JJ・レディック

残り40秒でのリードを守りきれず、スウィープで敗退

負ければシーズン終了の崖っぷちで、レイカーズは奮闘した。残り40秒で110-109とリードを奪ったが、そこからチェット・ホルムグレンのダンクを浴び、レブロン・ジェームズのジャンプシュートがリムに嫌われた。ファウルゲームで得たフリースロー2本を、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーは落ち着いて決めた。

残り12秒で110-113。レイカーズは最後のチャンスをオースティン・リーブスに託すも、決まれば同点の3ポイントシュートは決まらなかった。最終スコア115-110。サンダーがサンズとのファーストラウンドに続いてスウィープでの勝ち抜けを決めた。

結局、左足ハムストリングの肉離れを負ったルカ・ドンチッチが戻って来ることはなく、レイカーズのシーズンは幕を閉じた。優勝を目標としていただけに、セカンドラウンドでの敗退は失望が残る。ただ、健闘したからこそ、前年王者にして今シーズンはさらに充実するサンダーとの直接対決で冷酷なまでの差が感じられたのも事実だ。

その差について指揮官JJ・レディックは「このオフシーズンに解き明かす」と語った。「我々が掲げた優勝のための土台作りは、かなり良いところまで進められた。選手個々が経験し、チームとして乗り越え、最終的にどんなチームになれたか、その過程を私は誇りに思っている。トレーニングキャンプ始動の時点で、どんなチームになるかは誰にも分からない。だからこそ、今の自分たちの姿を誇りに思う」

スウィープで負けた悔しさとチームへの誇り。様々な感情が入り混じり、いつもは冷静なレディックが感傷的になっていた。

「私は自分がかかわってきたチームを一つの生命体だと見なしてきた。シーズンを通して、その生命体は元気な時もあれば、調子を崩して寝込む時もある。今シーズンもそのすべてを経験してきた。そして、シーズンが終わる時にその生命体は死ぬ。来シーズンは違う生命体となるし、我々のメンバーは半分ぐらいしか残らないかもしれない。バージニアの片田舎から出て来た白人の小僧が、今もこうしてNBAにいて、この仕事に情熱を注いでいる。今シーズンはすべてが楽しかったからシーズンを終わらせなくなかった。このチームでもっと戦いたかった」

そんなレディックの発言を受け、リーブスもチームへの愛着をこう語った。「今シーズンは楽しいことも多かったけど、思い通りに行かないことも多く、あきらめてもおかしくない場面が何度もあった。それでも誰一人そうすることなく団結し続けた。他のチームならあきらめていただろうけど、僕たちは違った。毎日仕事に行くのが楽しかった。このチームを本当に愛しているよ」

レディックは自分が率いた選手たちの成長に手応えを感じ、チームに愛着を感じながらも、レイカーズの指揮官として冷徹な見方も忘れなかった。レイカーズである以上、『健闘したからOK』ではいられないのだ。

「継続性は重要だが、私もロブ・ペリンカもジーニー・バスもマーク・ウォルターも、このクラブの全員が優勝を求めている」とレディックは強い口調で語った。「そうなれば、自分たちの立ち位置を現実的に評価しなければならない。今のままでは優勝するには足りない。継続する部分もあるだろうが、そうでない部分も出て来る。これからの2カ月でそれを判断していく」