「自分が何と戦っているのかは分かっているし、その過程を楽しんでいる」
アイザイア・トーマスはセルティックスに在籍していた2016-17シーズンにリーグ3位の平均28.9得点を記録し、『ボストンの王』と呼ばれていた。
しかし、その後は度重なるケガや175cmの低身長がネックとなり、ロスターに定着できていない。2021-22シーズンは4度目の10日間契約を経て、ホーネッツでプレーしたが、翌シーズンはNBAでプレーできず。昨シーズンは2年間のブランクを経てシーズン後半にサンズと契約を結んだものの、出場はレギュラーシーズンの6試合、プレーオフでの1試合のみ。合計23分の出場で8得点3アシストという数字に終わった。
このようにトーマスはかつての輝きを取り戻せていないが、本人はNBA復帰を本気で信じている。『basketnews』のインタビューでトーマスは「誰よりも自分を信じている」と言い、NBAの舞台で活躍することを願っている。
「自分が何と戦っているのかは分かっているし、その過程を楽しんでいる。僕はこれまでもずっと同じ戦いをしてきた。これは僕にとって普通のことで、乗り越えなければならないもう一つの段階に過ぎない。あと2、3年はプレーして、その後は子どもたちに集中したい。それが究極の目標だし、最後まで戦い続けるつもりだ」
トーマスは現在35歳のベテランで、全盛期はとうに過ぎている。それでも常にハードワークしているからこそ、肉体的衰えはないと自負し、自信は失っていない。「バスケットボールは僕の人生。僕は生涯を通じて一つのことに集中してきた。ほとんどの人は何かにそれほど長く集中できないでだろう。良いことも悪いこともあるけど、僕はそのプロセスが好きなんだ。僕はまだ高いレベルでプレーできる年齢だよ」
NBA復帰を目指すトーマスは今夏、バックスとキングスのトレーニングキャンプに参加したが本契約には至っていない。そして、現在も所属先は決まっていないが、バスケットボールへの情熱はさらに増し、成功をつかみ取るための努力を続けている。トーマスは言う。「このまま続けて忍耐とはどういうものか、逆境と戦うとはどういうものかを世界に示したらどうだろうと思う。そうすれば、笑顔でやり遂げられるのさ」