
「仲間たちのために声を上げなきゃいけない」
現地3月5日、キングスはホームでのペリカンズ戦を123-133で落とした。第3クォーター途中までは競ったが、そこからペリカンズのセカンドユニットに勢いを持っていかれ、第4クォーターに相手の流れを断ち切れなかった。
これでキングスはリーグ最速でシーズン50敗に到達。ドマンタス・サボニスとザック・ラビーンがケガの手術でシーズン終了となっており、もはや戦う目的は失われている。試合後の会見では、最初に登場したドリュー・ユーバンクスが「残るシーズンで何を目標にするのか」と問われて閉口しながらも「厳しい状況下で一貫性を見いだそうとしている」とか「選手が揃わず練習時間も限られるが、噛み合うよう努力している」などと語った。
次に現れたのはラッセル・ウェストブルックだった。チームが不甲斐ない戦いぶりで負け続ける中でも攻守にハードワークを貫く彼は、ペリカンズ戦では19得点10アシストを記録した。
その彼も「残るシーズンで何を目標にするのか」と質問された。「コートに出て競い合うことだ。プロとして、それ以外にやれることはない」と言い、記者たちに逆質問を浴びせた。「それ以外に何ができるか、僕は回答を持ち合わせていない。いつも答えを持っている君たちに聞こうじゃないか」
ラスの標的は地元ラジオ局のコメンテーターで、その人物を指さしてこう言った。「君はいつも大袈裟なおしゃべりをしているよな。君を練習場で見たことはないのに、すべて知っているかのように根拠のない作り話をしている」
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— Sacramento Kings (@SacramentoKings) March 6, 2026
他の記者が「長年このチームを取材していて、間違いなく今が最悪のシーズンだが、君を責めるつもりはない」と言うと、ウェストブルックは「誰も僕を責めていないのは分かっているよ。でも、このことは分かってもらいたい」と語り始めた。
「このチームには若い選手が多く、チーム周辺で何が起きているかをちゃんと分かっていない者もいる。そこに君たちがデタラメな話で煽るようなことはしてほしくない。メディアの仕事は試合で起きたことを報じることだ。罰金を払いたくないから言葉には気を付けるが、デタラメな話を垂れ流すことじゃない。それが僕には不満なんだ。これまでメディアとは上手く付き合ってきたけど、今はこのチームのリーダーとして仲間たちのために声を上げなきゃいけない。チームの活動について事実と異なる話をされると、若い選手は混乱する。僕たちのやっていることを尊重してほしい」
「みんなこのチームが優勝するのが当然だと思っているように感じる。言い換えれば『優勝できなければ大失敗』だとね。でも、そんなわけはない。僕はこのチームに少し遅れてやって来た。僕たちは自分たちの仕事を、自分たちにできる最善の方法でやるだけだ。勝敗はゲームの一部でしかなく、それが終われば家に帰って家族と過ごす。それだけなのに、僕らの誰かがどんな人間で、何を考え、どうしてそうするのか、事実に基づかない憶測を並べ立てるのはやめてくれ」
ウェストブルックはラジオコメンテーターを再び指差した。「知らないなら言わなければいい。特に君にはそう言っておく」
最後に会見に現れたのは、ヘッドコーチのダグ・クリスティだった。それまでのウェストブルックとのやり取りを「聞いていなかった。ただ、勝てないフラストレーションは全員が抱えている。彼がイライラしているのは、自分の仕事に真剣に取り組んでいる証拠であり、良いことだと思うよ」と語る。
記者たちは心配そうにクリスティに尋ねた。「我々の取材が不適切だと感じますか?」。これに指揮官は静かな口調で「正直に言うが、私は皆さんが書いた記事を読まない」と答えた。
「失礼なのは分かっているが、何を言われても私は自分のやるべきことに集中して、ポジティブなマインドで向き合う。誰に何を言われているか知らないし、それでいいと思っている。私もかつてはメディア側で働いていたから、皆さんの仕事は尊重している。だけど私は気にしない。だから分からないんだ」