開催されるはずだったオリンピックに向けた最終候補44名を発表している。クレイ・トンプソンのようにケガをしている選手を除けば、このリストがほぼ踏襲されており、すでに該当する選手たちには通達されたとのこと。
以前、レブロン・ジェームズは「まだ開催の可能性はある。0%じゃない限りはそう言うよ。コーチ・ポップのことは好きだしね」とオリンピックについて語っている。彼からしても、グレッグ・ポポビッチの下でプレーする機会は貴重だということだ。
もっとも、現実に目を向ければ状況は厳しい。仮に様々な問題がクリアされてオリンピックが開催されるとしても、NBAとのスケジュールの兼ね合いは難しい。昨年に発表された最終候補はすべてNBAでプレーする選手。NBAファイナルを待てばオリンピックの開幕ギリギリとなるし、各チームに感染者が相次ぐ状況で、シーズン終了が予定より遅れる可能性も高い。その場合はプレーオフのどこかのタイミングで期限を切り、その時点でシーズン終了となっているチームから選手を選ぶ、あるいはプレーオフ進出チームの選手は代表招集から除外する、といった方法を取らなければならない。準備期間も含めれば、後者が現実的だ。またポポビッチやスティーブ・カーなど代表のコーチ陣はNBAのチームを率いており、ここのスケジュール調整も必要となる。
ただ、それでも問題として先に来るのは東京オリンピックの開催自体があるかないか。『チームUSA』の選手層は他国を圧倒しており、たとえプレーオフ進出チームの選手を除外しても(華やかさは欠くだろうが)強力なチームを作ることはできる。むしろギリシャ代表にヤニス・アデトクンボが、スロベニア代表にルカ・ドンチッチが、セルビア代表にニコラ・ヨキッチが、また日本代表に八村塁が不在となった場合のダメージはその比ではない。
参考までに、昨年2月に発表された最終候補メンバーの44名は以下の通りとなる。
バム・アデバヨ
ラマーカス・オルドリッジ
ハリソン・バーンズ
ブラッドリー・ビール
デビン・ブッカー
マルコム・ブログドン
ジェイレン・ブラウン
ジミー・バトラー
マイク・コンリー
ステフィン・カリー
アンソニー・デイビス
デマー・デローザン
アンドレ・ドラモンド
ケビン・デュラント
ポール・ジョージ
ドレイモンド・グリーン
ジェームズ・ハーデン
モントレズ・ハレル
ジョー・ハリス
トバイアス・ハリス
ゴードン・ヘイワード
ドワイト・ハワード
ブランドン・イングラム
カイリー・アービング
レブロン・ジェームズ
カイル・クーズマ
カワイ・レナード
デイミアン・リラード
ブルック・ロペス
ケビン・ラブ
カイル・ラウリー
ジャベール・マギー
クリス・ミドルトン
ドノバン・ミッチェル
ビクター・オラディポ
クリス・ポール
メイソン・プラムリー
マーカス・スマート
ジェイソン・テイタム
クレイ・トンプソン
マイルズ・ターナー
ケンバ・ウォーカー
ラッセル・ウェストブルック
デリック・ホワイト