
『ドノバン・ミッチェル』の検索結果
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チームオフェンスとエースの個性が融合、輝きを増すジャズとドノバン・ミッチェル成長を止めないミッチェル、2試合連続の35得点超え 1月になってジャズが調子を上げてきました。その原動力はドノバン・ミッチェルが平均28得点、3ポイントシュート成功率43%の大活躍でチームを引っ張っていることです。特にポイントガードのリッキー・ルビオがケガで6試合欠場すると、ジャズのオフェンスはすべてミッチェルから始まり、強引な突破と冷静なパスワークを織り交ぜ、チームとして安定したオフェンス力を発揮するようになりました。 チームオフェンスが特徴だったジャズが、ミッチェルの個人技に頼るようになって安定したのは皮肉な一面もありますが、2年目ながらリーグ屈指のスコアラーとしてジャズに勝利をもたらすエースの存在は心強い限り。一方で1月22日のブレイザーズ戦は、意図的に仕掛けられたミッチェルがファウルトラブルに陥ったことが敗因にもなりました。 1月24日、開幕から好調のナゲッツを迎えた一戦は、スターターに復帰したルビオのパスを中心にオフェンスを組み立て、警戒されていたミッチェルが序盤は脇役に徹したことで、第1クォーターは2点のみに終わります。第1クォーター終盤にデリック・フェイバーズとマイルズ・プラムリーが揉めて両者が退場すると、第2クォーターにはジェイ・クラウダーとニコラ・ヨキッチも激しい言い合いをするなど試合はヒートアップします。 ヨキッチとゲーリー・ハリス中心にナゲッツが反撃し始めると、ミッチェルは軽やかなステップバックやピック&ロールから次々に3ポイントシュートを打つようになり、第2クォーターだけで4本を決めます。ルーキーシーズンは苦手だったアウトサイドシュートの改善が結果に繋がり、前半はジャズが7点リードで折り返します。 Donovan with 3 quick 3s 🏀 🏀 🏀 🏀 🏀 🏀 🏀 🏀 🏀 🗑🕷 pic.twitter.com/a0JWiGKgLd— Utah Jazz (@utahjazz) 2019年1月24日 第3クォーターになりスターターが揃っている時間、ジャズは再びルビオを中心としたパスワークで、ルディ・ゴベアのインサイドでの高さとジョー・イングルスのシュート力を使っていきます。ディフェンスが良くサイズもあるトレイ・クレイグに密着マークされたこともあり、ミッチェルは無理をせずチームの流れに身を任せてました。 それでも、ベンチメンバーとミッチェルという構成になった第4クォーターはスクリーンを使いながら、ユーロステップからのレイアップ、強引に突っ込んでファールを引き出すなど、積極的に自分で得点を狙います。それは同時にクレイグに2つのブロックを食らうなどマイナスの側面も出てきますが、ミッチェルがドライブで切り裂くからこそキックアウトパスも生きてきて、ジェイ・クラウダーの3ポイントシュートに繋がりました。 ナゲッツも第4クォーターだけで11点11リバウンドのヨキッチの活躍で食い下がり、最後まで接戦が続きますが、最終盤のジャズはほとんどのオフェンスをミッチェルに託します。時間と点差をコントロールするミッチェルはシュートが外れることはあってもターンオーバーはせず、フリースローを決めてリードを保ち続けます。 そして残り1分半からプレシャーディフェンスでバートンのスローインを5秒オーバータイムにすれば、クレイグのレイアップをブロックし、ディフェンス面で重要な働きによって逃げ切りに成功したのでした。 ' 🌎 🌏 🌏 🏀 🌍 🌍 🌎 🌏 🌍🌍 pic.twitter.com/ssHT6Sb9lR— Utah Jazz (@utahjazz) 2019年1月24日 ブレイザーズ戦に続いて35得点を奪ったミッチェルは、ジャズの選手としてはカール・マローン以来の2試合続けての35点オーバーを達成しました。今シーズン序盤は適切なパスを回すことや、無理のないシュートを打つチームオフェンスを意識しすぎ、指揮官のクイン・スナイダーからも「もう少しワガママにやっていい」と指摘されていました。 そのミッチェルが「チームオフェンスとしての判断力を発揮する時間」と「個人で強引にでも得点する時間」を上手く織り交ぜるようになったことで、チームは調子を上げてきました。高度なチームオフェンスを持ち味おするジャズにおいて、個人で打開できてしまうミッチェルがうまく噛み合うことで、相手にとってはディフェンスの対応がさらに難しくなります。 2年目を迎えて苦しんだシーズン序盤を経て、さらなる成長をみせるドノバン・ミッチェル。ジャズの若きスーパーエースは、結果を出しつつも求められる変化に対応することで、輝きを増しています。2019/01/25NBA&海外
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ダンクコンテスト王者ドノバン・ミッチェルが今年の大会出場辞退を表明後半戦に向けて休養を優先 2018年の『スラムダンク・コンテスト』王者となったジャズのドノバン・ミッチェルが、今年のコンテスト出場辞退を表明した。 1月18日のシュート練習後、ミッチェルは、今年の大会出場を見送った理由を語った。 「難しい判断だった。ケガをした時に止めようと思った。今シーズンは3度もケガをしてしまったからね。去年のオールスター後は、疲れが残っていた。幸いにも身体を休めることができる日もあった。でも、何もせず、ただ眠っていたい日もあるんだ」 昨年の大会は、ミッチェルが決勝ラウンドで2000年の大会で優勝したビンス・カーターのパフォーマンスを完コピして会場を沸かせた。ラプターズ時代のカーターのジャージーを着たミッチェルは、カーターと同じ反時計回りの360°ダンクを1回目の試技で成功。ダンクを終えると、両手のひとさし指を上空に突き上げる『カーター・ポーズ』のみならず、両手を喉元で交差させての『It's Over』というコメントまで完全に再現してみせた。 新人王争いに絡んだ1年目の活躍も去ることながら、ダンクコンテストはミッチェルの名を世界に広めたイベントだ。本人も、好きなイベントとコメントし、今後再び出場する意思はあると言う。 「(スラムダンク・コンテストは)オールスター・ウィークエンドに行われるイベントの中で、僕が好きなものなんだ。また出場したい。昨シーズンに経験させてもらったこともあるから、今年は外からオールスターを経験したいと思った。去年との違いを経験できれば、それが自分にとっても学ぶ機会になるから」 今シーズンのジャズは、西カンファレンスの上位争いを盛り上げると見られたものの、序盤に連敗が続き、昨年中は苦しい戦いを強いられた。だが年明けから状態を上げ、現在は6連勝中。順位も、カンファレンス7位にまで上げた。ジャズがプレーオフに進出するためには、ミッチェルの力は欠かせない。本人もその責任を理解しているからこそ、今年のオールスター期間中は休養を優先させたいと話した。 「チームのために、心身の状態を整えたい。今シーズン開幕時期は、周りが思ったような結果を残せなかったしね。シーズン後半戦のためにも、しっかり休んで、気持ちを集中させる方が良いと思っている」2019/01/19NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルが『師匠』ウェイドに引退記念のロッキングチェアを贈呈「年齢を重ねていくから、これが似合うと思ったんだ」 ジャズのドノバン・ミッチェルにとって、ドウェイン・ウェイドは手本にしている良き先輩であり、何かと助言を求めることができる兄貴的存在だ。ミッチェルは、12月2日にアメリカンエアラインズ・アリーナでのヒート戦後、ウェイドとジャージーを交換し、今シーズン限りで現役生活に別れを告げる大先輩から声をかけられた。 この試合後、ウェイドは昨シーズンからミッチェルとの友人関係が続いていること、そして頻繁に電話で話していることを明かした。オフには電話で2時間も話したそうで、貪欲に学ぶ姿勢を持つミッチェルを称えた。 2人は12月12日にソルトレイクシティーで行われたジャズ戦でも対戦し、ミッチェルがウェイドの前で21得点を記録して、ジャズが111-84で勝利した。実は、彼らにとって最後の対戦となった試合前日の夜、ミッチェルはウェイドの功績を称え、夕食会を開いた。宴もたけなわのタイミングで、引退を記念してプレゼントを用意してあることを明かしたミッチェルが、「年齢を重ねていくから、これが似合うと思ったんだ」と語った直後にロッキングチェアが運び込まれる演出で、これにはウェイドも爆笑。「良いロッキングチェアだな」と話し、ミッチェルと握手を交わした。 Last night in Salt Lake City Donovan Mitchell and @Stance surprised @DwyaneWade with a special dinner in his honor. pic.twitter.com/4Tg6x5Z0KH— Miami HEAT (@MiamiHEAT) 2018年12月13日 2人は、お互いのプレースタイルにも共通点があることを実感している。スラッシャー型のミッチェルは、誰よりもウェイドの動きを参考にしていた。そして今年の8月には、カリフォルニアでウェイドと1週間の合同トレーニングを行う機会にも恵まれた。ウェイドもミッチェルに昔の自分を重ね、引退後もNBAキャリア16年で培った経験や知識を伝えていく意向を示している。 先日ロサンゼルスで盟友レブロン・ジェームズとの現役最後の対戦を終えたウェイドだが、『師弟関係』が生まれたミッチェルとも、これから長期に渡って特別な関係を築いていくことになりそうだ。 📹| Spida with 21 points, 5 rebounds, 3 assists & 2 steals in 26 minutes. #TakeNote | #MIAatUTA pic.twitter.com/ZhubLt9gno— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年12月13日2018/12/14NBA&海外
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『神対応』のドノバン・ミッチェルでも応じられなかった、シーズン中の陪審員召喚コービーも、レブロンも過去に召喚された経験 コート内外でスポットライトを浴びるNBAのスター選手であっても、スタンドから観戦しているファンと同様に、国民としての義務は果たさなければならない。ただ、彼らにとって毎年10月から翌春までは特殊な『繁忙期』であり、一般的な職業とは予定が大きく異なる。そんな職業に就いたジャズのドノバン・ミッチェルに、先日陪審員召喚状が届いた。 ジャズは、ユタ州からミッチェルに陪審員召喚状が届いたことをTwitterで報告した。訴訟大国アメリカでは、陪審員制度が採用され、無作為に召喚される市民が法廷で有罪か無罪かを決定する仕組みになっている。ジャズは、オーナーグループの顧問弁護士が州裁判所の担当者宛に返信した書類もTwitterに掲載。その書面によれば、ミッチェルは2019年1月7日から2月1日まで陪審員としての義務を果たす必要があるという。だが、顧問弁護士は、NBAの日程を理由に、免除申請を提出したことを報告している。 Sorry, @UtahGov. Donovan is a little busy right now. Please try again in July. pic.twitter.com/p3SQBXMNnU— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年12月6日 NBAスター選手が陪審員として召喚されたのは、ミッチェルのケースが初めてではない。2009年3月にはコービー・ブライアントが召喚されたが、陪審員として出廷する可能性があった軽犯罪に関して質問を受けただけで済んだ。2013年のオフにはレブロン・ジェームズも召喚され、応じたが、陪審員として立ち会うはずだった裁判が実施されず、帰宅している。 ジャズの日程を見てみると、ミッチェルが陪審員召喚を受けた期間中に13試合が組まれている。ケガで欠場するならまだしも、1勝の違いでレギュラーシーズンの順位が変わる西カンファレンスにおいて、ミッチェル抜きで大事な時期を戦うのは厳し過ぎる。ミッチェルは、ジャズ公式HPに「最初はナーバスになったよ。裁判所から呼ばれるようなことをしてしまったのかなと思った。手紙を開けて、内容を知ってからは、まず母親に電話した。初めてのことだったから、どうすればいいか分からなかったんだ。自分だって義務を果たしたかったけれど、でもね……」とコメントした。公式HPによれば、その後、免除申請は受理されたという。 今年のオフには、ソルトレイクシティーで見られたファンへの『神対応』が称賛されたミッチェルも、流石にこのリクエストには応えられなかった。 Donovan Mitchell (20 PTS, 4 3PM) and Rudy Gobert (18 PTS, 10 REB) led the way for the @utahjazz! 🎷#TeamIsEverything pic.twitter.com/fKZ40Q7SnV— NBA TV (@NBATV) 2018年12月5日2018/12/07NBA&海外
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ドウェイン・ウェイドがドノバン・ミッチェルに託す思い「特別な才能を持つ選手」現役ラストシーズンのウェイド、ジャージ交換は慣例に 12月2日、アメリカンエアラインズ・アリーナでジャズを102-100で下した試合後、ヒートのドウェイン・ウェイドは、2年目のドノバン・ミッチェルと抱き合って健闘を称え、ジャージーを交換した。 今シーズン限りでの現役引退を表明しているウェイドにとって、試合後の対戦相手とのジャージー交換は慣例となっている。試合後、両選手はこの夏に頻繁に連絡を取り合っていたことを明かしている。ウェイドは「夏に電話で2時間も話した。最近はメールでのやり取りが多くて、あまり電話で話す選手も少なくなったけれどね。ただ、もう誰とも2時間も電話で話したりはしない」と、笑顔を交えつつミッチェルの姿勢を称えた。 「彼は特別な才能を持っている。ハングリーだし、偉大な選手になりたいという意欲もある。俺も彼と同じくらいの年齢の時に、あのくらい上手かったらなと思うよ。あまり知られていないけれど、彼はディフェンスでも優れている。電話では、1年目や2年目に自分がやっていたこと、目標にしていたことなどを聞かれた。どれもすごく良い質問だったよ」 Big respect, @dwyanewade ❤️#ThisIsWhyWePlay | #OneLastDance pic.twitter.com/vU5aBrUpG7— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年12月3日 ミッチェルはウェイドとの対戦をこう振り返っている。「信じられない瞬間だ。試合中は考えないけど、こう振り返ると、自分にとってあこがれだった選手と対戦したんだからね。今年の夏、彼とは頻繁に話した。キャリアのこと、コートでやっていること、いろいろ教えてもらった」 スラッシャー型のミッチェルは、誰よりもウェイドの動きを参考にしていたという。そして、今年の8月には、カリフォルニアでウェイドと1週間の合同トレーニングを行う機会にも恵まれた。「リーグでプレーする以前から一番参考にしていたのはウェイドの映像なんだ。あの1週間は素晴らしかった。たくさん学ばせてもらった」 試合は、100-100の同点で迎えた第4クォーター残り3.2秒にウェイドが沈めたフリースロー2本が決勝点になった。ジャズとヒートはカンファレンスが異なるため、ヒート本拠地での対戦はこの日しかなかった。試合後ウェイドを見つけてジャージーを交換したミッチェルは、「僕にとって特別な瞬間だった」と語った。 「彼を見つけて、ジャージーを交換したかった。彼は歴代最高の選手の一人。今日のような特別なシチュエーションで対戦できるなんて、本当に特別なことだよ」 ウェイドは、引退後も自分の経験や知識をミッチェルに伝えていく意向を持っているという。いつの時代も、偉大な選手から有望株へ引き継がれていくものがある。こうして、次の世代にバトンは繋がっていく。 Season 16. @DwyaneWade head first into #WadeCounty!(🎥 @firstteam101) pic.twitter.com/kmhBkGtZnF— Miami HEAT (@MiamiHEAT) 2018年12月3日2018/12/03NBA&海外
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2年目の試練を乗り越えるため切磋琢磨し合う、ドノバン・ミッチェルとテイタムアドバイスを送り合う2017年組の『出世頭』 昨シーズンの新人王争いを盛り上げたジャズのドノバン・ミッチェルとセルティックスのジェイソン・テイタムは、NBA選手になる数年前の高校時代から友人として付き合っている。 年齢はミッチェルの方が2歳上だが、2人は同じ2017年のドラフトで指名されてNBA選手になり、チャンスをモノにした。1年目からチームの主力として活躍した2人に対する対戦相手のマークが厳しくなったのは当然だが、2年目の今シーズン、ミッチェルは平均21.7得点、テイタムは15.9得点と、昨シーズンの成績を上回るスタッツを残している。シーズン開幕直後にスランプに苦しんでいると報じられたミッチェル、それからゴードン・ヘイワード、カイリー・アービングとの共存方法を見出そうとしているテイタムは、お互いのプレーで気づいたことをアドバイスし合っているという。 11月17日にTDガーデンで行なわれたセルティックス戦前、ミッチェルは『Boston Herald』に「彼とは普段から連絡を取り合っているんだ」と語った。 「前の対戦の後(11月9日)も話して、その次の試合(トレイルブレイザーズ戦)でジェイソンは27得点を記録した。些細な部分だけれど、お互いのプレーの効率を上げられるようなことについて、アドバイスし合っている」 またミッチェルは、テイタムとは似ている部分が多いとも話す。 「今の環境は与えられるものではないんだ。ジェイソンと自分は、この競技に対する考え方が似ている。彼は大学に1年所属して、自分は(ルイビル大学に)2年いたから、辿ってきた道は異なるけれど、取り組む姿勢は近い」 「ひょっとしたら、今も大学で講義を受けていたかもしれない。今こうしていられることに感謝しているんだ。もちろん、奨学金を受けながら大学に通えることに感謝していないと言っているわけではないよ。ただ、給料をもらいながらプレーできている今に感謝している。努力を怠ることで、今の環境を取り上げられたくはないんだ」 2017年組の『出世頭』であるミッチェルとテイタムは、これからも切磋琢磨し合い、選手としての階段を昇って行くだろう。2年目の今シーズンも、彼らの活躍なくして東西カンファレンスは盛り上がらない。 Donovan Mitchell sparks the @utahjazz in Boston, posting 28 PTS in the road win! #TeamIsEverything pic.twitter.com/1YRzIqZQyo— NBA (@NBA) 2018年11月18日2018/11/19NBA&海外
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スランプを克服したドノバン・ミッチェル「パーフェクトになろうとしていた」2年目の重圧を作ったのは、他者ではなく自分 開幕からパフォーマンスが安定せず、『2年目の壁』に直面していたジャズのドノバン・ミッチェルが、スランプ克服のきっかけを掴んだ。10月24日にトヨタ・センターで行なわれたロケッツ戦で、38得点5リバウンド7アシストを記録し、100-89での勝利に貢献。試合後ミッチェルは、今シーズン開幕から悩んでいたことを告白した。 「あまり眠れていなかった。ここ何試合かの不調は、自分で自分にプレッシャーをかけていたようなところがあった」と語り始めたミッチェルは、「今日は、オープンなチームメートを探すことだけを考えて試合に臨んだ。昨シーズンのプレーオフでは考え過ぎてしまって、正しいプレーができないことがあった。でも今日は、試合序盤に相手のプレーを的確に読めて、少し楽になった。いつも自分にプレッシャーをかけていた。昨シーズンの開幕もそうだったけれど、パーフェクトになろうとしていた。でも、それは不可能だから」と、続けた。 スランプの原因になった重圧は、周囲の期待から生まれたものではなく、自分が作り出したものだった。ロケッツ戦では、何かが吹っ切れたようにアタックし、キャリアトップ3の得点をマーク。オフから磨きをかけてきたパスでも納得のいくプレーができたが、ミッチェルはパフォーマンスを安定させる必要があると考えている。 フィールドゴール25本中14本を成功させたミッチェルだが「悪いシュートを何本か打ってしまった」と、問題点を指摘。「急ぎ過ぎてしまって、エアーボールになってしまった酷いシュートもあった。第4クォーターには、深いところまで攻め過ぎてターンオーバーになった場面もあったし、フリースローを2本外してしまった。ユーロステップからのレイアップをミスした場面もあった。今は、こういうところを気にしている。昨シーズンだったら、『まぁ良かったよね』と考えていたかもしれないけれど、今は『もう終わった試合なんだ。次の試合に切り替えて進まないといけない』という感じかな。今は、勝っても負けても、『これは単なる1試合』と言うだろうね」 またミッチェルは、「次の試合では、これまでのような自分に戻ってしまうかもしれない。でもね、自分を信頼してくれるチームメートのおかげで、楽にやれている」とチームメートへの感謝を語った。 後々、この日のロケッツ戦は、ミッチェルが2年目のスランプを克服し、選手として一段上のレベルに成長するきっかけになった試合と言われるようになるかもしれない。ともかく、苦しみから解放されたミッチェルは、精神的にも逞しくなった。重圧から解き放たれたミッチェルのプレーがどう変わるのか、まだ始まったばかりの2シーズン目が、より楽しみになった。 📹| Donovan Mitchell had 38 points, made 4 3-pointers and dished out 7 assists on the way to a Jazz win 🕷#TakeNote | #UTAatHOU pic.twitter.com/v7cPvcYzaL— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年10月25日2018/10/26NBA&海外
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『スター選手』になるため避けられない2年目の壁に直面するドノバン・ミッチェルリラード「2年目は可愛い弟のような扱いはされなくなる」 昨シーズンのジャズ躍進に貢献し、新人王争いを盛り上げたドノバン・ミッチェルが、『2年目の壁』に直面している。 今シーズンのミッチェルは、3試合に出場して平均19.0得点を記録。スタッツ自体は上々だが、昨シーズン残したインパクトを考えれば、少し物足りなさを感じなくもない。本人も、1年目の昨シーズンとは対戦チームの反応の違いを実感している。10月19日のウォリアーズ戦後、ミッチェルは「間違いなく違いはあるね。昨シーズンよりマッチアップする相手のフィジカルの部分が強くなって、イージーなシュートを打ちにくくなった。今は、よりタフなシュートを決めないといけない」と語っている。 キングスとの開幕戦でこそ24得点をマークしたが、ウォリアーズ戦ではクレイ・トンプソンの厳しい守備に苦しめられ、フィールドゴール23本中7本成功(成功率30.4%)の19得点に抑えられ、22日のグリズリーズ戦でもフィールドゴール17本中6本成功(成功率35.3%)の14得点と苦しんだ。ルーキーだった1年前と大きく異なるのは、相手のディフェンスの力強さだけではない。各チームのスカウトたちが1年分のデータを基に、十分にミッチェル対策を練ってきているからこそ、イージーなシュートを打つ機会が減っているのだ。 2008年に新人王を受賞したケビン・デュラントは、ミッチェルが直面している壁について、「ドノバンは、1年目からベテランのようなプレーを見せたけれど、彼は今も学んでいる最中なんだ。活躍した翌シーズンは、かなり期待される。でも彼は、スター選手になる道を歩んでいると思うよ」と、『Deseret News』に語った。「今シーズンはMVPになれないかもしれないし、オールスターにも選出されないかもしれない。でも、このまま努力を続けて、成長し続ければ、きっとその位置にたどり着ける」 今でこそリーグを代表するスター選手のデュラントであるが、プロ2年目の環境は今のミッチェルとは大きく異なる。2007年のドラフト全体2位でデュラントを指名したスーパーソニックスは低迷期にあり、彼にとっての2年目は本拠地をオクラホマシティに移転しての1年目で、周囲はプレーオフ進出を期待していなかった。走り始めたばかりのサンダーの若きエースが受けた重圧と、1年目から西カンファレンスで48勝34敗をあげ、プレーオフでもカンファレンス・セミファイナルにチームを導いた大黒柱のミッチェルが感じているプレッシャーには雲泥の差があって当然だ。 最近の選手でミッチェルに近い経験をしたのは、トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードだろう。2013年に史上4例目となる満場一致で新人王に輝いたリラードは、2年目からエースの座に就いた。1年目は33勝49敗でプレーオフを逃したものの、2年目は54勝28敗を記録した原動力となり、チームをプレーオフに導いたリラードは、1年目と2年目の違いについて、『Deseret News』に次のように語っている。 「1年目の選手はリーグにとってサプライズのようなもので、周りは自分の力をリスペクトしてくれる。でも、それが続くとは限らないんだ」 「自分の場合、1年目には毎試合でミッドレンジからのプルアップを決められた。いつでもオープンな状態でシュートを打てたよ。でも2年目からは相手のスカウティングリポートのおかげで、自分に対する守備がタイトになった。相手チームのトップ選手が自分をマークするようになる。2年目からは可愛い弟のような扱いはされなくなる。相手は、自分を打ち負かしにくるし、守備の対象として優先されるようになる。そういう違いに対応しないといけないんだ」 期待される選手なら誰もが経験する道だが、スター選手への階段を昇れないケースもある。だがミッチェルには、支えてくれる仲間がいる。ミッチェルにとっての『兄貴分』であり、NBA5年目のジョー・イングルズは、その一人だ。彼は「ドノバンはチームにとって大事な存在。彼がボールを持つたびに、自分だけでシュートまでもっていかないといけない状況を作らせるのではなくて、周りにいる自分たちが良い仕事をする必要がある」と、サポートを約束している。 「まだ22歳なんだから、問題ないよ。これからも俺たちが彼を支える。昨シーズンもそうだった。昨シーズンに比べれば、相手からもさらに研究されるだろうけれど、彼なら問題ないさ」 1年目の大成功により高いハードルを越えなければならなくなったミッチェル。2年目の壁とどう向き合い、それを克服していくか、若きエースの挑戦は続く。 Donovan Mitchell gets the friendly bounce! 👀#TeamIsEverything #KiaTipOff18 WATCH on @ESPNNBA pic.twitter.com/NVdRXkMcsE— NBA (@NBA) 2018年10月20日2018/10/24NBA&海外
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新人王シモンズと比較され、ドノバン・ミッチェルがパサーとしての成長を目標に「昨シーズンよりも、今の方がパサーとして優れている」 1年目の昨シーズンに台頭し、周囲を驚かせたジャズのドノバン・ミッチェルは、昨日行われたキングスとの開幕戦でも、24得点3リバウンド2アシスト2スティールを挙げ、123-117での勝利に貢献した。 『Yahoo Sports』に「次の目標は優勝」と明言したミッチェルだが、個人の目標にはパスの向上を掲げている。その理由は、昨シーズンの新人王に輝いたセブンティシクサーズのベン・シモンズとの比較が関係している。 ミッチェルは1年目に平均20.5得点、3.7リバウンド、3.7アシストを記録し、スコアラーとして高く評価された。それでも新人王を受賞したシモンズは平均15.8得点、8.1リバウンド、8.2アシストの他、38試合でダブル・ダブル、12試合でトリプル・ダブルという成績を残すなど、ミッチェルよりも完成された選手と言われている。特にミッチェルに大きく水をあけていると言われている分野はパスで、そうした意見は彼の耳にも届いている。 だがミッチェルはそうしたスタッツの差は、チームで求められる役割の違いで生まれると主張する「新人王を争っていた時、ベンはパサーで、自分は違うという意見を耳にした。ただ、僕の場合、チームメートがシュートを打つことを支持してくれているんだ。チームメートやコーチが『打て』と言ってくれるのだから、他に考えることなんてない。それだけ自分を信頼してくれているチームメートに感謝しているんだ。ただ、僕を批判する連中は、1試合3アシスト3リバウンド程度じゃダメだと思っているようだね。プレーオフではやれていたことだから、レギュラーシーズンでもやれる。そう考えているよ」 それでもミッチェルはアシスト能力の向上は必須と感じており、高い成長意欲をのぞかせる。「いずれにしても、アシストは伸ばさないといけない。昨シーズンの自分より、今の方がパサーとして優れている。昨シーズンの試合映像を見て、こう思ったんだ。スローダウンしてプレーすれば、もっと多くの機会を生み出せる。より落ち着いてやれるし、効率的なプレーが出来る。そういうプレーが出来れば、オールスターに選出されるかもしれないしね。ただ、成長する方法を見つけることに意識を向ければ、すべて上手く行く」 『ライバル』と呼ぶにはまだ早いのかもしれないが、今後もミッチェルとシモンズが比較される機会は増えるだろう。スコアラーとしての能力は証明済みのミッチェルが、今シーズンはパサーとして成長した姿を見せられるのか、今後はアシストでも注目したい。 .@spidadmitchell: 24p/2s/2a/3r | Highlights 📽️ pic.twitter.com/gIhI3xCQzg— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年10月18日2018/10/19NBA&海外
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[NBA開幕プレビュー ジャズ]美しく優雅なチームオフェンスの最高峰を、より鋭く昨シーズン成績 48勝34敗(西カンファレンス5位)、カンファレンスセミファイナル敗退 主な加入 グレイソン・アレン 主な放出 ヨナス・ジェレブコ チームの完成度は高く、個人は成長の余地を残す 昨シーズンはリッキー・ルビオ、ドノバン・ミッチェル、ロイス・オニール、ジェイ・クラウダーと新加入が多く、チーム力を発揮するまでに時間がかかりながら、後半戦に驚異的な強さを発揮したジャズ。フリーエージェント選手との再契約が順調に進んだことで移籍がほとんどなく、ヘッドコーチのクイン・スナイダーが志向するシステムを理解しているメンバーが残っており、今シーズンの台風の目になると期待されます。 運動能力は低いが高いシュート精度と判断力を持つジョー・イングルスや、器用さには欠けるがゴール下の強さはリーグ最高レベルのルディ・ゴベアといった選手の特徴を最大限に生かすシステムは、単にチーム内のルールを守るだけでなく相互理解がなければ機能しません。高速化が進む現在のNBAですが、チームとしての連動性と高い判断力を武器に戦うジャズは攻守に安定しており、シュートの調子が悪くても接戦に持ち込み、最後はドノバン・ミッチェルが個人技で試合を制する戦い方もできます。 そんなチームを特徴付けるのはパワーフォワードのデリック・フェイバーズ。3ポイントシュート成功率22%は現代のパワーフォワードとしては失格レベルの確率で、ゴベアという優秀なセンターがいるだけにスモールフォワードタイプの選手が優先されるのが普通です。しかし、ディフェンスの穴を見つけるのが上手く、空いたスペースを巧みに使ってパスを引き出し、そしてリーグで2番目に少なかったペイント内失点のディフェンス力があるため、シュート精度を補って余りある貢献をします。また試合中盤でゴベアに代わってセンターとしてもプレーするなど、万能なプレーで連動性と判断力のジャズを支えています。スピードが必要な時はフェイバーズを、高さが必要なときはゴベアを優先する起用法がジャズの特徴になっています。 システムとしての完成度が高い一方で個人の成長が残されているのもジャズの興味深いところで、3ポイントシュート成功率ではフェイバーズだけでなく、クラウダーの32%、ダンテ・エクサムの28%、アレック・バークスの32%と課題がある選手が多く、他にもルビオのアシスト5.3本はキャリア最低でした。2年目のミッチェルとオニール、ルーキーのグレイソン・アレンといった若手の成長はもちろん、中堅選手にも改善すべき点が多く残されています。 流れるような美しいオフェンスとは裏腹にリーグ13位のフィールドゴール成功率、21位のアシスト数、20位のターンオーバー数と、改善すべきポイントが多くあり、システムへの理解度が高い中で個人個人がより完成度を高めることでチームは大きく飛躍する可能性を秘めています。 リーグ最高のディフェンスレーティングを誇り、得失点差もリーグ5位と素晴らしい成績を残しながら、オフェンス面ではまだまだ改善の余地があります。スターターの連携はほぼ完璧になり、今シーズンはベンチメンバーの充実を図っていくでしょう。ライバルチームが豪華なスター選手を並べる中で、チーム力で互角に戦うジャズ。個人が完璧ではないだけに面白いのです。 カギを握るビッグマンたちのコンディション 一方で不安材料となるのが毎年のように多発するケガです。特徴ある選手が揃うだけに、1人を欠くだけでチームバランスが変わります。特にインサイドはプレシーズンでもゴベアとフェイバーズの2人で回すような体制で、控えはエペイ・ユドしかいません。昨シーズンもケガでセンターがいない状態で戦う試合もありましたが、チームシステムを理解しないと活躍できないチームなので、あまりにも薄いインサイド陣のコンディショニング管理が何よりも重要になりそうです。下部リーグで育てて引き上げるのも得意としているだけに、何かしらの勝算があるのかもしれませんが、リーグトップを狙うのであればケガ人が出ないことは最低条件になります。 オールスター選手がおらず地味な印象の強いジャズですが、ゴベアとフェイバーズを中心にしたインサイドの強さ、リーグ4位のスティールを記録したプレッシャーディフェンスで追い込み、連携力と判断力を基盤にした鮮やかなチームオフェンスでトップチーム相手にも一歩も引けをとりません。計算し尽くされた戦術に加えてハードワークを求める指揮官、クイン・スナイダーの勝利への執念を感じるジャズが、チームの力でリーグを席巻するのも夢のある話です。 +++++注目すべき『脇役』+++++ ダンテ・エクサム 昨シーズンはケガで14試合の出場に留まったが、プレーオフではスピードを生かした突破とディフェンス力を発揮した。ルビオとは全くタイプの違うポイントガードで、エースキラーの役割も果たしたい。 #TeamIsEverything» https://t.co/1cNKosN0Qz pic.twitter.com/fpBLZJQOqQ— Utah Jazz (@utahjazz) 2018年10月16日2018/10/18NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルが語る、新人王を争ったベン・シモンズとのライバル関係「ライバル関係と言っても、楽しんでいるよ」 昨シーズン、ジャズのドノバン・ミッチェルとセブンティシクサーズのベン・シモンズは、最後まで白熱した新人王争いを繰り広げた。最終的にシモンズが新人王の栄冠を手にし、2人はライバル関係にあると言えるが、コート外での2人の関係には何の問題もない。 それでもミッチェルは、昨シーズン終盤に実質2年目だったシモンズ(1年目の2016-17シーズンをけがで全休)がルーキーなのかということをアピールするため、辞書に書かれている『rookie』という単語の語釈をプリントしたアディダスの黒のパーカーを着て会場入りするパフォーマンスを行い、メディアとファンの注目を集めた。『SirusXM NBA Radio』に出演したミッチェルは、これからも続くシモンズとのライバル関係について、こう述べている。 「自分の方が彼のことを知っていると思う。僕は何者でもなかったからね。今も何者かになれたとは思っていないけれど、これまでとは状況が少し異なる。ただ、ライバル関係と言っても、それは競技においてのことであって、楽しんでいるよ。『rookie』のアイディアは、アディダスと一緒になって考えたものだったし、メディアとファンとふざけられて面白かった」 「いつだって緊張感のある競争心は存在している。自分と彼の間にだけではなくて、フィリーとの間にね。僕はニューヨーク出身だから、フィリーとボストン(セルティックス)は好きにならない環境で育った。だから、シクサーズには、あまり良い感情を持っていないのも自然なこと。でも、シクサーズにもセルティックスにも友人が多いから、コート外ではなにもない。『俺はお前たちが嫌いなんだ』という感じではないんだ。ただ、試合になれば、仕留めに行く」 ジャズもシクサーズも、ミッチェルやシモンズの台頭により、かつての勢いを取り戻しつつある。いつかNBAファイナルの舞台で、2人のライバル対決が実現することを願うばかりだ。2018/10/12NBA&海外
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新シーズンMVP候補に推したい、ジャズとともに『躍進』するドノバン・ミッチェルミッチェルがMVP級の活躍をした時、ジャズは……? 夏の補強が進んで各チームのロスターが固まってくると、現地メディアから新シーズンの順位予想が出てくるようになりました。激戦の西カンファレンスでは3連覇を狙うウォーリアーズがデマーカス・カズンズも加えた豪華布陣で当然のように1位予想。それに続くのが65勝を挙げてカーメロ・アンソニーを加えたロケッツです。 しかし、時には2位にジャズを挙げるメディアもいます。戦力的に豪華とはいえないため、2位予想は「ドノバン・ミッチェルがMVPクラスの活躍でもしない限り難しい」と批判されていましたが、むしろジャズの2位以上に推したいのがドノバン・ミッチェルのMVP受賞です。 MVPはシーズンで最も優秀だった選手に与えられる賞ですが、「優秀」という基準は投票者の主観に左右されるものです。しかし、これまでの傾向としてMVPに近づくために必要とされる要素の中でも「チームの躍進」と「得点面での貢献」が最も重要なファクターになっています。そう考えるとドノバン・ミッチェルには現実的にMVPを獲得するチャンスがあると考えます。 60勝を超える「チームの躍進」が期待できるジャズ 近年のMVPは圧倒的な個人スタッツで獲得した2017年のラッセル・ウエストブルックを除いて、最高勝率やそれに次ぐチームから選ばれています。ジェームス・ハーデンは毎年のようにMVPの有力候補でしたが、昨シーズンの受賞は個人スタッツ以上に65勝まで躍進したチーム成績が重要でした。 ただ、このチーム成績は『良いのが当然』だとあまり評価されません。つまりウォーリアーズやロケッツが昨シーズンと同じような成績を残すだけではインパクトに欠けるのです。前年からの『躍進』というのが大きなインパクトになります。その点ではレイカーズに加わったレブロン・ジェームスやラプターズのカワイ・レナード、セルティックスのカイリー・アービングが有力候補になりますが、ジャズもまた躍進が期待されるチームです。 1月半ばで19勝28敗だったジャズは、ミッチェルの成長とともにそこから29勝6敗と一気に勝率を上げ、最終的に48勝34敗でシーズンを終えました。後半のペースだけならばロケッツの65勝を超えており、ヨナス・ジェレブコを除く全員が残留している新シーズンは開幕からその強さを存分に発揮するでしょう。毎年ケガ人に泣かされている点で不安はあるものの、健康状態を保つことができれば60勝は射程圏内。上記の各チームが勝ち星を伸ばしたとしても、48勝のチームが60勝すればMVPレースで最大のインパクトを与える『躍進』となり、そのエースであるミッチェルはMVPの有力候補になるはずです。 具体的な改善点がある「得点面の貢献」 ジャズが躍進するためにも、そしてMVP受賞のためにも、ミッチェルは昨シーズンに20.5点だった得点をさらに伸ばす必要があります。 シーズンが進むにつれエースの地位を固めましたが、10月に平均7.3得点に留まるなどプレータイムの短かったシーズン前半を中心に9試合で1桁得点を記録しています。12月以降は安定して20得点を上回っており、すでにエースとしての地位を確立して迎える新シーズンは1桁得点で終わる試合はなくなるでしょう。負け試合でも19.4得点とルーキーとしては比較的安定しており、チームの調子に左右されない強さもあります。 安定して得点が取れるようになった理由として、スピードを生かした果敢なドライブから長いリーチを使った柔軟なシュートによりインサイドでの得点を稼いだこと、ドライブの脅威によってフリースローを多く獲得できるようになったことが挙げられます。シーズン平均は3.8本でしたが、オールスター以降は5本を上回りました。まだ3ポイントシュートで相手のファールを誘い出すようなスキルは身に着けていないためリーグトップクラスには追いつけないでしょうが、平均5本はペイサーズのビクター・オラディポくらいの本数であり、フリースローだけで平均1点以上は伸ばしてきそうです。 そのフリースローの成功率が80%を超えており、シュートの上手さもミッチェルの特長なのですが、3ポイントシュート成功率は34.0%と課題を残しました。3月には月間で30%を下回るなど、シュート成功率に関してはシーズン後半になるにつれて疲労の蓄積を感じさせました。NBAの82試合というスケジュールはかなり過酷であり、エースとしての負担も増えたことからミッチェルの気力や体力を徐々に奪っていったといえます。 一般的にルーキーにとって、シュートの成功率は2年目に最も改善しやすい要素です。昨シーズンはジェイレン・ブラウンが5.4%、ダリオ・サリッチが8.2%も3ポイントシュートの確率を向上させました。NBAのプレッシャー、チームのシステム、会場の空気、そして次第に溜まっていく疲労の軽減方法に慣れることで、もともとシュートの上手いミッチェルはより安定した成功率を残せるでしょう。 まだ自分の地位を確立できていなかったことで得点が少なかったシーズン序盤、疲労とともにシュート成功率が落ちていったシーズン後半。これらは改善が具体的に期待できる部分であり、新シーズンは平均得点を2、3点は伸ばしてくるはずです。 Only water from @spidadmitchell ?? (via @Cbrickley603, https://t.co/No74cHibLK) pic.twitter.com/yUNFZd2LCx — Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年7月19日 闘争心とクレバーさで巻き起こしてきたサプライズ そして最も期待したいのが夏のトレーニングによるパワーアップです。MVPを取るようなスーパースターに共通するのが、毎年大きな成長を見せることです。初めてのオフを迎えたミッチェルには未知数の部分ではありますが、そもそもジャズのファンを魅了したのは、華麗なステップや高い得点力ではなく、ルーキーとは思えない鬼気迫る闘争心と周囲のアドバイスに耳を傾けチームプレーを大切にするクレバーさが同居するメンタリティにありました。 シーズンでの好成績以上に緊迫したプレーオフでの大活躍はミッチェルの評価を大きく上げました。サンダーとのファーストラウンドではリーグ屈指のディフェンダーをドライブで切り裂いて平均28.5点を奪い、リッキー・ルビオがケガで離脱したセカンドラウンドではロケッツのヘルプディフェンスに苦しみ得点は19.4点に留まったものの、ディフェンスを引きつけパスを回して6.0アシストとルビオの代役としてチームを機能させました。 フィールドゴール成功率43.7%を始めとして改善すべき点が多くある中で、闘争心の塊でありながらクレバーでもあるミッチェルが、夏のトレーニングでパワーアップしない理由は考えられません。 MVPの有力候補とするには実績不足のミッチェルですが、チームの躍進が期待され、得点力も現実的に改善する要素があり、夏の成長次第で平均25点を超えてくる可能性も十分にあります。チームの60勝と平均25点オーバーとなれば立派なMVP候補になるはず。ドノバン・ミッチェルが巻き起こす次のサプライズはMVP獲得かもしれません。2018/08/29NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルがまたも神対応、癌と闘う幼いファンにシューズをプレゼント地元の『People's Champion』 先日ソルトレイクシティーのアップルストアで、他人のiPhone修理代を肩代わりしたジャズのドノバン・ミッチェルが、またも地元で神対応を見せた。 今回は、ソルトレイクシティーにあるレストランで食事をしていた際、幼いファンに呼び止められた時のことだ。ミッチェルの大ファンである少女が一緒に写真を撮ってもらえるかを頼んだところ、ミッチェルは自分の車に戻って新しいバスケットボールシューズを手に取って戻り、サインをしてプレゼントした。 This pretty little girl is being treated for cancer at @primarychildrens where Kycie spent so much of her time. Other than our house, I believe Kycie spends her time at that hospital. Walking its halls, and being an angel to so many. Primary Children’s Hospital is such a special place, and I can personally testify of the angels that walk its halls. Today Maya saw her favorite Jazz man @spidadmitchell at the Cheesecake Factory. When she asked for a picture, he ran to his car and signed a pair of shoes for her. Class act Donavan Mitchell, that little act means more than you know. I love that she has on her Kisses For Kycie shirt💕. @jjterry77 #kissesforkycie #keepcalmandmayaon #cancersucks Kycie Jai Terryさん(@kisses4kycie)がシェアした投稿 - 2018年 8月月10日午後6時08分PDT この画像をInstagramに投稿したユーザーは、1型糖尿病と診断された娘を亡くしたのだが、今回ミッチェルからサイン入りシューズをもらった少女は、亡くなった娘と同じ病院で癌の治療を受けているという。そしてミッチェルと出会った幸運な少女の従妹が、この画像に感謝のメッセージをつけてTwitterに投稿すると、iPhone修理のストーリーの時と同様に本人が返信。「万事上手くいくことを願っているよ」と書き込んだ。 Donovan hooked my cousin up with some shoes. She was just diagnosed with cancer. This guy is too good to be true. pic.twitter.com/lZi1QhzLiL— Jazz6thMan (@Jazz6thman) 2018年8月11日 弱冠21歳ながら、NBA選手になるチャンスを与えてくれたソルトレイクシティーに、あらゆる形でポジティブな影響を与え続けているミッチェル。NBA新人王は逃したかもしれないが、ソルトレイクシティーでは『People's Champion(みんなのチャンピオン)』として称賛されている。2018/08/12NBA&海外
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ジャズの新星ドノバン・ミッチェルがソルトレイクシティーで人助け地元のアップルストアでiPhone修理代金を肩代わり ジャズのドノバン・ミッチェルは、まさに彗星のごとく1年目からNBAスターダムにのし上がった選手の代表格だ。 昨年のオフに生え抜きエースのゴードン・ヘイワードがセルティックスに移籍した影響は大きく、ジャズはしばらく西カンファレンスの下位に低迷する、という意見もあった。だがミッチェルというスーパールーキーの登場により、チームは西の5位でプレーオフに勝ち進み、格上のサンダーを破ってカンファレンス・セミファイナルにまで進出した。ミッチェルは平均20.5得点、3.7リバウンド、3.7アシストという成績を残し、新人王最終候補にも選出されるほどの活躍を見せた。 そして今、そのミッチェルがソルトレイクシティーで取ったある行動が称賛されている。 8月1日に、ソルトレイクシティーに住むアンドリュー・シメオナという青年が、学習障害を持つ弟をアップルストアに連れて行き、画面が粉々に破損していたiPhoneの修理を依頼した時の話だ。 アップルストアのスタッフと技術者は、iPhoneの破損状況を確認し、修理するには高額な金額がかかることを彼らに伝えた。2人に支払える金額を大きく上回っていたため、泣く泣く修理を諦めようとした時だった。なんと、偶然にも同じ店内にいたミッチェルが彼らとスタッフのやり取りを聞き、「いくらかかるんだい?」と話しかけてきたという。 『Yahoo』の取材を受けたシメオナは「弟は明らかに気落ちしていて、『わかりました』と言ってiPhoneをポケットにしまったんだ。そうしたらドノバンが僕たちに話しかけてくれて、彼が修理代金を支払ってくれた」と、この時の状況を振り返った。 「弟にとって最良の日になった。落胆していた弟を見たドノバンが、救いの手を差し伸べてくれたんだ。ドノバンの人柄が良く分かった。本当に感謝してもしきれない。彼が善意のある行動を取る人ということが分かるし、このコミュニティに思いやりを持って接してくれている。うちの家族は、彼を心から尊敬しているよ」 ミッチェルの厚意に助けられたシメオナは、Twitterにこのエピソードを投稿すると、ミッチェル本人が返信。「力になれてうれしかったよ!」と書き込んだ。 シメオナによれば、弟は最後までミッチェルがジャズのスター選手ということを分かっていなかったそうだ。だが、この日のミッチェルの行動は、彼の記憶に生涯残り続けるに違いない。 All love ✊🏽 glad I could help! https://t.co/DS0Rd6wcZi— Donovan Mitchell (@spidadmitchell) 2018年8月2日2018/08/03NBA&海外
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新人王最終候補のドノバン・ミッチェル「『サプライズ』という要素が自分の強み」ドラフト13位指名からジャンプアップした1年に2017-18シーズンの新人王最終候補には、セブンティシクサーズのベン・シモンズ、ジャズのドノバン・ミッチェル、セルティックスのジェイソン・テイタムが選出された。レギュラーシーズンとプレーオフで残したインパクトの大きさを考えれば、3選手ともに甲乙つけ難い。だが、シーズン開幕前の時点で誰よりも期待値が低かったのはミッチェルだ。昨年のドラフト13位でナゲッツから指名され、その後ジャズがミッチェルの交渉権を獲得。レギュラーシーズン序盤にロドニー・フッドから先発の座を奪ってから快進撃が始まった。ミッチェルは、2004年のカーメロ・アンソニー以来となるでルーキーでのチームリーディングスコアラーならびに平均20得点超え(ルーキー1位の20.5得点)を果たし、ジャズのプレーオフ進出に貢献。初めてのポストシーズンでも平均24.4得点、5.9リバウンド、4.2アシストと主役を演じており、すでにスター選手の風格すら漂わせている。そのミッチェルが新人王レースについて言及。『EuroHoops』から新人王に選ばれるべき理由を聞かれると、次のように答えた。「今シーズンの自分がやったことは、他のルーキーとは少し異なる。何よりも自分にとってプラスだったのは、誰も自分に期待していなかったということ。だから、『サプライズ』という要素が自分の強みだね」2016年のドラフト全体1位指名を受け、『救世主』の呼び名に相応しい活躍を見せたシモンズ、2017年ドラフト3位指名を受け、スター選手が揃うセルティックスで立ち位置を確立させたテイタム、そして今シーズン最大の『サプライズプレーヤー』と呼ばれたミッチェルの中から誰が新人王に選出されるのか。投票権を持つ各国のスポーツライターは、頭を抱えているに違いない。2018/05/26NBA&海外
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NBAオールルーキーチーム発表、シモンズとミッチェルは満場一致の100票を集める満票を逃したテイタムに指揮官は「誰かが間違えた」5月22日、NBAのオールルーキーチームが発表された。新人王の最有力候補と言われるベン・シモンズ(セブンティシクサーズ)と、その対抗馬であるドノバン・ミッチェル(ジャズ)は、投票権を持つメディア関係者100人全員に支持される満場一致での選出に。その他、ジェイソン・テイタム(セルティックス)、カイル・クーズマ(レイカーズ)、ラウリ・マルッカネン(ブルズ)がオールルーキーチームに選ばれている。またセカンドチームには、デニス・スミスJr.(マーベリックス)、ロンゾ・ボール(レイカーズ)、ジョン・コリンズ(ホークス)、ボグダン・ボグダノビッチ(キングス)、ジョシュ・ジャクソン(サンズ) の5人が選出された。ちなみに、この中で現在もシーズンを戦い続けているのはテイタムただ一人。昨年のドラフト全体3位でセルティックスに加入した彼は、1回戦でバックスを、カンファレンス準決勝でベン・シモンズの所属するシクサーズを破っての勝ち上がりに大きく貢献。プレーオフに入って守備の強度が上がるディフェンスゲームが続き、ルーキーならずとも苦戦する選手が続出する中、プレッシャーをモノともせず活躍している。現在はレブロン・ジェームズを要するキャバリアーズとシリーズ2勝2敗と、ファイナル進出を懸けて激闘を展開中だ。そのテイタムがシモンズとミッチェルと同じく100票の万票にならなかったことに不満なのがブラッド・スティーブンスだ。テイタムはメディア関係者99人にオールルーキーチームに推されたものの、ただ1人だけセカンドチームに彼の名を書き込んだ。「きっと誰かが間違えたんだな。彼は素晴らしいルーキーイヤーを過ごしたんだから」とスティーブンスは言う。それでもオールルーキーチームには選ばれたし、指揮官があらためて自分への信頼を言葉にしてくれたことは、テイタムにとっては喜ばしいことだろう。スティーブンスにとっても、明日のキャブズとの第5戦でテイタムがプレーで報いてくれれば安いものだ。The 2017-18 NBA All-Rookie First Team! @spidadmitchell @BenSimmons25 @jaytatum0 @kylekuzma @MarkkanenLauri pic.twitter.com/9Sk3KGHlOI— NBA (@NBA) 2018年5月22日2018/05/23NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルが指揮官クイン・スナイダーの年間最優秀コーチ賞を後押し開幕前の予想を覆しジャズを躍進に導いたスナイダー昨年から始まったNBAアウォーズが、今年も6月25日に行なわれる。シーズンMVP、新人王、シックスマン賞などの最終候補が発表された中、ジャズのドノバン・ミッチェルは、指揮官クイン・スナイダーこそ年間最優秀コーチ賞に相応しいと主張している。年間最優秀コーチ賞の最終候補には、東カンファレンス首位にラプターズを導いたドウェイン・ケーシー、ケガ人を多数抱えながら東カンファレンス決勝に勝ち進んだセルティックスのブラッド・スティーブンズ、そしてスナイダーが選出された。The three finalists for NBA Coach of the Year... Dwane Casey, Quin Snyder and Brad Stevens!The 2018 #NBAAwards air 6/25 @NBAonTNT! pic.twitter.com/48hch3A9YO— NBA (@NBA) May 17, 2018彼らが率いる3チームの中で、2017-18シーズン開幕前の時点でプレーオフ進出が難しいと予想されていたのはジャズだけ。生え抜きエースのゴードン・ヘイワードのセルティックス移籍による戦力ダウンは影響が大きく、西の8位以内に入るのは難しいと誰もが思っていた。しかし、『超新星』ミッチェルがシーズン序盤から頭角を現し、ジャズの2年連続ポストシーズン進出に貢献。またスナイダーの指揮の下、ジャズは2シーズン連続してリーグ最少失点を記録した。プレーオフ1回戦では、ラッセル・ウェストブルック、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーの『OK3』を擁するサンダーと激突し、第6戦の末にアップセットを達成。西の首位ロケッツとのカンファレンス準決勝では1勝しか挙げられなかったが、シリーズ終了後にはスナイダーのチームマネージメント力を称える声が相次いで聞かれた。ミッチェルはTwitterに「多くの人が『ロッタリーチーム』、『プレーオフ進出は無理』、『1回戦でスイープ負け』なんて言っていたのだから、自分はクインに100点満点をあげる」と投稿。ジャズでの1年目を終えたリッキー・ルビオもスナイダーを称賛する一人だ。「彼の下でプレーするのが大好きなんだ。コート内外で多くを学んだ。彼は自分にとってのメンター。人生のレッスンを受けているような感じ」と話している。.@rickyrubio9 looks back at the 2017-18 season and what his experience was like playing for Quin Snyder."I love playing for him. I learned a lot."Full video: https://t.co/XldweSxbsV pic.twitter.com/yBzWCuHUmt— Utah Jazz (@utahjazz) May 16, 2018ケーシー、スティーブンズ、スナイダーの3人には、年間最優秀コーチ賞受賞が相応しい理由がある。ミッチェルのように所属チームの選手の後押し、球団の後押しもあるが、受賞者を決めるのは投票権を持つ各国のスポーツライターだ。6月25日の授賞式で誰の名前が呼ばれるのか、楽しみに待ちたい。2018/05/21NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルがドラフト候補に助言「コート外での素行が悪ければ台無し」「そこら中から見られているんだからね!」1年目からジャズのエースに成長したドノバン・ミッチェル。去年の今頃はほとんど知られていなかった彼が、たった1年後にはNBAの未来を担うスター候補として世界中から注目を集めているのだから、人生とは不思議なものだ。そのミッチェルは1年目からチームをプレーオフに導き、プロキャリア初のプレーオフでも平均24.4得点、5.9リバウンド、4.2アシストを記録。チームは惜しくも西カンファレンス準決勝でロケッツに敗れたものの、ミッチェルは2017-18シーズンの新人王最終候補にも選出された。今ちょうどシカゴで行なわれているNBAドラフト・コンバインに参加している選手の中にも、『第2のミッチェル』となる逸材がいるかもしれない。そんな若者がチャンスを失うことにならないよう、一足先にNBAで結果を残したミッチェルが、今年のドラフトにエントリーした選手に向けアドバイスを送っている。ミッチェルはTwitterに「コンバインに参加しているみんなに覚えておいてもらいたいことがある。誰よりも高く跳べて、誰よりも速く走れるかもしれないけれど、コート外での振る舞いで全て台無しになってしまう可能性もあるよ。そこら中から見られているんだからね。俺からのちょっとしたお知らせでした」と書き込んだ。大げさではなく、ミッチェルが言うことは正しい。NBAチームの関係者は、選手の身体能力や技術はもちろん、普段の振る舞いも含めて指名するかの検討材料にしている。どれだけ選手として優れていても、チーム内で不協和音の原因になるような選手なら、どのチームからも指名されないだろう。2018-19シーズンのルーキー候補生たちには、NBA新世代を引っ張るミッチェルの助言を胸に刻み、コンバインに臨んでもらいたい。.@hamidoudiallo's vertical at the #NBACombine ????: ESPN 2 pic.twitter.com/YopCFhmJLt— NBA (@NBA) 2018年5月17日2018/05/18NBA&海外
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1年目のシーズンを終えた『超新星』ドノバン・ミッチェル「全試合チェックする」「可能な限り連絡を取り合える偉大な選手に教えを請う」西カンファレンス準決勝でロケッツに敗れ、ジャズのシーズンは終わった。だが、昨夏に生え抜きエースのゴードン・ヘイワードがセルティックスに移籍した時点で、ジャズがここまで勝ち上がると予想したメディアは皆無に等しかった。そんなチームを救った選手こそ、ルーキーのドノバン・ミッチェルだった。ミッチェルは1年目のレギュラーシーズン79試合に出場し、1年目の選手ではリーグ最多の平均20.5得点を記録。ルーキーながらチームのリーディングスコアラーとしても活躍し、キャリア初のプレーオフでも11試合で24.4得点のパフォーマンスを披露してみせた。今シーズン最後の会見で、ミッチェルは1年目について「ウィニングランで終われはしなかったけど、最高のシーズンだった」とコメント。すでに頭の中は2年目の来シーズンへと切り替わっているようで、こうも続けている。「まだまだやるべきことは多い。オフには可能な限り、連絡を取り合える偉大な選手に教えを請うつもりでいる。個人的な目標は変わらない。最優秀守備選手賞を取りたいし、オールスターに選ばれて、シーズンMVPにも選出されたい。今シーズン出場した全試合をチェックするよ」1年目からフランチャイズ・プレーヤーの風格をまとったミッチェルは、2年目以降も球団の顔、リーグを代表するスター選手として邁進し続けるだろう。ジャズに希望の光を与えたミッチェルが今後どう成長していくのか、プロとなって初めて迎えるオフの動きにも注目したい。2018/05/11NBA&海外
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ドノバン・ミッチェルのケガでジャズの快進撃に終止符、ロケッツがファイナルへ新人エースが不在となった隙をクリス・ポールが突くNBAプレーオフ、西カンファレンスのセミファイナル、1勝3敗と王手をかけられたジャズが、ロケッツの本拠地トヨタ・センターに舞台を移しての第5戦に臨んだ。ガチンコ勝負らしくディフェンス先行の重い立ち上がりとなったが、超攻撃的バスケットを掲げるロケッツが次第に抜け出す。第3クォーター残り9分、クリス・ポールがボールプッシュする速攻からトレバー・アリーザのダンクが決まり、ロケッツがこの試合初の2桁リードを奪った。だが、これで火が付いたのがジャズのルーキー、ドノバン・ミッチェルだ。それまではアタックを減らし、ボールムーブを優先していたミッチェルが自ら仕掛け始める。最初のアタックでクリント・カペラからファウルをもぎ取り、ここでロケッツが引いてしまったことで勢いに乗った。ミッチェルは鋭いドライブと強引にねじ込むフィニッシュで得点を量産し、第3クォーターだけで22得点を荒稼ぎした。この第3クォーター、ロケッツはチームトータルで21得点。それをミッチェルは上回り、ジャズが逆転に成功する。The rook put up 22 points in the 3rd quarter......The Rockets had 21. pic.twitter.com/Dz0HAIW4Z4— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年5月9日最終クォーターは点差の離れない接戦となるが、残り約7分の時点でジャズをアクシデントが襲う。ハーデンに1on1を仕掛けたミッチェルが足首を痛めて、倒れてしまったのだ。ボールを奪ったハーデンにそのままワンマン速攻を決められ87-92とされたが、問題は点差ではない。ミッチェルはスタッフに両肩を借り、そのままコートを去った。しばらくしてベンチに戻って来た時にはバッシュではなくサンダル履き。試合に戻ることはできなかった。それでも点差はわずか。ジャズは意地を見せて食らい付こうとするのだが、それを上回るエナジーでロケッツが圧倒する。ミッチェルに代わり主役となったのはクリス・ポールだ。97-96と1点差の残り4分、コートを横断するドリブルから最後はサイドステップで長身のルディ・ゴベアをかわす3ポイントシュートを決めると、その後も2本立て続けにタフシュートを沈めて105-96と突き放す。ラスト4分でロケッツが奪った15得点のうち12得点を挙げ、残る3点もPJ・タッカーの3ポイントシュートをアシストと、クリス・ポールの独壇場でロケッツが勝ち切った。According to Elias Sports Bureau, @CP3 becomes the first player in a playoff game with: 40+ points 10+ assists 0 turnovers Highlights ⤵️ pic.twitter.com/54EkqXUh7M— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2018年5月9日プレーオフの主役の一人となったミッチェルにとっては無念の敗退となったが、「結果はアンハッピーだけど、プレーオフ自体はみんなにとってすごくハッピーなものだった」と、やりきった者だけに得られる達成感があった。NBAに挑戦するかどうか悩んでいた時期に背中を押してくれた『兄貴分』であるクリス・ポールと固い抱擁で健闘を称え合い、シーズンを終えた。見事に勝ち切ったロケッツだが、ハーデンはジャズの戦いぶりを称えることを忘れなかった。「信じられない相手だった。決してあきらめずに、タフに賢く戦ってくるチームだった」この日、ウォリアーズもペリカンズ相手に4勝1敗で勝ち抜きを決め、NBAファンの多くが望んだロケッツvsウォリアーズとのカンファレンス・ファイナルが実現した。2018/05/09NBA&海外
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