渡嘉敷来夢

台頭する若手に対し「まだ負けないっすね」

女子日本代表は『FIBA 女子ワールドカップ2026』を見据え、本日ラトビアと強化試合を行う。日本が目指す『ペース&スペース』のスタイルがどれだけ浸透し、世界を相手に戦えるか、それを試す場となる。

日本のゴール下を支える渡嘉敷来夢は「ラトビアの情報が全然入ってきていないので、なんとも言えないですが」と前置きした上で「ビッグマンがいたら自分が守ります」と力強く語った。「ワールドカップ予選でもビッグマンを相手に身体を張ったシチュエーションが多かったです。そこは自分が崩れちゃいけないポイントだと思うので、そういうところでチームにしっかり貢献していきたいです」

渡嘉敷が口にしたワールドカップ予選トーナメントで、日本は2勝3敗としワールドカップ本大会の切符を勝ち取った。しかし、3連敗スタートだったことや終盤に崩れる場面が散見されるなど課題は多く残った。渡嘉敷来夢も「課題は挙げたらキリがない」と苦笑いを浮かべた。

「『これくらいでいいだろう』とボックスアウトをしたつもりでも、相手のほうが大きい分、そこで負けたりしました。『これくらいでいい』はないんだなって思ったのが一番です。リバウンドで、ポジションを先に取れたとしても横に並ばれたら取られてしまう。いかに先にポジションを取ったり、押し出せるかが重要になってくるというのは、ワールドカップ予選を戦ってより一層思いました」

日本で唯一190cmを超える渡嘉敷でさえリバウンドを1本取るのに苦労する、それが世界基準の高さだ。それはオフェンスに転じた時も同様で日本に牙を剥いてくる。だからこそ、コーリー・ゲインズヘッドコーチからはミドルレンジのシュートを求められているという。

「『ゴール下まで行くと大きくてブロックされるから、ミドルジャンパーを多く打っていってほしい』と合宿が始まる前に言われました。その中でゴール下でボールを持っている時や(オフェンス)リバウンドを取った後のシチュエーションで、チャンスがあったら得点に繋げてほしいというのをブライアンに言われました」

ブライアンはプレーヤーディベロップメントコーチのブライアン・フィンリーのことを指し、渡嘉敷は合宿の全体練習が終わった後にブライアンとワークアウトを行っていた。ゴールに背を向けた状態で、反転しながら力強くステップし、ペイントエリアでシュートを放つ。これが決まれば、日本の追い風となることは間違いない。そして、渡嘉敷自身の存在価値も高まり、ロス五輪へと繋がっていくはずだ。

ワールドカップ予選トーナメントで結果を残し、今回のロスターにも入った朝比奈あずさなど、若い力も育ちつつある。渡嘉敷も「ギリギリで落とされる可能性もあるので」と楽観視はしていないが、「まだ負けないっすね」と、若手に席を譲るつもりはない。そして、覚悟を持ってこれからのバスケ人生を歩んでいく。

「一緒に日本のバスケを盛り上げていきたいです。その中で毎日一緒に切磋琢磨することで、負けたくない気持ちを持ち続けてプレーできるというのもあります。若い子も自分たちに憧れてるようじゃダメだと思うので、追い越してくる気持ちで常にやってもらえたらと思っています。バスケットへの取り組み方も含め、もう一回見直したいと思っているので、これからあと2、3年は一つ勝負の時なのかなと思っています」