グループAに波乱を起こした日本、Bではアメリカが盤石
リオ五輪の女子バスケットボール競技は、昨日朝のグループAに続いてグループBも最終戦が消化され、予選ラウンドの全日程を終了した。準々決勝の顔合わせは、オーストラリアvセルビア、フランスvsカナダ、アメリカvs日本、スペインvsトルコ。
アメリカと日本の勝者は、準決勝でフランスとカナダの勝者と対戦する。
予選ラウンドの戦いを簡単に振り返ってみよう。FIBAランキングでは五輪に参戦する12チームで一番下の16位、『挑戦者』として大会に臨んだ女子日本代表は3勝2敗と勝ち越し、オーストラリアにも一時は2桁のリードを奪う善戦を見せるなど、グループAに波乱を巻き起こした。
期待外れだったのはFIBAランク7位のブラジルで、日本戦以外でもスピードに付いていけず黒星を重ねた。最終戦のトルコ戦でも、ダブルオーバータームの末に競り負け、ホスト国ながら全敗で大会を終えることに。一方、この競り合いを制したトルコは、グループの2強とみなされるフランス、オーストラリアを相手に開幕から連敗しながら、その後に3連勝。しぶとく3位通過を決めている。
グループBではアメリカが圧倒的な強さを発揮して6連勝。初戦のセネガル戦で65点差を付けると、その後も40点、26点、30点、43点とどの試合でも大量リードを奪った。このグループで健闘したのはセルビア。FIBAランキング14位と日本と大差ない、つまりは「さほど評価されていなかった」セルビアは、スペイン、カナダ、アメリカと最終的にグループ通過する3チームを相手に開幕3連敗。それでも第4戦で中国に競り勝ち、4位にすべり込んでいる。
金メダルの本命はもちろんアメリカ。その対抗馬となるチームを予選ラウンドの戦いぶりから選ぶとしたら、攻守のバランスに優れ、サイズでも勝負できるオーストラリアか。試合巧者ぶりを見せるスペインもメダルの有力候補だ。
現地16日に準々決勝の4試合すべてが行われる。以後、18日の準決勝を経て、20日に3位決定戦と決勝が行われる。
チーム | 勝ち点 | 試合数 | 勝 | 負 | 得 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーストラリア | 10 | 5 | 5 | 0 | 400 | 345 |
フランス | 8 | 5 | 3 | 2 | 344 | 343 |
トルコ | 8 | 5 | 3 | 2 | 324 | 325 |
日本 | 8 | 5 | 3 | 2 | 386 | 378 |
ベラルーシ | 6 | 5 | 1 | 4 | 347 | 361 |
ブラジル | 5 | 5 | 0 | 5 | 335 | 384 |
チーム | 勝ち点 | 試合数 | 勝 | 負 | 得 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|
アメリカ | 10 | 5 | 5 | 0 | 520 | 316 |
スペイン | 9 | 5 | 4 | 1 | 387 | 333 |
カナダ | 8 | 5 | 3 | 2 | 340 | 347 |
セルビア | 7 | 5 | 2 | 3 | 385 | 406 |
中国 | 6 | 5 | 1 | 4 | 371 | 428 |
セネガル | 5 | 5 | 0 | 5 | 309 | 482 |
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