カーメロ・アンソニー

「自分はポストシーズンでプレーすべき」

トレイルブレイザーズでの2シーズン目を送るカーメロ・アンソニーにとって、現地22日から始まるナゲッツとのファーストラウンドは特別なものになる。

ナゲッツは、カーメロにとってNBAでプレーするチャンスを与えてくれた球団であり、キャリア1年目から7年半在籍した思い入れのあるチームだ。ナゲッツからニックスにトレードされてからはポストシーズンでも対戦する機会がなかったが、西カンファレンスのブレイザーズでプレーするようになって2年目、カーメロはキャリアで初めて古巣ナゲッツとプレーオフで対戦する機会に恵まれた。

シリーズを前にしての会見で、カーメロは「ナゲッツのジャージーを着ていても、他チームのジャージーを着ていても、デンバー、ナゲッツは僕にとって特別な場所であることに変わりはない」と語った。ただ、ブレイザーズの選手として戦う以上、勝ちを狙いに行くのは当然だ。カーメロも「でも、今回は状況が異なる。僕の目標、精神的な部分も以前と異なる。ただ、心の奥底では、デンバーはいつだって自分にとって特別な場所だよ」と複雑な心境を語った。

サンダー、ロケッツ時代は不遇の時を過ごしたものの、昨年にブレイザーズへ移籍したカーメロは、選手としての評価を取り戻した。今シーズンもブレイザーズの主力として活躍し、チームの8年連続プレーオフ進出に貢献した。

トッププレーヤーとしてのプライドを取り戻した彼は「自分はポストシーズンでプレーすべき」と語る。「もしポストシーズンでプレーできないのなら、そっちの方が自分にとっての問題。プレーオフに出られなかったシーズンは、精神的にも辛かった。今は慣れ親しんだ場所にいる。18年目のシーズンにプレーオフで戦える。優勝をかけて戦える。これ以上のシチュエーションは望めない」

シリーズ第1戦はデンバーで開催される。古巣相手に、そしてナゲッツファンの前でカーメロがどういうプレーを見せてくれるのか、ブレイザーズvsナゲッツのシリーズも必見だ。