バスケットボール選手が知っておきたいケガ予防のQ&A vol.5「脱臼を繰り返しています。手術すべきでしょうか」

バスケットボール選手が知っておきたいケガ予防のQ&A vol.5「脱臼を繰り返しています。手術すべきでしょうか」

2020/10/10
ケガ予防のQ&A

スポーツにケガは付き物ですが、年齢や競技レベルにかかわらず、できることならケガと無縁でプレーを楽しみたいもの。それでもバスケットボールは激しいコンタクトがあり、急なダッシュとストップ、ジャンプと着地を繰り返すハードな競技です。そんなバスケをケガなく続けるために、ケガの予防や対処の知識を得ておきましょう。スポーツ医学の専門家である近良明医師に、特に成長期にある10代までのバスケ選手によくある疑問に答えてもらいました。皆さんも疑問がある場合はこちらに質問をお寄せください(ただし、痛みや不具合がある場合は早めにお近くの専門医に相談しましょう)。

答えてくれたのは……近良明医師 新潟県新発田市出身。スポーツ医学と肩関節外科が専門の整形外科医として新潟県新潟市に『こん整形外科クリニック』を構える。新潟県バスケットボール協会スポーツ医科学委員長を務める。

[Q]今回が3回目の脱臼、手術すべき?
試合中に相手とぶつかって右肩が外れました。今回が3回目の脱臼です。手術を勧められましたがしたほうが良いでしょうか?

[A]10代の選手が脱臼すると、再脱臼の確率は90%以上
肩関節脱臼を2回以上繰り返してクセになってしまった場合、反復性肩関節脱臼という診断名になります。10代の選手が初めて肩を脱臼した場合、再脱臼してしまう確率は90%以上と報告されています。なので、バスケ中に相手とコンタクトしたり、ディフェンスが遅れて手が絡まったりすることで再脱臼する可能性が高いです。

手術は多くの場合、関節鏡視下修復術といって肩関節の内視鏡で壊れた軟骨-靭帯部を修復します。おおよそバスケ復帰までの期間は6カ月程度です。学年と時期を考慮し、目指す大会から逆算して、十分間に合うのであれば手術の適応があると思います。タイミング的に手術できない場合は、理学療法で少しでも肩が外れにくくなるように肩甲骨、肩甲帯の機能訓練を行うことが必要になります。

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