ジェームズ・ハーデン

NBA史上初、同一シーズンに1試合40得点と20アシストを2度達成したコンビに

セブンティシクサーズがアウェーでペイサーズと対戦。ジョエル・エンビードが42得点、ジェームズ・ハーデンが14得点20アシストと攻撃の要が揃って大暴れしたシクサーズが147-143で白熱のハイスコアリングゲームを制した。

試合は出だしから互いに高確率でシュートを決め合い、前半終了時点で両チームともにフィールドゴール成功率が60%を超えた。シクサーズの78-79で前半を終えたが、後半に入っても激しい点の取り合いが続く。それでも、第4クォーター序盤にシクサーズはディアンソニー・メルトン、シェイク・ミルトンらの活躍で10-0のランを成功させて抜け出した。

ペイサーズは40得点16アシストと圧巻のパフォーマンスを見せたタイリース・ハリバートンを軸に追い上げを図るが、シクサーズもエンビードを中心に要所で得点を決めて最後までリードを保ち逃げ切った。

最終的なスコアが示すように、両チームともに互いのオフェンスを止めるのに苦労した。しかし、シクサーズのドック・リバースヘッドコーチは、「オフェンスの試合だった。ただ、同時に誰かがディフェンスで踏ん張る必要があり、私たちは勝つために十分な守りを見せた」と、ここ一番でのディフェンスが勝敗を分けたと振り返った。

ハーデンは20アシストに対し、わずか1ターンオーバーと見事なゲームメークを披露。同一ゲームでエンビードが40得点、ハーデンが20アシスト以上を挙げたのは今シーズン2度目だが、『ESPN』によると同じシーズンにこの偉業を2度達成したコンビはNBA史上初だという。

文字通り試合を支配した2人について、ペイサーズのハリバートンは次のように脱帽する。「彼らの調子が良い時のシクサーズを倒すのは難しいよ。試合はどちらが連続して相手オフェンスを止められるかで決着がつくもの。いつもは3回連続で止められるけど、今夜は2回連続しか止められない感じだった」

シクサーズは直近の4試合で3勝を挙げ、42勝22敗と貯金を20に乗せた。チーム全体で調子は上向きだが、特にハーデンは現地3月4日のバックス戦で38得点を挙げ133-130で競り勝つ立役者になると、今回は20アシストと絶好調だ。スコアラー、チャンスメーカーと異なる役割でチームを勝利に導くハーデンの存在は頼もしい限りだ。