
「良い戦いができていた。だからこそ勝ちたかったよ」
ペイサーズは現地1月6日のキャバリアーズ戦で、第4クォーター開始時点で9点あったリードを溶かして逆転負けを喫し、これでクラブ史上最悪の13連敗となった。
昨シーズンはNBAファイナルに進出する飛躍を遂げたが、タイリース・ハリバートンをアキレス腱断裂で失い、マイルズ・ターナーはフリーエージェントでチームを去った。大きな期待を持てずに始まった今シーズンは2勝16敗という低調なスタートとなり、そこから4勝2敗と持ち直したかに見えたが、その後は1カ月近く勝ち星がない。
指揮官リック・カーライルはキャブズ戦に敗れた後の会見で、「選手たちの姿勢には満足している。チームは非常に特殊な状況に置かれているが、みんな必死に戦い、できることはすべてやっている」と語る。
連敗はいずれ止まるとしても、ペイサーズの苦戦は続くだろう。夢のような快進撃の記憶があるだけに、この低迷でモチベーションを保つのは難しい。それでもカーライルは「我々がやっているのは『やらされる仕事』ではない。地域の人々が愛する素晴らしい競技を観客の前でプレーできる、幸せな仕事だ。そのことを忘れずに改善の努力を続けていく」と、本質を見失わないよう選手たちに働きかける。
この状況でもポジティブに戦えるのは、2年目のジョニー・ファーフィーや2ウェイ契約のルーキーであるイーサン・トンプソンといった、今チャンスをもらえている若手たちだ。
ファーフィーは2024年の2巡目指名選手で、昨シーズンは50試合に出場するも重要な場面で起用されるには至らなかった。運動能力が高く、ペイサーズの速いバスケをこなせる3&Dだが、1年目は身体が細くディフェンスで当たり負けする懸念があったが、オフのトレーニングで身体を一回り分厚くしたことでローテーションに加わるようになった。
キャブズ戦ではキャリア5度目の先発出場、31分プレーしてキャリアハイの11リバウンドを記録。逆転された第4クォーターにはリバウンドが5-17と大きな差になっており、カーライルは「ジョニーをもっと長くプレーさせるべきだった」と悔やんだ。
ただし第4クォーターのファーフィーは6分の出場でリバウンド1と、勝負どころでプレー強度を上げるキャブズの勢いに飲み込まれており、単純に彼を出し続けることで状況が変わったわけではない。
彼自身もそれは理解しており、「48分間をフルで戦い抜くことが僕らの大きな目標になっている」と語る。「それまでできていたことが最後の数分間でできなくなる理由は分からない。分かっていれば苦労はしないし、それがスポーツの難しさだと思う。今回はキャブズが素晴らしかったと言うしかないけど、僕らも48分間を通して戦う方法を見付けるつもりだ」
ベテランは自信を失っているが、ファーフィーはあくまで前向きだ。「とにかく全力でプレーして勝利に貢献したい。経験豊富なチームメートからのアドバイスを生かして、多くを学ぼうとしている。このリーグでは経験がすべてだ。2年目の僕にとってはすべてが勉強になるよ」
「11リバウンドはよくやったと思うけど、それでもやっぱり勝ちたかった。キャブズは良いチームだったけど、僕たちも良い戦いができていた。だからこそ勝ちたかったよ」