フラッグへの期待「必要なものをすべて備えている」
マックス・クリスティは昨シーズン途中、ルカ・ドンチッチがレイカーズに加入するトレードの対価として、アンソニー・デイビスとともにマーベリックスの一員となった。
NBA3年目の昨シーズン、レイカーズでは46試合で平均25.1分出場、8.5得点、2.7リバウンドだったのが、マブス移籍後は32試合で平均30.4分出場とプレータイムを伸ばし、11.2得点、4.5リバウンドとスタッツを向上させ、主力の一員としての起用に結果で応えた。
それでも昨シーズンのマブスは、ドンチッチを失った上にデイビスもケガでほとんど稼働できず、エースガードのカイリー・アービングも3月に左膝の前十字靭帯断裂の重傷を負って戦線離脱となり、プレーイン・トーナメント敗退でシーズンを終えた。
立て直しとなる今オフ、アービング不在の前半戦を託すポイントガードとしてディアンジェロ・ラッセルを獲得。22歳のクリスティはラッセル、クレイ・トンプソンとともにバックコートを引っ張っていくことが求められる。
『Mavs Academy Hoop Camp』に参加した彼は、クリニック終了後にキャリア最高の日を聞かれ、「マーベリックスにトレードされた日」とチーム愛を強調した。そして昨シーズン途中までレイカーズでチームメートだったラッセルとの共闘を楽しみにしている。
「彼は親友であり、最も仲の良いチームメートの一人だ。ロサンゼルスで2年に渡って一緒にプレーして、彼のことをとても尊敬している。そのプレーや普段の振る舞いから多くを学んでいたから、彼が加入してくれて本当にうれしい」
クリスティはドラフト全体1位のクーパー・フラッグについても大きな期待を寄せている。「クーパーは素晴らしい。みんな彼のプレーを見ると興奮するだろう。彼は18歳と若いけど、一緒にトレーニングしていて、とても意識が高い。このまま努力を続けていればオールスター選手になれる。彼はNBAで活躍するのに必要なものをすべて備えている」
アービングが不在で、なおかつフラッグがNBAにアジャストする期間となるシーズン前半戦は苦戦が予想されるが、そこである程度の勝ち星を積み重ねることが勝負のシーズン終盤戦に効いてくる。レイカーズ時代とは違って大きな役割と責任を背負うクリスティのステップアップが、マブスのスタートダッシュに欠かせない要素となる。