「皆が彼のためにプレーするようになった」
現在52勝12敗のバックスは2年連続でのレギュラーシーズン最多勝利数チームとなる可能性が高く、優勝候補の一つに挙げられている。チームを牽引するのは2019年レギュラーシーズンMVPのヤニス・アデトクンボだ。
ヤニスのチームメートのパット・カナートンは先日、JJ・レディックがホストを務めるポッドキャスト『The JJ Redick Podcast』に出演し、ヤニスのリーダーシップを高く評価した。「僕がここ2シーズンで見てきた限り、ヤニスの発言力は大きくなっている。しかし、彼が得意としているのは率先垂範だ。優勝候補のチームのベストプレーヤーが率先して練習していれば他の選手も自然と真似るようになる。彼はチームの全員と良い関係を築いて友情を深め話し合う。そのうち皆が彼のためにプレーするようになった」
カナートンはヤニスのバスケットボールに取り組む姿勢がチームのカルチャーに大きな影響を与えていると続けた。「ヤニスはチームを優勝へと導くことができるMVP級の才能を持ちながら、2巡目指名で入団したロールプレーヤーのように練習するんだ。チームの成績が向上するにつれてバックスのカルチャーが構築されてきたが、始まりはヤニスだったと思う」
バックスのオールスター選手、クリス・ミドルトンもヤニスが練習の虫であることを認めている。「ヤニスは練習開始前と終了後にトレーニングをする。彼がウエイトルームにいつもいることは全選手が知っている。リーグのベストプレーヤーの1人が常に練習していれば、他の選手も真似することになる」
今年はオフェンスだけでなく、ディフェンス面での貢献も大きく、最優秀守備選手賞の有力候補となっている。すでにアンストッパブルな存在になりつつあるが、ハードワークを続けるヤニスの成長はまだまだ止まりそうにない。