約1ヵ月ぶりの実戦で37分出場もシュート精度が上がらず
現地4月22日、バックスはペイサーズとのプレーオフクォーターファイナルの第2戦に臨んだが、115-123で敗北。第1戦に続いて連敗を喫し、早くも苦境に追い込まれている。
バックスは第1クォーターでいきなり40失点と出遅れ、以降もペイサーズの流れのまま試合が進む。第4クォーターに意地の追い上げを見せ、残り2分半、デイミアン・リラードの3ポイントシュートで2点差にまで迫るも、直後のポゼッションでパスカル・シアカムに3ポイントを決められる。そこから再びやり返すエナジーは残っておらず、残り2分でわずか2得点しか奪えなかった。
リラードは右ふくらはぎの深部静脈血栓症から驚異的な回復を見せ、この日、3月18日以来となる試合復帰を果たした。だが、1ヵ月以上のブランクの後、いきなりプレーオフの大舞台でフル稼働することは、百戦錬磨のリラードを持ってしても難しかった。37分出場で7アシストを挙げる一方で、フィールドゴールは13本中4本成功にとどまった。
ただ、本人は「長い間プレーしていなかった事実を踏まえると良い感じだった。いきなりプレーオフで復帰したことを考えると、手堅くプレーできたと感じている」と好感触を得ている。
3ポイントシュート6本中1本成功などに代表される後半の失速についてはこうだ。「僕は少し息切れしていたと思う。みんなも同じ状態だった。だけど試合中、疲労を感じることはなかった。もし、そうだったとしても自分のやるべきことを遂行するだけだしね」
回復まで数ヶ月かかってもおかしくない病状からリラードが復帰したことは、バックスにとって大きなプラス材料。しかし、連敗を喫したことで2年連続のプレーオフ初戦敗退の危機を迎えている。第1戦も立ち上がりでリードを許したことが敗因となっており、ヤニス・アデトクンボは「ビハインドからプレーするのは難しい。前後半の最初は、もっと危機感を持ってプレーする必要がある」と反省しきりだった。
リラード復帰で役者は揃った。第3戦からの反撃へ向け、立ち上がりの悪さをいかに改善できるかが勝ち上がりの大きなカギとなる。