
ベンチスタートの富樫勇樹が16得点でオフェンスを牽引
千葉ジェッツは敵地の有明コロシアムで2連勝。第1戦を78-53、第2戦を92-65といずれもアルバルク東京を圧倒し、セミファイナルへと駒を進めた。
初戦で持ち味のディフェンスが機能せずに敗れたA東京は、第2戦の立ち上がりからブリッツを多用するアグレッシブな守備で盛んに仕掛ける。これに対し千葉Jは先発ポイントガードを務める瀬川琉久が落ち着いてボールをコントロールし、ターンオーバーを記録しなかった第1戦に続いてこの試合でも2と、ミスを最小限に抑える。ルーキーの瀬川にすべてを託すのではなく、他の選手もボール運びに加わってA東京の狙いをかわすとともに、プレー強度でも負けずに試合の主導権を握らせなかった。
序盤で千葉Jに流れをもたらしたのは、安定したリムプロテクト能力を見せるジョン・ムーニーと、タフな3ポイントシュートをねじ込み、スティールからのワンマン速攻と持ち前の爆発力を存分に発揮したディー・ジェイ・ホグ。一方でA東京はライアン・ロシターが早々にファウル2つ、その後はレオナルド・メインデルもファウルが先行し、立ち上がりからのエンジン全開は空回りとなった。またA東京の司令塔、テーブス海に自由を与えない田代直希の粘り強いディフェンスにも特筆すべきものがあった。
そしてケガ明けでベンチスタートに回っている富樫勇樹が投入されると、試合は一気に千葉Jのペースに傾く。ファーストプレーからムーニーとのピック&ロールでイージーバスケットを演出。第2クォーターに入ると自ら得点を狙う積極性も出し、5本の3ポイントシュート成功を含む16得点と爆発。前半で50-28と大差を付け、第3クォーター終了時点で70-40として試合を決めた。
これで千葉Jはセミファイナル進出。シーホース三河を破った宇都宮ブレックスと対戦する。
【対戦カード】宇都宮ブレックス vs 千葉ジェッツ
【会場】日環アリーナ栃木
【日時】GAME1:5月17日(土)15:05
GAME2:5月18日(日)17:05
GAME3:5月19日(月)19:05