ピストンズ

ケイド・カニングハム「最悪のゲームをしてしまった」

ホームで迎えた『GAME7』。ピストンズは必勝を期してこの一戦に臨んだが、立ち上がりから細かいミスが続き、自滅の形で崩れてしまう。一方でキャバリアーズは攻守に高い集中を保ち、一度築いた優位が崩れることはなかった。

47-64で迎えた後半開始から2分とたたないうちに2-8のランを浴び、49-72とされてタイムアウト。この時点で『崖っぷち』で、指揮官J.B.ビッカースタッフは「自分たちの競争心に立ち返れ」と選手たちを鼓舞したが、その後もピストンズは本来の力を発揮できず、94-125の完敗に終わった。

どうしてこんな一方的な試合になってしまったのか。ケイド・カニングハムは「両チームとも勝ちたい気持ちを持って試合に入った。結果として相手にペースを持っていかれた。それ以上の答えは、今は見当たらない」と力なく語るしかなかった。

「序盤は不運とコミュニケーションミスが重なり、相手に得点を与えてしまった。修正できると思っていたけど、最後まで立て直せなかった。勝つために必要なことをすべてやった相手を称えるべきだし、逆に僕たちは最悪のゲームをしてしまった。ホームに戻り、ファンの前で絶対に勝ちたかった。負けることは想定していなかったから、今は頭の中が整理できない」

試合後も混乱から抜け出せないのはカニングハムに限らなかったが、NBAファイナルも経験しているダンカン・ロビンソンはまだダメージが少なかった。「何が起きたのか、感情的になっている今は話せない。気持ちを落ち着かせて、映像を見てからにしたい」と前置きして、「簡単に言えば、覚悟が足りなかったんだと思う。自分たちが強みだと思い、自信を持ってきた部分で相手に負けてしまった」と彼は話す。

「ただ、この負けの悔しさは、正しく消化できれば計り知れない価値を持つ。今日のキャブズが良い例だ。キャブズの選手たちは、プレーオフで何度も痛い目に遭ってきたから切迫感が違った。僕らはこの悔しさに正しく向き合い、将来の成功の基盤にしなければならない。この負けは辛いけど、プロセスには時間がかかるんだ」

かつてキャブズがこの痛みを味わった時のコーチがJ.B.ビッカースタッフだった。キャブズを追われ、ピストンズで再び強いチームを作り上げた彼もまた、プロセスの大切さを理解している。

「期待していた結果に届かなかったことをどう思うか」と質問されたビッカースタッフは、真っ直ぐ前を向いて「その質問は気に入らない。何かに届かなかったわけじゃない」と答えた。「選手たちは劇的な成長を見せ、シーズンを通して素晴らしい仕事をしてきた。このチームに対してポジティブな感情以外は受け入れられない。我々がどこからスタートし、どこまで来たか。このチームがやってきたこと、そしてこの結果についても、失望すべきことは何一つとしてない」

「ファーストラウンドの1勝3敗から挽回し、キャブズのような強いチームと『GAME7』まで渡り合った。別の結末を望んでいたのは確かだが、選手たちは試合のたびに持てる力すべてを出し尽くした。これ以上ないほど誇らしく思うよ。昨シーズンがそうだったように、これを糧にして来シーズンはもっと良いチームになってみせる」