デビン・ブッカー

新シーズンで在籍11年目を迎える生え抜き

サンズがデビン・ブッカーと2年総額14500万ドル(約210億円)の契約延長に合意したと『ESPN』が報じている。これでサンズは、ブッカーを2029-30シーズンまで契約下に置くことになった。

この新契約における1年平均7250万ドル(約106億円)は、先日サンダーと4年総額28500万ドル(約415億円)で契約延長したシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの平均7125万ドル(約104億円)を抜いてリーグトップの金額。これでブッカーの契約は5年総額31600万ドル(約460億円)となった。

28歳のブッカーは、2015年ドラフト全体13位指名でサンズに加入して以来サンズ一筋のキャリアを歩んでいる。これまでオールスターに4度選出され、昨シーズンは75試合で平均25.6得点。7シーズン連続で平均25得点以上を挙げているリーグ屈指のエリートスコアラーだ。さらに昨シーズンは自己最多の7.1アシストを記録し、クリエイト力にも磨きをかけている。

サンズは2020-21シーズンにブッカーを絶対的エースとし、クリス・ポールやディアンドレ・エイトン、ミケル・ブリッジスらを軸にファイナル進出を果たした。その後、さらなる進化を目指してブッカー以外のコアメンバーを放出し、ケビン・デュラントやブラッドリー・ビールを獲得したが、2023-24シーズンはプレーオフ初戦敗退、昨シーズンはプレーオフ出場すら逃したという結果が示すように、この選択は完全な裏目となってしまった。

今オフにはデュラントをトレードでロケッツに放出し、ジェイレン・グリーンとディリオン・ブルックスを獲得するなど、大幅なテコ入れを断行。新シーズンで在籍11年目を迎える生え抜きブッカーを大黒柱に据えて出直しを図る。今後は、高額契約に見合った働きを見せられていないビールを、バイアウトで放出することができるかどうかに大きな注目が集まりそうだ。