レブロン・ジェームズ

敵地で行われるプレーオフ最初の2試合を欠場することに?

サンズとのプレーオフファーストラウンド初戦を2日後に控えた夜、レイカーズに激震が走った。絶対的なエース、レブロン・ジェームズの健康安全プロトコル違反だ。

レブロンはウォリアーズと対戦したプレーイン・トーナメントの前、自身が出資するテキーラブランド『Lobos1707』のイベントに参加した。SNSで公開されている写真には、屋外で他のゲストであるアーティストや俳優と一緒にいるレブロンの姿が確認できる。リーグはレブロンの行動がプロトコル違反であるとし、他の事例と同様に扱うと『ESPN』が報じている。

それでもレブロンはウォリアーズ戦に出場し、レイカーズは勝利を収めて第7シードでのプレーオフ進出を決めた。違反しながら出場するのはおかしいように思えるが、これには前例がある。4月にロケッツのケビン・ポーターJr.が違反した時には、リーグがルール違反を判断する前の1試合にプレーし、その後に5日間の隔離措置を科された。シーズン序盤にネッツのカイリー・アービングが、また当時はまだロケッツにいたジェームズ・ハーデンが違反した時にも、それぞれ5日間の隔離となっている。

レブロンがここから5日間の隔離を強いられるとしたら、敵地で行われるサンズとの第1戦と第2戦には出場できない。さらにその間は練習場に行くこともできず、コンディションと試合勘を失うことになる。

屋外のイベントであり、参加にはワクチン接種が必要だったとされている。参加者がみなマスクをしていないのも、そこで安全が担保されているとの理由だろう。ただ、ここ数日でレブロンは自分がワクチンを打ったかどうかの質問に対して明確な回答をしていない。

プレーオフ進出を決めた後の会見で、「準備は万端。試合を重ねるごとに僕のプレーは良くなっていく。自分に何ができるかが楽しみだ」と語っていたレブロンだが、バスケ以外のことが理由でプレーの機会を失いかねない状況に陥っている。

ワクチン接種が進むアメリカの現状を考えれば、状況が今よりずっと悪かった時に定められた健康安全プロトコルは厳しすぎるのかもしれない。だが、選手とファン、関係者全員の安全を守るためにプロトコルが作られ、リーグと選手会はこれに同意した。レブロンの違反に対してリーグがどのような裁定を下すか。大きな注目が集まる。