ダニエル・ギャフォードとも3年の契約延長
マーベリックスとカイリー・アービングが3年の契約延長に合意したと『ESPN』が報じている。今オフ、アービングはプレーヤーオプションを行使し、2025-26シーズンに4300万ドル(約62億円)の年俸を得る権利を得ていた。だが、アービングはオプションを行使せず、3年総額1億1900万ドル(約170億円)の契約を新たに結ぶことになる。最終年の2027-28シーズンはプレーヤーオプションと見られている。
33歳のアービングは今シーズン、50試合出場で平均24.7得点、4.8リバウンド、4.6アシストを記録したが、3月に左ヒザの前十字靭帯断裂の大ケガを負って離脱していた。来シーズンの復帰は早くとも2026年1月と予想されている。
年齢に加え、これまで多くの故障を繰り返していた経歴もあり、アービングがどこまでコンディションを戻せるのか不透明な部分は大きい。だが、マーベリックス首脳陣は、ベテランガードの復活を信じ複数年での契約延長を選択した。これでマーベリックスは、少なくとも今後2年間はアービング、アンソニー・デイビス、クレイ・トンプソンのベテラントリオを契約下に置く。
また、アービングとの契約合意の前日には、新シーズンが契約最終年だったダニエル・ギャフォードとも3年6000万ドル(約87億円)での契約延長に合意したと伝えられている。
26歳のギャフォードは今シーズン57試合出場で平均12.3得点、6.8リバウンドをマーク。今オフ、ビッグマンの強化が必要なチームの補強ターゲットとして注目の1人だった。デイビスが万全なら控え待遇が予想されることを考えると、かなりの好条件での引き留めに成功した。
マーベリックスは昨シーズンの中心メンバーが健在かつ、今年のドラフト全体1位で即戦力のクーパー・フラッグを指名することが確実だ。大学で1年しかプレーしていないフラッグだが、多彩なスキルを備えたオールラウンダーとして完成度は高く、NBAのレベルにもすぐにアジャストできると高い評価を受けている。いきなりエースとしての活躍は難しくても、先発など主力の一員としての貢献は間違いない。
2月のルカ・ドンチッチ放出の大激震が嘘だったかのように、マーベリックスはここまで手堅い補強を行っている。