富樫勇樹

第3クォーターに富樫が15得点、最終クォーターに大倉が10得点の固め打ち

千葉ジェッツvs秋田ノーザンハピネッツの水曜ナイトゲーム。千葉は1月2日以来の実戦となったが、ジョシュ・ダンカンが終始安定したパフォーマンスを見せ、富樫勇樹と大倉颯太の連続3ポイントシュート成功で突き放し、85-68で勝利した。

互いにボールと人が動く連動したオフェンスを構築するも、3ポイントシュートに当たりが来ず序盤は拮抗した展開が続いた。千葉はダンカンやジョン・ムーニーのミドルが高確率で決まり、秋田は古川孝敏がキャッチ&シュートで応戦した。

第2クォーターに入り、田口成浩が2本中2本、ジョーダン・グリンが3本中2本の3ポイントシュートを成功させるなど、アウトサイドシュートでは秋田に分があった。それでも千葉はバックアップガードの西村文男が3ポイントシュートを沈めて流れを渡さない。さらにボールを散らしてバランスの良いオフェンスを組み立てると、ダンカンがインサイドで力を発揮し、チームで8本のフリースローを獲得したことで40-33とリードして前半を終えた。

後半立ち上がり、好調のグリンに連続得点を許し、0-7のランで同点に追いつかれたが、富樫がこの悪い流れを断ち切った。富樫は4本連続で3ポイントシュートを外し、前半は2得点に終わっていたが、1本目の3ポイントシュートを決めると、ここから4本連続で3ポイントシュートを成功させた。

秋田も合わせのプレーが高確率で決まり食らいついていたが、中山拓哉が個人4つ目のファウルをコールされ、グリンがベンチに下がっていた時間帯に得点が伸び悩み、10点ビハインドで最終クォーターを迎えた。

千葉は秋田のトラップにかかりワンマン速攻を受け、田口の3ポイントシュートを浴びるなど、リードを広げることに苦労した。それでも、ダブルチームでミスマッチを埋め、スイッチでズレを作らせずに24秒バイオレーションを何度も奪うなど、ディフェンスの安定感が光った。こうして拮抗した状態が続いたが、大倉がこの均衡を破った。大倉は速攻からダンカンのレイアップをアシストし、さらには田口のファウルを受けながら3ポイントシュートを沈め、4点プレーを成功させた。約5分間で10得点を挙げた大倉の活躍によりリードを広げた千葉は、残り5分を切った場面でムーニーが速攻を決め、点差を20に広げて勝利を確かなモノとした。

千葉は20得点を挙げたダンカンを含む4人が2桁得点を記録。チームのトップスコアラーであるクリストファー・スミスを欠きながらも秋田から85点を奪い、高いオフェンス力があることをあらためて証明した。