レブロン・ジェームズ

開幕はサンダーvsロケッツとレイカーズvsウォリアーズ

2025-26シーズンの開幕カード2試合と、クリスマスゲーム5試合の対戦カードを『ESPN』が報じた。現地10月21日の開幕ではサンダーvsロケッツとレイカーズvsウォリアーズの2試合が行われる。

現地12月25日に行われるクリスマスゲームは、NBAが現時点で『最も注目される』対戦を選んだもの。その5つのカードは以下の通りとなる。

ニックスvsキャバリアーズ

キャバリアーズがクリスマスゲームに選ばれるのは2017年以来。レブロン・ジェームズの時代が終わった後の再建を経て、キャブズは再び優勝争いを演じられるチームとなった。それでも5年ぶりにプレーオフに進出した2022-23シーズンには、ニックス相手に1勝4敗でファーストラウンド敗退を喫し、再建の成果に疑問が投げかけられた。それでもキャブズはコアを解体することなく、ケニー・アトキンソンを迎えてプレーオフで勝てるチームへと前進している。東カンファレンスでその試金石となるのがニックスであるのは間違いない。

サンダーvsスパーズ

サンダーはドラフトで指名した有望な若手を育てる手法で昨シーズンのNBA王者となり、『ビッグ3』の時代に終止符を打った。優勝したことで『追われる立場』となったサンダーを、彼らの手法を採り入れて猛追するのがスパーズだ。グレッグ・ポポビッチとティム・ダンカンの時代は終わり、6シーズンもプレーオフから遠ざかっているが、ビクター・ウェンバニャマという稀代のタレントを中心に強豪復活の準備は整った。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーのアタックをウェンバニャマがどう止めるか。スター同士の1対1も見応え十分だ。

レイカーズvsロケッツ

結局のところ、視聴者の関心を惹きつけるのは『有名どころ』のネームバリューだ。レイカーズにはレブロンとルカ・ドンチッチがいて、ロケッツにはケビン・デュラントがいる。それだけでクリスマスの視聴理由としては十分だ。実際、この試合が最も多くの視聴者を集めると予想されるが、両チームとも(ロケッツは特に)チームバスケの構築はこれからの段階。開幕から2カ月でケミストリーを構築してチームバスケットを完成の域に持っていくのは簡単ではない。それでも単にビッグネームがコートにいるオールスターとは違う、文字通り世界最高レベルのバスケが見られることを期待したい。

ウォリアーズvsマーベリックス

ダラスのバスケファンを一番興奮させるのはドンチッチの凱旋試合だろうが、クリスマスには相応しくない殺伐とした雰囲気が生まれるリスクもある。ウォリアーズは老朽化で年々輝きを失っているし、マブスはドンチッチ放出でチームが崩壊してしまった。それでもステフィン・カリーが健康であればクリスマスの夜を費やす価値はあるし、数年後にNBAを背負うタレントと期待されるクーパー・フラッグを『NBAファンではない一般の視聴者』に印象付ける意味でも、このカードが組まれた理由は十分に説明できる。そして、クレイ・トンプソンはクリスマスゲームでの古巣対戦に大いに張り切るはずだ。

ナゲッツvsティンバーウルブズ

ナゲッツが優勝した2022-23シーズンのプレーオフ、多くの選手が4勝1敗という結果にもかかわらずファーストラウンドでのウルブズ戦が最も厳しい試合だったと語った。翌年のセカンドラウンドでは『GAME7』で敗戦。ニコラ・ヨキッチを筆頭にバスケIQを最高レベルまで高めた美しいバスケを展開するナゲッツに対し、ウルブズはアンソニー・エドワーズが象徴する究極のハードワークで対抗する。優勝経験があり、ヨキッチを擁するナゲッツが上に見えるが、一昨シーズンのプレーオフで敗れた後、昨シーズンの4度の対戦ですべて敗れており、公式戦6連敗とウルブズを大の苦手としている。

クリスマスゲーム5試合のうち、西カンファレンスの試合が4つを占めた。西カンファレンスの方が競争が激しい『西高東低』が何年も続いていることに加え、ペイサーズはタイリース・ハリバートンを、セルティックスはジェイソン・テイタムをアキレス腱断裂で欠くことがこの状況を生んだ。だからこそ、ニックスvsキャブズではレベルの高いバスケに期待したい。