ニュービルはラスト3分で3ポイントシュート3本成功

『バスケットボール チャンピオンズリーグ アジア2025』(BCL Asia 2025)にBリーグ王者として参戦した宇都宮ブレックスが、現地6月13日の決勝でアル・リヤディと対戦した。

出だしからアル・リヤディの猛攻に押され、立ち直ったかと思えば11-0のランを浴びて第1クォーター残り2分で16-29と大量ビハインドを背負う苦しい展開となったが、ここからの1分間で先発を引っ張りすぎたアル・リヤディを攻め立てて26-29まで持ち直して第1クォーターを終える。その後は相手の攻めにアジャストし、ディフェンスとリバウンドで少しずつ、つまり『宇都宮らしく』試合の主導権を引き寄せる。

第2クォーター早々に逆転し、その後は第4クォーター途中まで宇都宮がリードする展開に。それでもリードする時間帯のほとんどは1ポゼッション、2ポゼッション差で、相手を突き放すことができない。第4クォーター残り5分で追い付かれ、残り3分で逆転を許してからはリードチェンジを繰り返す白熱した攻防に。それでもこの3分間でD.J・ニュービルが3ポイントシュートを4本中3本決めるクラッチシューターぶりを見せ、宇都宮が94-93で勝利した。

比江島慎がフィールドゴール15本中9本、3ポイントシュート成功6本を含む30得点9リバウンド5アシストと攻守に大活躍。ニュービルはラスト3分まで12得点と相手の厳しいマークにリズムを乱されていたが、最後に大仕事をやってのけた。

また、この大会のために登録されたフィン・ディレイニーは19得点7リバウンドを記録。ギャビン・エドワーズとグラント・ジェレットがコンディション不良で大会に参加できない状況で、『助っ人』のディレイニーが即戦力として攻守に貢献したこと、またアイザック・フォトゥと竹内公輔がBリーグよりも出場時間も役割も増える中で自分に課せられた役割を全うしたことが、宇都宮のタイトル獲得を大きく後押しすることになった。

Bリーグ勢の優勝は『FIBAアジアチャンピオンズカップ』をアルバルク東京が制した2019年以来。宇都宮は9月に行われる『インターコンチネンタルカップ』に出場する。