指揮官も称賛するディフェンスを強みに先行
8月25日、バスケットボール女子日本代表はチャイニーズ・タイペイとの強化試合第2戦に臨み、81-58で勝利した。
先発は前日の初戦から変わらず髙田真希、渡嘉敷来夢、町田瑠唯、宮澤夕貴、赤穂ひまわりの5人。髙田がシュートファウルを誘発しフリースローで先制すると、赤穂のミドルシュートも決まり、攻守が噛み合った日本は8-0と最高のスタートを切った。
1対1でしっかり守り切る日本は、宮澤が2本のブロックショットを見舞い、24秒バイオレーションを何度も誘発するなどディフェンスが機能。指揮官のトム・ホーバスも「ディフェンスは本当に良かった」と試合後の会見で語り、「それで最初から良いリズムが作れた」と、ディフェンスの勝利を強調した。
ハリーバックを徹底するチャイニーズ・タイペイの前に得意の速攻が出ず、3ポイントシュートの精度も上がらなかったが、それでも22-14とリードして第1クォーターを終えた。その後も誰が出てもディフェンスの質が落ちない日本は、セカンドユニットの奮起でリードを広げていく。
セカンドユニットでも力が落ちず全員得点の快勝
攻守の切り替えを速め、走った藤髙三佳がノーマークで3ポイントシュートを沈め、この試合で初めてトランジションから得点が生まれた。これでリズムが生まれると、ディフェンスの圧力もさらに強まる。ディナイで簡単にボールを回させず、ボールラインを上げることで相手のオフェンスは停滞していった。谷村里佳がボールマンへ強烈なプレッシャーを掛けて24秒バイオレーションを誘発した際には、客席から歓声が上がった。
中田珠未が飛び込みリバウンドでポゼッションを増やし、藤髙が2本目の3ポイントシュート沈めるなど、セカンドユニットが持ち味を発揮。タフショットを度々決められるも、41-26で前半を終えた。
先発に戻した後半の立ち上がり、髙田のスティールから宮澤、町田のプッシュから赤穂と2連続で速攻から得点。高さで上回る日本は渡嘉敷と髙田が制空権を支配し、前半不調だった宮澤に当たりも出始めた。
安定したディフェンスを軸に早々に点差を20の大台に乗せた日本は、全員出場全員得点のおまけつきで快勝した。
収穫を語る髙田「出だしを強調、リズムができた」
初戦で12得点4アシスト2スティール、第2戦で15得点7リバウンドと安定したパフォーマンスを見せた髙田がMVPに選出された。その髙田は「この2日間は出だしを強調してやっていたので、昨日も含め、そこで自分たちのリズムができたのが良かった」と収穫を挙げた。
また、3ポイントシュートの精度が上がらない中でも2試合連続で2桁得点を記録した宮澤は「流れが悪くなった時にどう立て直すかというところをしっかりやっていけば、世界と戦えるし、アジア大会でも通用すると思う」と自信を手にした。
渡嘉敷が代表に復帰したことで高さを増した日本は、国際強化試合という舞台でその強さを証明した。東京オリンピックでの金メダル獲得という目標を達成する現実味がより増した、手応えを得られた2試合となった。
女子日本代表の魂⛹️♂️♀️?
キャプテン#8 髙田 真希 @Takada0815 pts|FT 7/7|7 reb|2 ast|1 stl
2日間通して大活躍? チームを牽引しました!#JAPANMADNESS#AkatsukiFive #三井不動産カップ pic.twitter.com/1CamCckBcg— 日本バスケットボール協会(JBA) (@JAPANBASKETBALL) August 25, 2019