
ヒートに完勝、1月末から続くホームでの連敗を止める
ペイサーズは2日前に、クリッパーズを相手に接戦を落としていた。今シーズンは『チームの顔』であるタイリース・ハリバートンがアキレス腱断裂で全休となり、NBAファイナルを果たした昨シーズンから一転して最下位に沈んでいるが、シーズンラストの数試合で彼らは戦うモチベーションを取り戻している。
3試合前にマジックに勝って連敗を16で止めたが、ホームでは1月末から負け続けていた。それを止めたのが現地3月29日のヒート戦だった。
プレーオフ進出に向けて負けられないヒートが立ち上がりに攻守で上回るも、セカンドユニットのTJ・マッコネルとマイカ・ポッターがチームに勢いをもたらした。クリッパーズ戦で決めれば逆転勝利だったフリースロー2本を落としたジェイ・ハフは前半に出番なし。自信喪失でプレーできないのかと思われたが、後半にヒートのケレル・ウェアがインサイドで優位を作ると、それを消すために投入されて6得点5リバウンド2ブロックを記録。出場した16分間で得失点差+17を作り出した。
「バム(アデバヨ)にリム周辺でプレッシャーを掛け続け、ウェアを抑えた。自分の役割に徹して結果を残すハフの精神力の強さは尊敬に値するよ」と指揮官リック・カーライルは言う。
セカンドユニットでは、2月にクリッパーズから加入したコービー・ブラウンの攻守の働きも大きかった。ブラウンはNBAキャリア3年目のフォワードで、クリッパーズでは出場機会確保に苦しんだが、ペイサーズ移籍を機にプレータイムが8.7分から23.1分へと伸び、アグレッシブな姿勢で攻守に結果を出している。
「ペイサーズは結束の強いチームだ。すぐに僕を信じてチャンスを与えてくれたことに心から感謝している」とブラウンは言う。
ハイメ・ハケスJr.やペレ・ラーションに闘争心剥き出しでマッチアップし、ヒートの『乗せたら怖い相手』を沈黙させた。「相手のプレーの傾向をしっかり頭に入れて守っている。コーチからの指示も、オーバーヘルプをせずに自分のマークをしっかり見ることだった。ペイントアタックからキックアウトしての3ポイントシュートが彼らの武器だ。特にハケスはリムアタックからのスピンムーブが上手いから、リムに向かわせないポジション取りが大事だった」
A no-look dime from T.J. McConnell right into the hands of Kobe Brown 😮💨 pic.twitter.com/KtwJNUYFkU
— Indiana Pacers (@Pacers) March 29, 2026
先発陣もアンドリュー・ネムハードが膝の痛みを抱えながらペイサーズらしい速いペースを作り出してチームを動かし、その結果として延長となった試合を除けば今シーズン最多となる135得点を生み出した。
このハイテンポな流れをつかんだパスカル・シアカムは、30得点11リバウンド6アシストと大活躍。チームリーダーの一人として、インディアナの熱狂的なファンに勝利を届けられたことを喜んだ。「実はこれほど連敗していたとは知らなかった。今シーズンは厳しいモノになっているけど、お金を払って試合を見に来てくれる人たちの期待に応えたかった」とシアカムは語る。
「インディアナのファンはバスケをよく知っているから、チームの置かれた状況を理解して応援してくれるけど、僕らがファンの優しさに甘えてはダメなんだ。今シーズンの僕らはあるべき姿ではないし、変えなければいけない。この状況だからこそ、一つ勝つことの価値や団結力の重要さが理解できる。そうやって多くのことを学んで、『この悔しさを忘れない』というマインドセットを持ってオフには全員が猛練習しなきゃならない」
「来シーズンになればすべてが好転するなんて、そんな保証はない。スイッチを入れればすぐに変われるわけじゃないんだ。勝つためにはすべての試合、すべてのクォーター、すべてのポゼッションに集中しなければいけない。自分たちのアイデンティティ、ペイサーズらしいバスケを求めて最後まで戦い続けるんだ」