「DCで努力して、成し遂げることの方が大事だと思った」
ブラッドリー・ビールは、昨年の夏にウィザーズと2年7200万ドル(約79億円)の延長契約にサインした。この決断を下すまでウィザーズが彼をトレードする可能性も噂されたが、ビールはNBAプレーヤーになるチャンスを与えてくれた球団に残ることを決めた。
『Yahoo Sports』のインタビューで、ビールは「隣の芝生の方が青く見えるとは限らない」と、残留を決断した理由を述べた。
「数年後の自分を考えた。たとえ移籍しても、優勝が約束されるわけではない。もし移籍したら勝利数は増えるかもしれないし、東西のカンファレンス・ファイナルには進出できるかもしれない。でも、優勝できる保証はない。今のリーグは選手に力があって、確固たる地位を手にした選手なら、好きな球団と契約できる。でも自分はDCで努力して、成し遂げることの方が大事だと思った」
ビールは延長契約に応じる前、デイミアン・リラードらに意見を求めたという。リラードもトレイルブレイザーズに忠誠を誓う選手で、「優勝より大事なものがある」という意見の持ち主だ。
「デイムとは話したんだ。彼がいるポジションについても考えたよ。それにレイ・アレンや、他にも同じような状況を経験した人たちの意見も聞いて、自分が何をしたいか考えたんだ」
今シーズンのウィザーズは、東の11位と苦しんでいる。しかし、今はビールを中心とするチーム作りを推し進めている時期で、1年目の八村塁もプロでの経験を積んでいる段階。オールスターのジョン・ウォールも来シーズンには復帰する予定で、ウィザーズが楽しみなチームになるという意見も少なくない。
『リラード流』に共鳴したビールは、『自分のチーム』で勝つことの達成感を重視している。