ディアンドレ・エイトン

「何より勝利を期待されていることに魅了された」

ディアンドレ・エイトンは2018年のNBAドラフト全体1位指名選手であり、3位指名のルカ・ドンチッチ、4位のジャレン・ジャクソンJr.、5位のトレイ・ヤングよりも高い評価を受けてNBAにやって来た。サンズでの最初の数シーズン、彼の成長に足並みを合わせるかのようにチームもドアマットから優勝候補へと急成長し、3年目となる2020-21シーズンにはNBAファイナル進出を果たした。

しかし、その後の2シーズンはカンファレンスセミファイナル止まり。オーナー変更に伴いチームは刷新を余儀なくされ、エイトンは放出された。デイミアン・リラードを放出したトレイルブレイザーズは再建に舵を切ったところで、優勝を目指さないチームでバスケをすることに、エイトンはモチベーションを見いだせなかった。

エイトンは「ブレイザーズと僕は異なる道を歩んでいた」と言う。「僕は勝ちたかった。最高の選手たちとともにNBA優勝を勝ち取りたい。そう、サンズ時代のようにね。この2年間、僕は勝たないとすぐに忘れられてしまうことを身をもって学んだ」

その経験があるからこそ、契約バイアウトを経てのレイカーズ加入という突然のチャンスにエイトンは鼻息を荒くしているい。「エージェントと話し合い、レイカーズが一番フィットするとの結論になった。2人のプレーメーカー(レブロン・ジェームズとルカ・ドンチッチ)とプレーできること、レイカーズのファンの素晴らしさ、この組織が持つレガシーの一部となること、そして何より勝利を期待されていることに魅了されたんだ」

彼を最も興奮させるのは、レブロンやドンチッチと一緒にプレーできることだ。器用さには欠けても高さとパワーには自信のあるエイトンは、優れたプレーメーカーとの息の合った連携があって長所を生かすことができる。「彼らは偉大なスコアラーであり、偉大なパサーでもある。ピック&ロールでの駆け引きを相手ディフェンスに強いる中で、僕は彼らを助けられる。ピック&ロールには強力なスクリーンが欠かせない。ロールする時は思い切ってリムにアタックするよ」

それと同時に、アンソニー・デイビスを放出して以来、厳密にはその前からレイカーズの弱点だったリムプロテクションを担うつもりでいる。「一番やるべきはリムを守ること。ルカ、レブロン、JJ・レディックが要求することを徹底してやる。自分の役割を全力でこなすつもりだ」

モチベーションや集中力を欠く選手、というレッテルを貼られていることについて「プレーで答える」とエイトンは意気込む。「勝つために必要なことはすべてやる。真のプロフェッショナルとしての姿を見せるつもりだ。僕はしばらく注目を浴びていなかったけど、できる限りの努力をしてきた。コート上でそれを見せるつもりだ」