
『クリス・ポール』の検索結果
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ウォリアーズはディフェンス崩壊に退場劇まで重なって開幕2連敗、サンダーが快勝ドレイモンド・グリーン「ひどいものだね」 ケビン・デュラントが退団し、クレイ・トンプソンが故障で長期離脱したことは、オフェンスではなくディフェンス力の低下という形でウォリアーズを苦しめている。122-141でクリッパーズに敗れた開幕戦に続き、サンダーにも92-120と完敗を喫した。 試合開始からダニーロ・ガリナーリに連続3ポイントシュートを含む8連続得点を奪われ、相手を勢い付けてしまう。ステフィン・カリーはチームに勢いを与えようと積極的にシュートを放つが、それ以外の部分でイージーなパスミスやトラベリングが出て波に乗れない。 流れを変えようと送り出すセカンドユニットも機能しない。逆にサンダーはベンチから出たデニス・シュルーダーが絶好調で、味方がスクリーンで作り出すチャンスを次々と決めてリードを広げていった。 前半終了時点で37-70。カリーの奮起に期待せざるを得ない状況だが、チームとして良いシュートチャンスを作れず確率が上がってこない。ボールプッシュする際に激しく寄せてきたテレンス・ファーガソンを押しのけた際、意図したものではないが股間にパンチを入れる形となり、カリーがテクニカルファウルをコールされてしまった。その数分後にはディアンジェロ・ラッセルが退場する。クリス・ポールのタフな寄せを受けながら得点を決めたものの、ファウルを取られないことで審判を面前で罵倒。第3クォーター残り7分で47-81という状況で、2度のテクニカルファウルを取られたラッセルは退場となった。 残り4分、チェックに行っているにもかかわらずガリナーリに2本連続で3ポイントシュートを許したドレイモンド・グリーンがベンチに下がり、第4クォーター開始時点でカリーも下げてウォリアーズは勝負をあきらめた。 開幕2連敗にグリーンは「ひどいものだ」と吐き捨てる。「みんな僕らのオフェンスを称賛したけど、僕らを偉大なチームにしたのは実際のところディフェンスなんだ。そのディフェンスが今は存在しない。今のチームはディフェンスが何なのかさえ理解していないよ」 Gallo Block ➡️ Noel Oop 🔥#ThunderUp pic.twitter.com/C4ZCYWs0AF— NBA TV (@NBATV) October 27, 2019 一方のサンダーはクリス・ポールがプレータイムこそ短いが落ち着いたゲームコントロールでウォリアーズに付け入る隙を与えず、ガリナーリが21得点、シュルーダーが22得点、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーが19得点9リバウンドと活躍し、今シーズン初勝利を挙げている。 クリス・ポールは試合後、「ウォリアーズに何が起こったか」と報道陣に問われると、こう切り返した。「ウォリアーズじゃなく自分たちサンダーのことを話したい。僕らにはアイデンティティがある。ペースを押し上げてボールを動かし、正しいメンタルでプレーするんだ」 サンダーはチームの象徴だったラッセル・ウェストブルックが退団し、チェサピーク・アリーナはウォリアーズを迎えた好カードでありながら閑古鳥が鳴く状況。ただ、クリス・ポールやスティーブン・アダムスが要所を締め、アレクサンダーのような新たなエース候補も躍動している。ウォリアーズを圧倒した激しいディフェンスを基調としたバスケットが根付くことで、またファンをアリーナへと呼び寄せることができるはずだ。 Thunder led by as many as 42 points & dominate the Warriors, 120-92. 👀GSW opens the regular season with back-to-back losses for the first time since 2009. pic.twitter.com/BsyWvqeRtO— NBA on TNT (@NBAonTNT) October 27, 20192019/10/28NBA&海外
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クリス・ポールのトレードについてサンダーGMは暗に否定「仮の話は考えない」「我々のファンは彼のプレーを楽しむことになるよ」 このオフにポール・ジョージをクリッパーズにトレードしたサンダーは、生え抜きのラッセル・ウェストブルックも手放し、ロケッツからクリス・ポールとドラフト1巡目指名権2つ、また指名権交換権2つを獲得した。 この大型トレード成立後、チーム再建に舵を切ったサンダーに、ベテランのポールの居場所があるのかということが話題になったままで、今もトレードの噂が絶えない。 サンダーがポールをヒートにトレードするとも噂されているが、トレーニングキャンプを目前にした今も成立には至っていない。サンダーのGM、サム・プレスティは、ファンの前でポールがプレーすると、プレシーズン前の会見で語った。 ポールがサンダーでのプレーを希望しているかを聞かれたプレスティは、「それは本人に聞いてもらうのが一番だと思う」としながらも、「確かなことは、彼はバスケットマンなんだ。だからプレーしたがっているし、我々のファンは彼のプレーを楽しむことになるよ」と、答えた。 ポールは昨年、ロケッツと4年1億6000万ドル(約177億円)のマックス契約で再契約した。2019-20シーズンの年俸は3850万ドル(約41億4000万円)、2020-21シーズンは4140万ドル(約44億6000万円)、2021-22シーズンは4420万ドル(約47億6000万円)のプレーヤーオプションが付けられている。 プレスティは「仮の話については考えていない」と、トレードの噂を暗に否定したものの、再建モードのサンダーには高額過ぎる出費になるため、2019-20シーズン中のトレードが濃厚と考えるのが自然だ。ポールも、優勝が狙えるチームでのプレーを希望しているだろう。 いったいプレスティが次にどんな手を打つのか、2019-20シーズン開幕後もサンダーの動向から目が離せない。2019/09/27NBA&海外
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ラッセル・ウェストブルック、クリス・ポールとのトレードが決まりロケッツへ移籍ポール・ジョージ移籍の余波で超大型トレードが成立 サンダーとロケッツの間で大型トレードがまとまった。『ESPN』によれば、ラッセル・ウェストブルックがロケッツに行き、ロケッツからはクリス・ポールとドラフト1巡目指名権2つ、また指名権交換権が2つが譲渡される。 サンダーでは先日、カワイ・レナードの勧誘に応じる形でポール・ジョージのクリッパーズ移籍が決まっていた。このトレードが結局はチーム再建の第一歩となり、その翌週にウェストブルックも去ることになった。クリス・ポールが加わりはするが、チームの顔であったウェストブルックを手放したことで、チームは再建に入ることになりそうだ。 ロケッツ側の事情としては、エースのジェームズ・ハーデンとポールのバスケット観の食い違いから生まれる折り合いの悪さがあった。もっとも、それはハーデンとウェストブルックのデュオについても変わらないだろう。ハーデンとウェストブルックはどちらも超攻撃的プレーヤーであり、我の強いエースでもある。特に2人が同時にコートに立った際にディフェンスのバランスをどう取るかは相当に難しいことが予想される。 それでも、今のNBAで最高のスコアラーであるハーデンと、『ミスター・トリプル・ダブル』ことウェストブルックのデュオは、オフェンス面での魅力はNBA歴代最強クラスと言っても差し支えない。ハーデンはこれまでも「分かっていても止められない」存在だったが、相手ディフェンスはまず強力なボールプッシュから強引に仕掛けてくるウェストブルックを警戒しなければならない。互いに負担をシェアすることで、すさまじい爆発力が見られそうだ。 このところのロケッツは常に優勝を狙えるチームでありながら、直近5シーズンのうち4度、ウォリアーズに阻まれてNBAファイナルへと進出できていない。それでも来シーズンのウォリアーズは、ケビン・デュラントが退団し、クレイ・トンプソンも欠く状況。西カンファレンスを制し、NBA優勝を勝ち取る大チャンスを前にして、ロケッツが大勝負に出た。2019/07/12NBA&海外
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クリス・ポールがトレード要求の噂を否定「これからもヒューストンでプレーする」「トレードを要求したことは一度もない」 ジェームズ・ハーデンとの衝突が原因で、クリス・ポールがロケッツにトレードを要求したという噂が伝えられているが、ポール本人がこれを否定した。 ポールは、立ち上げに参加した『Go Hoop Day』のイベントに参加した際、この噂についてコメントし、「トレードを要求したことなんて一度もない」と全面否定。「自分はこれからもヒューストンにいる。満足しているし、問題もない」と語っている。 ポールの代理人がロケッツのダリル・モーリーGMにトレードを要求したとも報じられたが、モーリーもこの報道を否定。加えて、ハーデンとポールの関係がこじれているという噂も否定した。ポールは、ハーデンとの関係を修復する必要があるかを聞かれると、「最後に勝つチームは一つだけ。どういうことか分かるかな? ヒューストンに行った初日から、大事なのは試合に勝つこと。どんな時も、勝利が重要なんだ」と答えた。 ポールもハーデンも、チームの勝利のために全試合で全力を尽くしている。お互いに勝ちたいからこそ、試合中に意見がぶつかることもあるだろう。 本人が噂を否定したことで、この話も落ち着くはず。つかの間のオフを過ごした後、ハーデンとのチームでどうすれば勝てるかを考え、ポールは来シーズンに向けて準備を進めていく。 10月8日と10日、さいたまスーパーアリーナで行われる『NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten』、トロント・ラプターズvsヒューストン・ロケッツのチケットが一般発売となりました。2003年以来のNBAジャパンゲームズ、必見です!#NBA #RakutenNBA #WeTheNorth #Rocketshttps://t.co/UIcOS87pBT pic.twitter.com/syQGwphoVz— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年6月13日2019/06/24NBA&海外
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ロケッツがカンファレンス・セミファイナルへ、ウォリアーズとの激突を待つカペラクリス・ポールが横槍を入れ、爆笑を誘う会見に 4月24日、ロケッツはホームでのファーストラウンド第5戦に100-93で勝利。ジャズを撃破してのカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。 ロケッツはオフェンスでジャズを圧倒したわけではなかったが、12スティール12ブロックというチームスタッツからも分かるように、ディフェンスで違いを生んだ。 次のラウンドでは、クリッパーズとウォリアーズの勝者と対戦するのだが、クリント・カペラは、昨シーズンのカンファレンスファイナルで煮え湯を飲まされた宿敵ウォリアーズとの再戦を強く希望している。会見で「自分はウォリアーズとやりたい」と力強く語ると、揃って出席したクリス・ポールが横槍を入れ、室内に笑い声が響き渡る会見へと様変わりした。 「お前、そんなこと言うと『Bleacher Report』のネタになるぞ」というポールの一言で記者たちが笑い声をあげると、カペラも微笑んだ。話し続けたカペラの横で、ポールは近くにいた記者の方を向き、笑顔で「Tweetしたくて仕方がないって顔をしているよ」と茶化した。 Capela wants the Warriors😉 @CP3(via @NBATV)pic.twitter.com/QgAS9ZOgeu— Bleacher Report (@BleacherReport) 2019年4月25日 昨年のカンファレンスファイナルは、第7戦までもつれた末にウォリアーズが熱戦を制し、2連覇を果たした。この時、カペラはロッカーへと続く通路で悔し涙を流している。 「チャンピオンになるためには、王者を倒さないといけないんだ」と続けたカペラ。その隣で「そうだ」とうなずくポールは、記者に向かって「みんな、今の一言を加えるのも忘れないようにね」と付け加え、さらなる爆笑を誘った。 ライバルのウォリアーズは、王手をかけて臨んだホームでのファーストラウンド第5戦でクリッパーズに敗れたため、第6戦が行われるロサンゼルスに移動しなければならなくなった。一足先に勝ち上がりを決めたロケッツにはスケジュールに余裕ができ、次のラウンドに向けて心身のコンディションを整えられる。どちらが勝ち上がってきても、コンディションの面でアドバンテージがある。 ホームで敗れたとはいえ、次のラウンドはカペラが望む形になる可能性が高いだろう。今はポールにも冗談を言う余裕があるが、実際にウォリアーズとの対戦が決まれば、彼の表情からも笑顔は消え、真剣モードに切り替わる。 What a defensive effort tonight from the squad! #RunAsOne 🚫⤵️ pic.twitter.com/iCy028rIAK— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2019年4月25日2019/04/25NBA&海外
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ウォリアーズに3連勝も冷静なCP3「プレーオフでは4勝しないといけない」ハーデンが体調不良で欠場も勝利 2018-19シーズン開幕から紆余曲折を経たロケッツだったが、王者ウォリアーズとの試合では無敗を維持している。2月23日には敵地オラクル・アリーナでウォリアーズと対戦し、ジェームズ・ハーデンが欠場したにもかかわらず、118-112で勝利を収めた。 32試合続けて30得点超えをマークしているリーディングスコアラーのハーデンが風邪で欠場した中、チームを引っ張ったのはエリック・ゴードンとクリス・ポールだった。ゴードンは4本の3ポイントシュートを含む25得点、ポールは今シーズン最多となる17アシストに加えて23得点を記録。ロケッツは、試合開始から15-0のランでリードを広げ、今シーズンのウォリアーズ戦3連勝を飾った。 ゴードンは「ウォリアーズにとって最も手強いチームは、自分たちだと確信している。相手にとっては単なる1試合かもしれないけれど、自分たちにとっては特別な試合」と、意気揚々と語ったが、司令塔のポールは冷静だった。 「この会場では、2月の月曜日でも、11月か12月の火曜日でも勝てるよ。ただプレーオフでは7試合で4勝しないといけないんだ。今夜の試合に勝てて良かった。でも、みんなは2日後には今日のことを忘れてしまうよ。自分たちは忘れるだろうね」 ポールが言うように、レギュラーシーズンでシリーズ・スウィープできたとしても、肝心のプレーオフで負ければ意味がない。ハーデン不在で王者に勝てたのは大きいが、本当の勝負は、2カ月後だ。2019/02/24NBA&海外
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18試合ぶりに復帰したクリス・ポールがジェームズ・ハーデンを称賛「彼はMVP」自身の復帰よりもハーデンについて言及 ロケッツのクリス・ポールが、1月27日のマジック戦で18試合ぶりに復帰した。左ハムストリングを痛めて昨年末から欠場していたポールは、復帰戦で12得点5リバウンド6アシスト3スティールを記録。チームも103-98で勝利し、3連勝をマークした。 Good to have The Point God back! 🙌 pic.twitter.com/CweofdEOAe— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2019年1月28日 試合後ポールは「感触は良かった。練習と実戦とでは、大きく違うからね。プレーできて良かった」と語ったものの、自身の復帰についてより、欠場中に驚異的なパフォーマンスでチームをV字回復に導いたジェームズ・ハーデンのプレーについて言及し、称賛した。 「ジェームズは、ジェームズのままでい続けるよ。コートに誰がいるかは関係なくて、彼は彼のまま。そのままでいてもらわないといけない。だからこそ、彼はMVPなんだ」 そのハーデンは40得点11リバウンド6アシスト3ブロックで勝利に貢献した。だが23試合連続して30得点超えを果たしたハーデンに関しては、ステップバックしての3ポイントシュートがトラベリングではないか、もしくは審判が彼にフリースローを簡単に与え過ぎではないか、という批判もある。それでもポールは「彼がやっていることをリスペクトすべき」とコメント。「このリーグでプレーしている選手は、日々の試合をこなす難しさを知っている。他に彼のようなことをやれる選手がいるのなら、誰かがやっているよ」と、続けた。 ポール不在の間を12勝5敗で乗り切ったロケッツは、西カンファレンス5位につけている。ポールの復帰により、ハーデンの負担も軽減されるだろう。今週から敵地遠征が続くロケッツがオールスターブレークまでに順位を上げるためには、ハーデンの活躍も去ることながら、司令塔ポールのゲームメークも欠かせない。2019/01/28NBA&海外
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フリーエージェントのオースティン・リバースがロケッツとの契約に合意か?クリス・ポールとの不仲説もあるが果たして ウィザーズからサンズにトレードされ、解雇を経てフリーエージェントになったオースティン・リバースが、ロケッツとの契約に合意したと、『Houston Chronicle』が伝えた。 サンズにトレードされた直後からグリズリーズら複数のチームが獲得に動いているという報道もあったのだが、ここにきてロケッツが割って入る格好となった。というのも、ロケッツは先発ポイントガードのクリス・ポールが左ハムストリングを負傷し、今後2〜3週間チームを離れるため、急遽代役が必要になったからだった。 しかし、一つ気になることもある。リバースとポールはクリッパーズ時代にチームメートだったのだが、両者の関係は良くなかった、とも言われているか。それでも『ESPN』によれば、ポールはリバースを獲得することに難色を示さなかったという。プレーオフ進出が狙えるチームとの契約を希望しているとされるリバースにとっても、このオファーは渡りに船だ。 この決断が吉と出るか、凶と出るか、ポール復帰後のケミストリーに注目だ。2018/12/24NBA&海外
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ロケッツにまたも試練、ハムストリングを痛めクリス・ポールが負傷離脱ポール不在時のロケッツは0勝5敗 5連勝と勢いに乗り始めたロケッツに、再びトラブルが発生した。12月20日に敵地で行われたヒート戦で、先発ポイントガードのクリス・ポールがハムストリングを痛め、負傷交代を余儀なくされた。 ポールは、第2クォーターにドリブルでボールを運んだ際、左足のハムストリングを押さえてプレー続行不可能な状態に陥った。すぐにロッカールームに戻ったポールは、それ以降プレーしなかった。 試合にも99-101で敗れたロケッツは連勝がストップ。試合後エリック・ゴードンは「彼は優れたプレーメーカーだし、ボールハンドラーでもある」とポールの離脱を嘆いた。 「うちのオフェンスでは、プレーメーカーが必要。普段は自分、クリス、ジェームズ(ハーデン)がボールを持って、チームメートのためにプレーメークする。得点機会を生み出すんだ。彼がいないのは辛い。それでもなんとか対応して、もっと良いプレーをしないといけない」 王者ウォリアーズを追い詰めた昨シーズンの西カンファレンス・ファイナルでも、ポールは右足のハムストリングを痛めてシリーズ第6、7戦を欠場し、ロケッツはNBAファイナル進出を逃した。それ以前にも同じ箇所を痛めているため、復帰までには一定の時間がかかるかもしれない。 今シーズンのロケッツは、ポールが欠場した試合で0勝5敗と全敗し、さらに平均9.4点も相手を下回っているというデータもある。シーズン開幕から苦戦を強いられているロケッツが、またしても試練の時 を迎えた。 .@KristenLedlow gives an update on Chris Paul, who suffered a strained left hamstring and will not return to tonight's game. pic.twitter.com/OLTHVEIymG— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2018年12月21日2018/12/22NBA&海外
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クリス・ポールが親友カーメロの退団について言及「大事なのは彼の幸せ」カーメロへの思い「メロは自分の家族同然なんだ」 11月15日にホームで『天敵』ウォリアーズを107-86で下した試合後、ロケッツのクリス・ポールは、同日に実質的な退団が発表されたカーメロ・アンソニーについてコメントした。 10得点5リバウンド7アシスト3スティール2ブロックで勝利に貢献したポールは「このリーグでは、チームメートとして付き合う選手もいるけれど、メロは自分の家族同然なんだ。大事なのは、彼の幸せ」と語った。 サンダーからホークスにトレードされ、バイアウトを経てフリーエージェントになったカーメロの獲得をチームに進言した一人は、ポールだったとも言われている。親友関係にある2人が共闘し、打倒ウォリアーズを果たしてキャリア初優勝、というシナリオが完成していればドラマティックな結末を迎えられただろうが、カーメロが加わったロケッツは機能しなかった。皮肉にも、ロケッツはカーメロがチームを離れてからの4試合で、3連勝を含む3勝1敗と調子が上向き始め、勝率5割復帰を果たしている。 無論、開幕から不振に陥った全ての原因がカーメロにあったわけではない。しかし、ポール、そしてジェームズ・ハーデンとプレーすることにより、数年前から衰えが見られ始めたカーメロが再び活躍できるのではないか、という期待は現実のものとならなかった。 退団という結果に至ったことは、ポールにとって痛恨の極みのはず。だが、悲願である優勝に向けチームが軌道修正するためにも、そしてカーメロ本人がフィットする環境を見つけるためにも、両者が違う道を歩むことは避けられなかった。 次にコートで会う時は再び敵味方に分かれるが、ポールはカーメロの幸せを願っている。 “Some guys in this league are your teammates, but Melo’s my family. For me, it’s all about his happiness at the end of the day.” -@CP3 comments on Carmelo Anthony moving on from Houston. 🎙@ALaForce pic.twitter.com/rzitzf7E87— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2018年11月16日2018/11/16NBA&海外
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言葉とプレーでチームを牽引したリーダーのクリス・ポール、ロケッツが連敗脱出カーメロはベンチからシーズンハイの28得点 昨シーズン65勝をあげながら、シーズン序盤にまさかの4連敗を喫したロケッツには、強いリーダーシップが必要だった。エースのジェームズ・ハーデンが3試合続けて負傷欠場した中、チームを文字通り引っ張ったのは、リーダーのクリス・ポールだった。 11月2日に敵地でネッツと対戦したロケッツは、ポールが32得点7リバウンド11アシストのパフォーマンスでオフェンスを牽引した他、カーメロ・アンソニーもベンチからシーズンハイとなる28得点の活躍を見せ、ロケッツが119-111で勝利し、連敗を止めた。 オフェンスの停滞もさることながら、ここ最近は崩壊したディフェンスへの批判が相次いだ。この日も第1クォーターを25-32で下回り、雲行きが怪しくなり始めた流れを変えたのは、ポールだった。 二桁のビハインドを背負った第2クォーター終盤でのタイムアウト中、ポールはチームのコーチングスタッフの指示に耳を傾けるのではなく、選手だけでの話し合いを希望。さらにポールは言葉だけでなく、プレーでもチームを鼓舞する。 第2クォーターと第3クォーターには終了のブザーと同時に3ポイントシュートを決めて勢いを与え、チームメートがプレーを決めれば手を叩き声を張って背中を押し続けた。ポールは試合後、第2クォーターのタイムアウトについて「自分たちは、一緒に多くの試合を経験している。コーチたちが戦術について指示を出そうとしていたから、『ほんの少しでいいから、自分たちだけで話をさせてもらいたい』と言ったんだ」と、説明した。 ようやく今シーズン2勝目をマークしたロケッツが、本当に窮地を脱せたかどうかは、この敵地5連戦でハッキリするだろう。明日のブルズ戦ではハーデンが復帰すると見られ、その後も好調ペイサーズ、開幕4連敗後4連勝を記録したサンダー、強豪スパーズとの厳しいロードゲームが続く。この遠征を勝ち越しチームの状態を上げ、15日にホームで予定されているウォリアーズ戦に臨みたいところだ。2018/11/03NBA&海外
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ディフェンスが崩壊しているロケッツ、開幕5試合を終えて1勝4敗の大スランプ懸念されていた守備力低下を露呈 昨シーズンの西カンファレンスを首位で通過したロケッツの歯車が噛み合っていない。10月26日にホームで行なわれたクリッパーズ戦では、昨年クリス・ポールを獲得した際に放出したモントレズ・ハレルにキャリアハイの30得点を許し、113-133で敗れた。 昨シーズンとの大きな違いは、ホームで勝てていないことだ。昨シーズンは西で最多となる34勝7敗をマークしたトヨタ・センターで、今シーズンのチームは早くも3敗を喫しているばかりか、いずれの敗戦も二桁得点差をつけられての完敗となっている。 特に深刻な問題は、リーグ25位(118.8点)に低迷してるディフェンスにある。トレバー・アリーザ、ルーク・バー・ア・ムーテの退団による守備の弱体化は懸念されていたものの、指揮官のマイク・ダントーニは「チームのディフェンスは酷い」と嘆く。「次の試合までの2日間で対応しないといけない。継続性が感じられない。自分たちで墓穴を掘ってしまっているのだから、なんとかしないといけない」 レイカーズ戦での乱闘による出場停止処分が明けて復帰したクリス・ポールも「戦術ボードを使って、ベストな解決法を見つけないといけない」と語った。 昨シーズンのロケッツは、守備が機能しなくても最大の武器である3ポイントシュートから活路を見出し、大差を跳ね除け逆転した試合も少なくなかった。しかし、この日はオフェンスも小康状態で、第3クォーター終盤から第4クォーター序盤にかけてはカーメロ・アンソニーのフリースローでしか点を決められなかった。 それでもポールは「昨シーズンと今シーズンのチームの比較は出来ない」と言う。「今のチームは今のチーム。チームのアイデンティティを確立させないといけない。誰よりも自分がそうだけれど、もっと良いプレーをしないといけない」 唯一の救いは、まだシーズン序盤ということ。だが、この状態が今後も続くようなら、何か手を打たなければならなくなる。ロケッツに黄色信号が灯っている。 Montrezl Harrell records a career-high 30 PTS off the bench in the @LAClippers win in Houston! #ClipperNation #KiaTipOff18 pic.twitter.com/AlHy8wdq1T— NBA (@NBA) 2018年10月27日2018/10/27NBA&海外
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レブロンのLAデビュー戦で大乱闘騒ぎ、レイカーズは強豪ロケッツに肉薄するも惜敗レブロン「ロケッツのレベルに達するには時間がかかる」 10月20日、ステイプルズ・センターでのロケッツvsレイカーズは、レブロン・ジェームズのホーム公式戦デビューが話題の中心になるはずだった。結果的にロケッツが124-115で勝利したのだが、試合は第4クォーター終盤に起こった『アクシデント』までは、どちらに転ぶか分からない接戦だった。 きっかけは、第4クォーター残り4分14秒に見られたプレーだった。ジェームズ・ハーデンがドライブを仕掛け、ブランドン・イングラムに巧みに身体を当ててファウルを誘うと、これにいら立ったイングラムがハーデンを押しのけ、テクニカルファウルをコールされた。 ランス・スティーブンソンとロンゾ・ボールが機転を利かせてイングラムをハーデンから引き離し、事態は収束されたかに思われたのだが、今度はラジョン・ロンドとクリス・ポールが口論になり、顔に指をさされて激高したロンドがポールに殴りかかったのを合図に『ラウンド2』のゴングが打ち鳴らされた。 揉み合うポールとロンドを止めようと両チームの選手が2人を分けようとした時、後方からイングラムがポールめがけて打ち下ろすようなパンチを振るい、状況が悪化。レブロンは、親友でもあるポールを小競り合いの輪の中から力づくで引き離して落ち着かせた。2回目のテクニカルファウルを科されたイングラムが退場処分となった他、ポールはダブルテクニカルで退場。そしてロンドは一発退場という処分を科され、コート上は一時騒然となった。 Travis Scott was ready to join the brawl 👀 pic.twitter.com/XEJgHZqgHM— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年10月21日 プレー再開後、ロケッツはハーデンがオフェンスを牽引。再び巧みにファウルを誘う技術を発揮し、フリースローで点差を広げると、残り1分12秒にはトドメの3ポイントシュートでリードを7点(120-113)に広げ、ロケッツが今シーズン初勝利を挙げた。 試合後、両チームの選手間に緊張感があったと思うかを聞かれたレイカーズ指揮官のルーク・ウォルトンは、イングラムとハーデンの小競り合いの前に見られたロケッツの危険なプレーについて言及。残り9分47秒、ドライブからペイント内に侵入を試みたジョシュ・ハートの首元に、ロケッツのジェームズ・エニス三世が腕を巻きつけるようにして倒した場面だ。映像判定の結果、審判はフレイグラントファウル1と判定したのだが、ウォルトンは「もし自分が選手だったら、『あの危険なプレーがフレイグラントファウル1なら、フィジカルなプレーが許される』と感じてしまう。選手たちは、重いペナルティが科されないことにいら立っていた」と語った。 荒れ試合になってしまったものの、レブロンは、ホーム公式戦デビューについて「素晴らしい雰囲気だった」とコメント。「ファンのみんながすごく興奮していた。チームも全力を尽くした。勝利をみんなにプレゼントしたかったけれど、とても刺激的な試合だった」と、続けた。 ロケッツとの差についてレブロンはこう語る。「ロケッツのレベルに到達できるのはまだ先の話。ロケッツ以外にも、西カンファレンスの大半のチームに追いつくには時間がかかる。彼らは一緒にプレーして長いからね。自分たちはミスから学び、成長していくんだ」 おそらく乱闘の当事者となったイングラム、ロンド、ポールには出場停止処分が科されるだろう。チームにとっては手痛い学びの機会になってしまったが、乱闘発生まで昨シーズンの首位を相手にワンポゼッションゲームができていたのは収穫になったはず。レイカーズは、これからも辛抱強く、日々チーム作りを進めていく。 LeBron James posts 24 PTS, 5 AST, 5 REB in his @Lakers Staples Center debut. #LakeShow #KiaTipOff18 pic.twitter.com/0JjGKKBm9n— NBA (@NBA) 2018年10月21日2018/10/21NBA&海外
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[NBA開幕プレビュー ロケッツ]ディフェンスの不安を払拭する『超攻撃スタイル』昨シーズン成績 65勝17敗(西カンファレンス1位)、カンファレンスファイナル敗退 主な加入 カーメロ・アンソニー、ジェームズ・エリス、マーキース・クリス、ブランドン・ナイト、マイケル・カーター・ウイリアムス 主な放出 トレバー・アリーザ、ルーク・バーア・ムーテ、ライアン・アンダーソン、ジョー・ジョンソン 届かなかったファイナル、その反省点から考えられた補強 シーズンを通して圧倒的な強さを誇り、ウォリアーズの牙城を崩すことが期待されたロケッツでしたが、最後はクリス・ポールのケガと主力の疲労が溜まったことで発生したシュートスランプで失速。ファイナル進出に王手を掛けながら逆転負けを喫しました。 このオフにロケッツが求めたのは、そんな2つの敗因を補うこと。目玉となるカーメロの獲得は個人で得点が取れる選手を増やし、ガードポジション以外から仕掛ける選択肢を狙ったものです。プレシーズンでは動きにキレがあり、シュートが好調で早くもチームにフィットしている雰囲気ですが、チームが求めるのは単なるシューター以上の役割のはず。新たに獲得した強力なオフェンスオプションの使い方を探っていくでしょう。オールラウンドな能力を発揮するエニスとともに、ロケッツのウイングはオフェンスで大いに力を発揮してくれそうです。 またかつての新人王であるマイケル・カーター・ウイリアムスは高身長のポイントガードで、ディフェンスの良さが持ち味。ガードの控えとしてだけでなく、ウイングの役割をこなすポジションの万能性があります。シュート力不足のため、3ポイントシュートの多いロケッツに合うか不安でしたが、プレシーズンではドライブの多いプレースタイルがチームのアクセントになっています。ジェラルド・グリーンやエリック・ゴードンとシュータータイプが多かったチームに変化を付ける役割を担ってくれそうです。 センターには若いマーキース・クリスを加えて、クリント・カペラのバックアップを準備しました。スイッチの多いロケッツはセンターでもガード相手に守る機会が多く、身体能力の高いクリスに期待を込めた形です。インサイドで器用にパスを回すネネイと違うタイプであり、対戦相手によって使い分けてくるでしょう。 高い個人技を持ったウイング、ポジション万能なバックアップ、若手成長株のセンターとプレーオフの敗因から導き出された補強は理にかなっており、放出した選手と比較しても戦力アップに成功したと言えるロケッツです。 未知数のディフェンス、ハーデンとポール しかし、チームとして強くなったかと問われると未知数です。昨シーズンのロケッツが勝率を大きく伸ばした要因は高い戦術理解度と、何よりもディフェンス力の大幅な向上にありました。その点でトレバー・アリーザとルーク・バーアムーテの移籍、そしてディフェンス担当アシスタントコーチだったジェフ・ビズデリックがシーズン開幕前に引退したことは不安です。 ロケッツがスイッチの多いディフェンスを導入した理由の一つがハーデンのようなスピードを苦手とするディフェンダーが多いことで、チーム全体でフォローできる方法が必要でした。マークの受け渡しはルールとしては難しくなくても、正しいタイミングで行わないと簡単にフリーの選手を生み出してしまいます。プレシーズンでもイージーシュートを何本も打たれており、形としてスイッチしていても機能しておらず、ディフェンス力の低下が目立ちました。 またウォリアーズとのプレーオフではケビン・デュラントに密着マークを続けて相手を困らせたアリーザのように、エースキラーとなるディフェンダーの不在も気になります。PJ・タッカーはいますが、スピードのある相手には厳しく、ボールを持たせないディフェンスが得意なタイプではありません。レブロン・ジェームスもやってきた激戦の西カンファレンスだけに、試合終盤の重要な局面でエースキラーの不在は勝負を分けるポイントになりかねません。 それでも、勝負どころでのディフェンス面の不安はオフェンスで打ち消すしかありません。最後に頼るのはやはりMVPのジェームス・ハーデンです。クリス・ポールとのコンビも2シーズン目を迎え、より高い連携度を発揮してくるはずです。1人でもリーグ最高クラスのチームオフェンスを構成する能力を持つ2人が作り上げるマイク・ダントーニ式の強力なスペーシングオフェンスは、3ポイントシュートのアテンプトが2ポイントシュートを上回るという歴史的なオフェンス革命を起こしました。選手の質、量ともに昨シーズンを上回るだけに、オフェンス力のさらなる向上が今シーズンのロケッツが取り組む課題になります。 +++++注目すべき『脇役』+++++ ジェームス・エニス三世 ロケッツの新しいスターターはオールラウンドな能力を持ち、攻守にキーマンとなり得る存在。課題となるのは昨シーズン33%と奮わなかった3ポイントシュート成功率。フリーで打つ機会が増えることが予想されるだけに、しっかりと決めたい。 How forward James Ennis earned his spot in Rockets’ starting lineup https://t.co/CwKdQ3mrUq— Jonathan Feigen (@Jonathan_Feigen) 2018年10月15日2018/10/18NBA&海外
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ベテラン揃いのロケッツをまとめ上げる指揮官、マイク・ダントーニの人心掌握術ハーデンも心酔「喜ばせてあげたいと思うタイプの人」 昨シーズン球団記録となる65勝を挙げ、西カンファレンス首位でレギュラーシーズンを終えたロケッツの中心は、ベテラン選手で構成されている。ジェームズ・ハーデン、クリス・ポールを軸とする彼らは、NBAの荒波を乗り越えてきた精鋭揃いだ。 もっとも、経験豊富な個性派たちを一つのチームとしてまとめ上げるのは簡単ではない。ヘッドコーチのマイク・ダントーニの人心掌握術は、選手への信頼で成り立っている。 ダントーニとの良好な関係について、ハーデンは、『Houston Chronicle』にこう語る。「マイクは僕たちに、好きなようにやらせてくれる。彼は素晴らしいコミュニケーターなんだ。僕やクリスとだけではなくて、ロスターに登録されている選手全員とコミュニケーションを取っている。15人全員とコミュニケーションを取ってくれるコーチなんて最高だよね」 「マイクは天才なんだ」と、ハーデンは指揮官への心酔ぶりを語る。「僕がこれまでの人生で出会った中でも最高にクールな人。彼はバスケットボールを理解しているし、話の要点も分かっている。怒鳴らないし、冷静。喜ばせてあげたいと思うタイプの人。何でもしてあげたくなる」 ダントーニは、サンズ時代を振り返り「何かを決める時は、常にスティーブ(ナッシュ)に任せていた。誰が決定を下すかによるが、私はジェームズとクリスを完璧に信頼している。彼らに決定を任せることは、簡単に決められた」と話す。 「相手のプレーへの対策を指示する時、選手にアイデアがあれば聞く。それが機能しなさそうな指示なら、コーチにダメな理由を説明したがるものだ。大事なのは、全員が同じ方向を向くことなんだ。だから我々は、どんなことでも話し合う」 昨シーズン、長期間の遠征が続いた際、試合後すぐに次の街に移動するか一泊するか、選手の意見を聞いて決めていたという。シーズン序盤には行っていた試合当日のシュート練習にしても、シュート練習をしなかった日のほうが個人的に調子が良く、チームも勝っているために取りやめたのだが、それも選手と話し合った上での結論だった。 ダントーニは言う。「全員が納得するには時間がかかった。ルーティンを好む選手たちがシュート練習を支持していて、ジェームズは納得していなかった。でも我々は、全員で決めようとしている。もし選手たちが疲れていて練習できないなら、やらなければいい」 「私が気にするのは、試合なんだ。試合になれば、選手たちはしっかりやってくれる。そう信じている。クリス、ジェームズ、PJ(タッカー)、クリント(カペラ)のような選手がいてくれるおかげで、しっかりやれている」 選手とコーチの信頼関係という話になれば、今シーズンのロケッツには一つ不安要素がある。それは、ニックス時代に折り合いが悪かったダントーニとカーメロ・アンソニーの関係だ。当時は最終的にダントーニが辞任する形でチームを去ったのだが、優勝候補のチーム内で内紛を起こすわけにはいかない。だが、今のところは心配なさそうだ。カーメロは、ダントーニが選手たちに責任を与えている部分を尊敬していると話す。 「マイクのことで尊敬しているのは、選手たちに責任を課している部分。コーチによって考え方も違うけれど、たいていは細かく指示を出して、威張っている場合が多い。選手に責任を課さず、決まりきったことしかしない。でもマイクは違うんだ。彼はチームの状況、選手たちの個性を理解している。僕たちはプロだ。お互いに責任をもってやっている」 ダントーニの手法は、決して珍しいものではない。選手を信頼し、尊重するコーチは他にもいるが、ダントーニと同等のレベルで実行できている指導者は他にいるだろうか? クリス・ポールはこう話す。「僕らは全員が同じ方向を向くために、話し合って決めるんだ」 選手の自主性を重んじるロケッツならではのチームワークを武器に、今シーズンも打倒ウォリアーズに挑む。2018/10/16NBA&海外
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プレシーズン最終戦、グリズリーズ渡邊雄太は3試合連続となる得点を決めアピールクリス・ポールとのマッチアップも実現 グリズリーズのプレシーズンマッチ最終戦は、ホームのフェデックス・フォーラムでのロケッツ戦。優勝候補のロケッツも仕上げ段階に入っており、実力差は明確。グリズリーズは前半から大量ビハインドを背負い、103-121で敗れた。 注目の渡邊雄太が投入されたのは第4クォーター残り9分を過ぎたところ、83-103の場面。最初のプレーでクリス・ポールがゴール下に入れようとする浮かせたパスをジャンプ一番でカット。ここではNBAトップスターであるポールから一本取った渡邊だが、その直後に1on1でマッチアップする機会が訪れる。ここではポールが『らしさ』を見せる。ゆっくりとボールを動かして渡邊の動きを読み、3ポイントラインの外でシューティングファウルを誘った。 ここでポールはフリースローを3本すべて成功させ、ジェームズ・ハーデンとともにお役御免でベンチに下がる。もう少し時間があればハーデンとのマッチアップも見られそうだったが、それはレギュラーシーズンまでお預けとなった。 早々に勝敗が決して主力が下がった試合は盛り上がりを欠き、両チームともにミスが目立つ。渡邊も自らドライブで仕掛けて外を狙ったパスが相手に渡りターンオーバーを記録した。 それでもラスト1分を切って、渡邊が見せ場を作る。強引なドライブで仕掛ける相手をしっかり見て完璧なブロックショットを成功させると、続いてはコート外に出ようとするルーズボールにダイブして味方につなぐ。試合は締まらない展開だったが、渡邊は自らのプレーで自分に火をつけ、ラストプレーでドライブからコンタクトを受けつつジャンプシュートを沈め、得点を記録。 9分間の出場で2得点2リバウンド1スティール2ブロック(ターンオーバー2つ)は十分なアピールとなったはず。18日のレギュラーシーズン開幕戦でベンチ入りできるかどうかは未知数だが、渡邊はNBAデビューへの道をまた一歩進んだと言える。2018/10/13NBA&海外
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昨シーズンの雪辱に燃えるクリス・ポール「困難や試練が僕をより強くしてくれる」「世の中には自分より酷い不運を経験した人が多くいる」 昨夏にロケッツに加入したクリス・ポールは、過去を必要以上に考えない性格の持ち主だ。 昨シーズン西カンファレンス1位でプレーオフに進出したロケッツは、順当にカンファレンス・ファイナルに勝ち進み、王者ウォリアーズと激突した。シリーズは序盤から白熱した展開になり、ロケッツは第5戦を終えて3勝2敗と王手をかけた。ところがその第5戦の終盤、クリス・ポールがハムストリングを負傷。キャリア初のNBAファイナル出場をほぼその手中に収めていたのだが、彼を欠いたチームは第6戦から連敗を喫してシーズンを終えた。 タイトル獲得への思いが強かっただけに、失望も相当なもののはずだが、ポールはすでに気持ちを切り替えて、試練を力に変えている。「これまでだって困難、試練を経験してきた。決まり文句のようだけれど、そういう経験が自分を強くしてくれる」と語った。 これまでのキャリアでも、ポールはプレーオフ中にケガをすることが多く、司令塔を失ったチームはそのたびに負けてきた。それでも彼は、不運を言い訳にせず、事実として受け入れている。「起こってしまうことはどうにもならない。これまでに自分が経験したことが不運なのだとしても、世の中には自分よりもっと酷い経験をした人がたくさんいる。何が起こっても切り替えて、前を向かないといけない。次に進まないといけないからね」 オフにフリーエージェントになったポールに対し、ロケッツは4年1億6000万ドル(約181億円)のマックス契約という最高の評価を与え、再契約を結んだ。球団の期待に応えるには、結果を残すしかない。 Training Camp, Day 4. 🚀 pic.twitter.com/KvkfIruoOD— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2018年9月28日2018/09/29NBA&海外
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ハリケーン被災地への募金を地元出身のカリー、ポール、ウォールが呼び掛けるマイケル・ジョーダンも200万ドルの寄付を表明 9月14日にアメリカ東部のノースカロライナ州に上陸したハリケーン『フローレンス』は、陸上で停滞したために記録的な豪雨をもたらした。『1000年に1度』と言われるほどの雨量をもたらし、これまで37名の死者を出すほど被害が拡大する中、NBAのスター選手たちが行動を起こした。 ノースカロライナ州で育ったウォリアーズのステフィン・カリー、ロケッツのクリス・ポール、ウィザーズのジョン・ウォールが発起人となり、50万ドル(約5600万円)の寄付金を集めることを目標にした募金サイトを立ち上げた。シャーロットで育ち、デビッドソン大学に進学したカリー、ウィンストン・セーラム出身でウェイクフォレスト大学に進んだポールは、募金への協力を呼びかけている。 『ESPN』によれば、ポールは個人としても2万5000ドル(約280万円)を同サイトから寄付。そのポールが会長を務めるNBA選手会も、同様に同額を寄付している。 同州のシャーロットに本拠地を置くホーネッツの筆頭オーナー、マイケル・ジョーダンは、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州を支援するため、200万ドル(約2億2400万円)を寄付することを発表した。 .@stephencurry30, @johnwall & myself are teaming up to help with the #HurricaneFlorence relief efforts in the Carolinas! Donations will go to organizations on the ground helping the community - and any amount helps!! Join us by donating at https://t.co/3jOFgqEDzu pic.twitter.com/TIw6z2FNoK— Chris Paul (@CP3) 2018年9月20日2018/09/20NBA&海外
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カーメロとの『友情タッグ』実現に興奮するクリス・ポール「チームは機能するよ」ポールもカーメロとのケミストリー構築を楽観視 カーメロ・アンソニーのロケッツ加入に関して、多くのファンはネガティブな反応を示している。その理由は、ジェームズ・ハーデン、クリス・ポールとの連携面、カーメロのディフェンス、そしてロケッツのスタイルにフィットできるのかを含め、不安材料が多いからに他ならない。しかしポールは、親友との共闘実現に興奮を隠せないでいる。 『Fox 26』に「興奮しているし、楽しみだね」と語ったポールは、「彼は兄弟のような存在。チームにとっても良いことだし、彼にとってもすごく良いこと。よく知っている選手が同じチームにいたら切磋琢磨できて、お互いにとっての刺激にもなる。それに、優勝という共通の目標もあるしね」と、続けた。 カーメロとの共闘は、ポールがクリッパーズに所属した時にも噂されたが実現せず、昨年ポールはロケッツにトレードされた。ポールはカーメロとのプレーについても「彼との仕事が楽しみ。一緒にやってどうなるか見てみたい。チームは機能するよ」と話している。 カーメロとの連携については、ハーデンも楽観視している。『The Player’sTribune』とのインタビューで、1年前に批判されたポールとの共存を例に挙げ「クリス・ポールとの連携について、周りからは『お互いにボールを持つ時間が多くて、得点を決める選手が一緒にやれるのか?』と言われたけれど、自分とクリスの連携がどうなったかは、皆が知っているよね。IQが高くて、アンセルフィッシュで、バスケットボールを理解している2人の選手が一緒にやるのは簡単なんだよ」とコメント。カーメロとの連携についても「問題ない」と語った。 今シーズンのロケッツの命運を握る『ビッグ3』は、まだカーメロの移籍が決まっていなかった先月に合同練習を行なっている。その場にいたアンソニーのトレーナー、クリス・ブリックリーによれば、3選手の連携は「信じられないほど上手くいっていた」という。 1年前と同様に、今シーズンも懐疑的な見方をされた状態で開幕を迎えるロケッツだが、ケミストリーが構築され、結果がついてくれば批判も自然に消えてなくなることを、彼らは知っている。王者ウォリアーズの3連覇を阻む筆頭候補の戦いに、注目したい。 2018-2019 Chris Brickleyさん(@cbrickley603)がシェアした投稿 - 2018年 8月月7日午後5時43分PDT2018/08/27NBA&海外
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カーメロ・アンソニーがロケッツと契約、ハーデン&ポールとの『ビッグ3』が誕生生粋のスコアラー、カーメロにとっては理想の環境に 8月13日、ロケッツがフリーエージェントのカーメロ・アンソニーとの契約を正式に発表した。これでジェームズ・ハーデン、クリス・ポール、カーメロのビッグ3が誕生。2018-19シーズンも優勝候補の一角に挙げられているロケッツに強力な武器が加わった。 気になるのはカーメロの起用法だ。キャリア平均24.1得点、6.5リバウンド、3.0アシストを記録しているとはいえ、34歳になったカーメロの力は衰え始めている。『Houston Chronicle』によれば、ヘッドコーチのマイク・ダントーニは、カーメロを先発で起用するか、ベンチからの得点源として使うかはまだ決めておらず、カーメロと会って話した際に、本人は先発でもベンチのどちらであっても受け入れる姿勢を示したと語ったという。 どちらの起用法にしても、チームメートの力を生かすアンセルフィッシュなハーデンとポールと一緒にプレーするのであれば、チャンスメークには事欠かない。オープンな状態でシュートを打つチャンスは確実に増え、スコアラーとしてのカーメロの才能は再び輝くはずだ。 いずれにしても、打倒ウォリアーズに向けた布陣は完成した。あとは、来月からのトレーニングキャンプ、プレシーズンを経て、チームケミストリーを構築するだけだ。 RT to welcome @carmeloanthony to H-Town! ??#STAYME7O pic.twitter.com/Ojf0Rsq6MC— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2018年8月13日2018/08/14NBA&海外