最後まで優位に試合を進めるも終盤に失速
琉球ゴールデンキングスがEASL(東アジアスーパーリーグ)FINAL4の3位決定戦でニュータイペイキングスと対戦した。
琉球の先発は岸本隆一、松脇圭志、脇真大、ケヴェ・アルマ、アレックス・カークの5人。開始約6分、10-14と先行されたところでタイムアウトを取ると、松脇が3ポイントシュートを決め、さらにアルマがアタックで続き逆転に成功。しかし、その後はリズムをつかめず19-20で第1クォーターを終えた。
それでも第2クォーターに入ると、インサイドの優位性を生かした琉球がペースをつかむ。確実にスクリーンをヒットさせてズレを作り、流れの中からインサイドにパスを共有。フィニッシャーとなったアルマやカークが確実にペイントエリアで得点する。残り4分を切った場面では岸本が3ポイントシュートを射抜き、リードを2桁に乗せた。
その後、アルマが自身のオフェンスリバウンドからバスケット・カウントを誘発し、植松義也
がジョセフ・リンの速攻をブロックするビッグプレーも飛び出したが、良い流れが続かない。タフショットを打たされる場面が増え、オフェンスリバウンドを拾われるようになると、ディフェンスで後手に回り連続でセカンドチャンスポイントを与えてしまう。そして、ラストポゼッションにはジェレミーに長距離砲を射抜かれ、41-39と一気に肉薄されてしまった。
前半のスコアが示すように、後半も一進一退の攻防が続く。琉球が確実にインサイドで加点すれば、ニュータイペイも得点力のあるガード陣の活躍で一歩も引かない。琉球はアウトサイドシュートに苦戦していたが、荒川颯がコーナースリーを成功させ、61-57で最終クォーターを迎えた。
その後もインサイドを強調する琉球がリードを保ったが、突き放すには至らず我慢の時間が続いた。残り1分を切った場面でターンオーバーから速攻を浴びてついに1点差に迫られると、残り12秒にはコーナースリーを許し、ついに逆転された。2点を追う琉球は岸本が逆転を狙った3ポイントシュートを放つが、これが外れて万事休す。最終スコア80-84で敗れ、有終の美とはならなかった。
琉球はカークがゲームハイの27得点、アルマが25得点を挙げたが、2桁得点は2人に留まり、3ポイントシュート成功率は23%と最後まで上がらなかった。