
ウェンバニャマ対策を逆手に取り、ガード陣が活躍
現地5月15日、スパーズはティンバーウルブズとの第6戦に139-109と大勝し、2017年以来となるカンファレンスファイナル進出を果たした。
ディアロン・フォックスの3ポイントシュート、ビクター・ウェンバニャマのダンクで始まったこの試合、スパーズは48分間を通して一度も追い付かれなかった。ウルブズはウェンバニャマへの守備を今まで以上に分厚いものに変えたが、フォックスはそれを一早く察知し、ステフォン・キャッスルとディラン・ハーパーの『スラッシュ・ブラザーズ』を攻めの中心に据えるプレーメークでオフェンスに勢いをもたらした。
ウェンバニャマは19得点6リバウンド2アシストとスタッツは目立たなかったが、スクリーンを掛けてガードトリオにスペースを供給した。大量リードの展開で主力のプレータイムは抑えられたが、キャッスルが30分の出場で32得点11リバウンド6アシスト、フォックスが24分の出場で21得点9アシストを記録した。
スパーズ指揮官のミッチ・ジョンソンが「完璧な22分間の後に訪れた最低の2分間」と表現した、前半ラスト2分の失速はあったが、それも後半に向けて大量リードに関係なく戦うマインドセットを作ることに繋がった。スパーズは第3クォーターを36-23と圧倒し、ウルブズは負ければシーズン終了の試合にもかかわらず、8分を残して主力を下げることとなった。
「前半最後の2分間は非常に悪かった。自分たちでコントロールできる部分でのミスで7失点、これを見過ごすわけにはいかない。それだけプレーオフは繊細なものなんだ」とジョンソンは言う。
フォックスは足首に痛みが出たため第3クォーター途中でベンチに下がったが、それでも終盤にハリソン・バーンズが結果を残すなど、チームの好循環は最後まで続いた。
Quick 14 PTS for @StephonCastle 🔥 pic.twitter.com/9nQc3nebNd
— San Antonio Spurs (@spurs) May 16, 2026
キャッスルは「僕たちはタレント揃いで、なおかつエゴなくプレーしている。全員が若くて、誰もが主役になれる。プレーしていて本当に楽しいチームなんだ」と手応えを語る。この試合ではスタメン5人全員が2桁のシュートを放ち、シックスマンのハーパーを加えた6人が2桁得点を記録するバランスの良さが目立った。ガベージタイムが長くなった第4クォーターでさえ全員バスケの姿勢は変わらず、この12分間で11人の選手がコートに立ち、10人が得点を記録している。
キャッスルは自身の成長に「コーチがミスを許容して使い続けてくれたおかげだ。アグレッシブに攻められるのは、スペースを作り出してくれる仲間がいるからだ」と語る。「フォックスにボールを預ければ相手チームの最高のディフェンダーが彼のマークに行くし、ウェンビーがスクリーンを掛けてくれる。全員がプレーを作れるから、僕はただそれを読み取るだけで楽にプレーできる」
カンファレンスファイナルで対戦するのは、前年王者であり西の第1シードであるサンダーだ。ミッチ・ジョンソンは「相手は今回のプレーオフで無敗の王者であり、我々は最高のコンディションで臨むことが必要だ」と、キャッスルは「激しい戦いになる。どちらも勢いがあるから、楽しみなシリーズになる」と語った。