レイカーズでコービー・ブライアントと共闘

サンロッカーズ渋谷、福井ブローウィンズでプレーしたライアン・ケリーが、5月12日に福井市内で引退記者会見を行った。

「子どもたちに自分がプレーしている姿を見せることが一つの目標でした」と語ったケリーは、終始穏やかな笑顔で記者会見に臨んだ。40歳近くまで現役を続ける選手が増えてきた中、彼は35歳という若さで引退を決断した。

ケリーは、アメリカの名門デューク大でNCAAトーナメントを制して全米チャンピオンに輝いた後、2013年のNBAドラフトにエントリーすると2巡目全体48位でレイカーズから指名を受けてNBAデビューを果たした。その年はルーキーながら59試合に出場し、平均8.0得点をマーク。NBAのレジェンドであるコービー・ブライアントが引退する2015-16シーズンまでレイカーズで彼とともにプレーした。

その後はホークスに移籍し、スペインでプレーした後に2018-19シーズンからサンロッカーズ渋谷へ加わった。NBAで長くプレーした選手が今ほど多くなかった当時のBリーグで力をふるい、ピック&ポップからの3ポイントシュートを武器に平均20.1得点、10.2リバウンド、4.0アシスト、1.2スティール、1.2ブロックとその実力が本物であることを証明した。2020年1月には天皇杯でチームを5年ぶりの優勝に導く一員として活躍した。

2024-25シーズンには、SR渋谷でチームメートだった伊佐勉ヘッドコーチ、渡辺竜之佑(ともに現在は京都ハンナリーズ)、田渡修人とともにB2に昇格したばかりの福井に移籍し、チームの中心として活躍したが、2025-26シーズン最終盤の4月14日、クラブより今シーズン限りの現役引退が発表された。現役ラストゲームとなったB2プレーオフクォーターファイナルの信州ブレイブウォリアーズ戦第3戦では37得点を挙げて、最後の1ポゼッションまで勝利がどちらの手に転がるかわからない試合の立役者となり、まだまだ現役で戦えるポテンシャルを発揮した。

それでも、ケリーは引退の道を選んだ。ケリーはその理由を「選手として良い状態のまま終わりたい」「健康な身体を保ったまま終えたい」そして「子どもたちのことを考えての決断だった」と語った。「これまで家族や子どもたちは、僕のために世界中を旅して時間を割いてついてきてくれました。これからは子どもたちのための時間を作っていきたいと思っています」

引退の理由は人それぞれだが、その中でも自ら引退を決めてキャリアを終われるのは一握り。ケリーはその権利を勝ち取った一人でもある。偉大な選手としてキャリアを進んだ彼は「これからは僕をサポートしてくれた家族に対して、もっと還元していきたいです」と話し、長男のナイルくんの夢「バスケットボール選手」という夢を叶える手助けをしていく予定だと言う。