
桜花学園に高さで圧倒して勝利をつかむ
11月15日に『U18日清食品トップリーグ2025』女子最終日が国立代々木競技場第二体育館 (東京都渋谷区)で行われ、事実上の決勝戦となった京都精華学園(京都府)と桜花学園(愛知県)の戦いは京都精華学園が79-66で勝利し、大会3連覇を決めた。
第1クォーター開始から京都精華学園がバスケット・カウントで決めて流れをつかむと速い展開からペイントアタックを決めて得点を重ねていく。吉田ひかりがゲームコントロールをすると、京都精華学園のオフェンスは長身の留学生と177cmの石渡セリーナを生かしたハイポストからローポストに展開する、ハイ&ローを効果的に決めて主導権を奪っていく。第2クォーター終盤には桜花学園の前線からのプレッシャーに手を焼くが42-34とリードして前半を終了する。
6点差のまま第4クォーターを迎え、逆転優勝には7点差以上が必要な桜花学園だったが、シュートを決めきれずにテンポも上がっていかなかった。一方、リードする京都精華学園はショットクロックを十分に使うオフェンスを構築して、効果的に時間を費やしていく。攻め手を欠く桜花学園に対して京都精華学園は終盤に入っても石渡の連続得点などでインサイドを攻略し、安定した試合運びで優勝を決めた。
桜花学園は第1クォーターの5分を経たない場面で、チーム日本人トップの得点力で攻撃の要となっていた2年生エースの勝部璃子がファウルトラブルに陥ってしまったことが大きな痛手となった。高さを生かした京都精華学園のオフェンスを止めることができなかったが、リバウンドを取られたタイミングから仕掛けたハイプレッシャーなディフェンスは京都精華学園を大いに苦しめた。
京都精華学園の坂口美果は「試合を通して泥臭い部分を集中してやれた結果が勝利に繋がった」と統括。京都精華学園はこれで3連覇を達成してウインターカップに大きな弾みをつけた。