レブロン「努力もエネルギーも足りなかった」

レイカーズはホームに戻っての第3戦で、できる限りの手立てを打ち、高いレベルで遂行した。それでも第1戦、第2戦と同じくように、サンダーはその上を行き、131-108で勝利した。

オースティン・リーブスがオフェンスを引っ張り、八村塁がアグレッシブにリングを狙うプレーで得点を重ね、レブロン・ジェームズは細心の注意を払って攻守のバランスを取る。マーカス・スマートはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーをあらゆる手段で妨害してリズムに乗らせない。レイカーズは3ポイントシュートも前半は20本中11本成功とタッチが良く、前半を59-57とリードして試合を折り返した。

「前半はレイカーズの出来を称えるべきだ。非常に強力なプレーをしてきて、我々は浮足立った」とサンダーの指揮官マーク・ダグノートは語る。「こういう展開になると、ただ耐えていれば流れは変わると考えるチームもあるが、我々は自分たちの手で流れをつかみに行く。後半はディフェンスの強度を上げ、リバウンドでより激しく競り、オフェンスのペースを高く維持した。そうやって後半は素晴らしいプレーができた」

レイカーズが最高のパフォーマンスを見せても、サンダーは前半を2点差で収め、後半最初の攻めでルーゲンツ・ドートの3ポイントシュートで逆転した。そして第3クォーター途中、たった4分間で13-2のランで一気に主導権を握る。レイカーズはレブロンの得点でサンダーのランを止めるも、2桁の点差が一度ついてしまうと巻き返せなかった。

選手層の厚みではサンダーが断然上で、少しずつでも着実にサンダーの優位は確実なものとなっていく。試合の流れを大きく変える出来事は何も起きないまま、97-120となった第4クォーター残り3分半でレイカーズは主力をベンチに戻さざるを得なかった。

レブロンは「第3クォーターだ。努力もエネルギーも足りなかった」と敗因を語る。「なぜこうなってしまうのか分からないけど、数字がすべてを物語っている。怒っていないとか、失望していないとか言うつもりはない。0勝3敗だから、失望するのは当たり前だ。でも、まだ終わったわけじゃない。次の試合では、自分たちのベスト以上のものを出さなければいけない」

レブロンは41歳で、リーブスはケガ明けで、48分間を通してフル回転とはいかない。それでもこのチームには、ベンチから出る頼れるメンバーはルーク・ケナードぐらい。ジャクソン・ヘイズやアドゥ・ティエロ、ニック・スミスJr.やマキシ・クレーバーは、出番が来れば自分のベストを尽くそうとはしているが、シーズンを通して重要な役割を担ってきたわけではない彼らにゲームチェンジャーの活躍を期待するのは酷だろう。

一方でサンダーは、ガベージタイム以外できっちり仕事のできるベンチプレーヤーが5人いる。シェイが抑えられてもアジャイ・ミッチェルがプレーメークも得点も肩代わりして、24得点10アシストを記録。必要に迫られれば、ミッチェルのような活躍をする選手は他にも出てくるだろう。

シェイは23得点9アシストと及第点の出来に終わったが、『脇役』たちの活躍でチームが機能したことに満足している。「僕らはチームの総合力で勝つ。AJ(ミッチェル)のプレーは試合を重ねるごとにどんどん良くなっていて、今日も彼が試合を決めてくれると信じていた」とシェイは言い、こう続けた。「僕もかつては若手だった。若手はちょっとしたことがきっかけで自信を得て一気に成長するし、その逆もある。だからこそ僕は一緒にプレーする若手のベストを引き出してあげたい。それが誰であろうと、成長に導けるようサポートしたいと思っている」

チェット・ホルムグレンは18得点9リバウンドを記録。アイザイア・ハーテンシュタインとの先発コンビでも、相棒がジェイリン・ウィリアムズになっても、試合の局面を読んでその時々で必要な仕事を全うすることで、48分間を通してチームが勢いを保つ原動力となっている。

18得点は突出した数字ではないが、2点シュートは10本中9本と超高確率で決めた。この秘訣を彼は「常に緊張感を保ち、自分のストロングポイントがどこなのかを間違えなければ、どれだけ守備が強力でもチャンスは見つけ出せる」と語る。

ディフェンスとリバウンドを軸とする安定した試合運びについて、ホルムグレンは「相手の意図と試合の流れの両方を読むんだ。すべてのポゼッションで完璧とはいかないけど、そのたびに修正を試みなければいけないし、チームとしてお互いを補い合う動きもできていた」と秘訣を明かす。

ファーストラウンドのサンズ戦に続いてのスウィープまであと1勝。サンダーには死角がないように見える。