名門校ではなく、ラトガーズ大を選んだ理由「地元に留まることが、僕にとってすべてだ」

2024年大学入学組では全米屈指の評価を得ている有望株、ディラン・ハーパーが来年秋へのラトガーズ大入学を表明した。ハーパーはかつてクリッパーズやブルズで活躍した名選手ロン・ハーパーの息子で、ラトガーズ大はラプターズに所属する兄のロン・ハーパーJrが在籍していた学校でもある。

ディランは、『ESPN』の2024年組のランキングで全体2位の高評価を受けている196cmのポイントガードだ。今年の夏に行われたU19ワールドカップではアメリカ代表でプレーし、平均9.3得点、4.6リバウンド、3.0アシストで銅メダル獲得に貢献した。

また、同ランキング1位であるクーパー・フラッグの入学先である名門デューク大など、複数の強豪校がリクルーティングを熱心に行なっていたが、かつて兄が4年間プレーし、地元ニュージャージー州にキャンパスを構える一家にとって馴染み深い学校を選択した。

ラトガーズ大が過去32年間でNCAAトーナメントに出場したのは、ハーパーJrがエースを務めた3年時、4年時の2021年と22年のみとかなり実績に乏しい。だが、2024年組はディランに加え、ESPNランキング3位のウイングであるアンソニー・ベイリーも入学と、過去最高のリクルーティングに成功している。

ディランは、ラトガーズ大を選んだ理由を次のように語り、地元愛も大きな要因だったと明かす。「長い間、僕は(ラトガーズの)コーチングスタッフと深い関係にある。そして、地元に留まることが、僕にとってすべてだ。家族のように僕の成長を見てきた友人、コーチが僕のプレーを見ることができるのはワクワクする。地元に功績を残せるのは、常に大切なことだ」

ディランが父、兄に続いてNBA選手になる可能性はかなり高い。NBA入りする前に彼と同等の有望株であるベイリーと共にラトガーズ大をどこまで高みへと引き上げることができるのか、大きな注目を集めることは間違いない。