ケガ予防のQ&A

スポーツにケガは付き物ですが、年齢や競技レベルにかかわらず、できることならケガと無縁でプレーを楽しみたいもの。それでもバスケットボールは激しいコンタクトがあり、急なダッシュとストップ、ジャンプと着地を繰り返すハードな競技です。そんなバスケをケガなく続けるために、ケガの予防や対処の知識を得ておきましょう。スポーツ医学の専門家である近良明医師に、特に成長期にある10代までのバスケ選手によくある疑問に答えてもらいました。

皆さんも疑問がある場合はこちらに質問をお寄せください。ただし、痛みや不具合がある場合は早めにお近くの専門医に相談しましょう。またケガの予防や対処の知識を得るには、誰でも無料で、スマホで簡単に見ることのできる『バスケ手帳』がお勧めです。

答えてくれたのは……近良明医師 新潟県新発田市出身。スポーツ医学と肩関節外科が専門の整形外科医として新潟県新潟市に『こん整形外科クリニック』を構える。新潟県バスケットボール協会スポーツ医科学委員長を務める。

[Q]足の甲を疲労骨折してしまいました。早く治す方法はありますか?

中学2年生です。足の甲を疲労骨折してしまいました。安静にしておかないといけないのは分かるのですが、早く治す方法はありますか?

[A]『超音波骨折治療器』という機器があります。通院している整形外科の先生に相談してみましょう。

中学から高校にかけて運動量が上がるため、疲労骨折を起こす選手は少なくありません。それも大会の前に多く発生するので困ることが多いですね。

骨折部の皮膚の上にプローブを貼り付け、超音波を流して使う『超音波骨折治療器』というものがあります。痛みはありません。毎日行うことが必要ですが、これにより骨癒合に約6週かかるところが4週程度になる可能性があるという機器です。通院している整形外科の先生と相談してみると良いかと思います。

そもそも疲労骨折を起こすというのは、シューズやインソールの問題、足の着き方の問題、ステップの仕方、運動量、体育館の床の状態など、いろいろな要素がありますので、選手、保護者、コーチ、トレーナーなどみんなで考えて解決していきたい問題です。

ケガ予防のQ&A
vol.1「オスグッドでの膝の痛み、どんな対処をすべき?」
vol.2「背を伸ばすのに効果のあるメニューはありますか」
vol.3「足首の捻挫がクセになっていますが、治せますか」
vol.4「慢性的に腰が痛く、シュートを打つ時に痛みます」
vol.5「脱臼を繰り返しています。手術すべきでしょうか」
vol.6「成長期の選手がやっておくべきトレーニングは?」
vol.7「プレー中に腰が痛みます、椎間板ヘルニアでは?」
vol.8「小学5年生の息子がシーバー病と診断されました」
vol.9「X脚の選手が膝のケガを予防するには?」
vol.10「すねの内側が痛く、シンスプリントと診断されました」
vol.11「股関節が固くてパワーポジションが取れません」
vol.12「動く時に膝が内側に入り、大ケガが心配です」
vol.13「ブロックに行ったら、相手が頭から落ちてしまいました」
vol.14「相手の肘が当たり、歯が2本折れてしまいました」
vol.15「突き指をした数カ月後に、関節の形や向きが変わった」
vol.16「コロナ禍での練習は、マスクを着用すべきでしょうか」
vol.17「遠征中に足首を捻ってしまい、応急処置を教えてください」
vol.18「壁にぶつかってしまい、肩に痛みと違和感があります」
vol.19「相手と接触して目を切ってしまい、血が出てきました」
vol.20「10年ぶりに草バスケを再開するのですが、ケガが心配です」