コービー・ブライアント&ディアンジェロ・ラッセル

「彼が亡くなってしまった今は、ただ感謝しかない」

ディアンジェロ・ラッセルはティンバーウルブズで4年目のシーズンを迎えていたが、契約最終年であるにもかかわらず新契約の交渉が進んでおらず、トレードは既定路線だった。ジャズを含めた3チーム間トレードが成立し、ディアンジェロはレイカーズに移籍することになった。

彼にとってレイカーズは2015年のNBAドラフトで全体2位を受けて入団し、デビューを果たした古巣である。それと同時に、当時のレイカーズは勝てないチームで、彼も新人で結果を出せないまま2年で放出されている。

その後、ネッツ、ウォリアーズ、ウルブズを経ての古巣復帰が決まり、再びレイカーズの一員となった彼は加入会見で「何を期待されているのかまだ分かっていないけど、ただプレーしたいのが正直な気持ちだ」と語る。

トレードが噂されてはいたが、彼自身は「トレードのことは実際に起きたら考えればいいと思っていた」と言う。「レイカーズに戻りたいとも思っていなかった。チームがどうなるかなんて分からないもので、そこに期待するのは難しい。でも、こうして戻って来た今、僕は復帰できたことに感謝しているんだ」

「それは今の僕がこのチームに貢献する準備ができていると思うからだ。ここを離れてからいろんなことがあった。オールスターに選ばれ、プレーオフを経験し、いろんなことを成し遂げた。そういった経歴を持って復帰したことは、レイカーズにとってプラスになると思う」

レイカーズではレブロン・ジェームズと一緒にプレーすることになる。「ずっと彼のファンだったし、彼のレガシーの一部になるのは素晴らしいことだ。彼はずっと高いレベルでのプレーを続けていて、それを僕は見てきた。彼の歩き方、話し方、メディア対応などすべてを見て、取り入れられるものは取り入れたい。そう考えるとワクワクするよ」

ディアンジェロはレブロンについてそう語るが、6年ぶりのレイカーズ復帰を果たした彼の胸中にあるのは、今は亡きコービー・ブライアントの思い出だ。

「前に所属していた時の僕は若くて、ただただコービーのことを理解しようと必死だった。彼のすごさが本当の意味で分かったのは自分が移籍した後のことだと思う。彼が亡くなってしまった今は、ただ感謝しかない。昔を振り返って思い出すのはコービーのことばかりだよ」

ディアンジェロがルーキーだった2015-16シーズンが、コービーのラストイヤーだった。コービーが60得点を記録した現役最後の試合でも、ディアンジェロは同じコートに立っている。コービーのレガシーを引き継ぐ彼は、今またレイカーズに戻ってレブロンのレガシーの一部になろうとしている。

レイカーズで彼が求められるのは勝利のみ。レイカーズは名門でありレブロンを擁しているが、現状は25勝31敗の『崖っぷち』で、ここからの巻き返しは相当困難なミッションとなるが、ディアンジェロは静かな自信とともに仕事に取り掛かろうとしている。

「僕は自分の技術を信頼している。どんな状況だろうと上手くやれると信じているよ」