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大統領も、歴史的一戦の決着がつくまでテレビの前から離れられず

アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領一家を乗せた大統領専用機『エアフォース・ワン』がアンドルーズ空軍基地に降り立ったのは、6月19日の午後10時19分のこと。ヨセミテ国立公園を訪問した後に帰路に着いた大統領だったが、無事着陸後もなかなか姿を見せなかった。

専用機が着陸した時、オラクル・アリーナで行なわれていたキャバリアーズvsウォリアーズのNBAファイナル第7戦は、ちょうど第4クォーター残り2分を切ったところ。スコアは89-89の同点で、カイリー・アービングのシュートミス後、レブロン・ジェームズがアンドレ・イグダーラのレイアップをスーパーブロックで阻止したあたりだ。

『CBS News』のホワイトハウス担当記者マーク・ノーラーによれば、大のバスケットボールファンとして知られる大統領は、キャブズが93-89で勝利し、NBAファイナル史上初となる1勝3敗からの大逆転優勝を達成した瞬間まで、機内で観戦していたという。

ホワイトハウスに到着後、記者からNBAファイナルについて質問されたが、大統領は無言のまま立ち去った。オバマ大統領が応援していたのは、初優勝を果たしたキャブズだったのか、2連覇目前で涙をのんだウォリアーズだったのか──。それは分からないままだ。