長崎の高速バスケットに千葉Jが立ち向かう

5月15日からB1チャンピオンシップセミファイナルが開催され、長崎ヴェルカ千葉ジェッツと、琉球ゴールデンキングス名古屋ダイヤモンドドルフィンズとそれぞれ対戦する。

長崎はクォーターファイナルでアルバルク東京を圧倒。持ち前の高速バスケットで両試合とも90点台での勝利となった。イ ヒョンジュンの3ポイントシュート、スタンリー・ジョンソンのアップテンポなアタック、馬場雄大の前線からのハイプレッシャーとB1レギュラーシーズンTOP10に選出された選手たちがチームを牽引する。

その長崎はクォーターファイナルを先週の金曜日に終えて休息は十分。開始直後から始まる激しいディフェンスと、攻守の切り替えの速さで主導権をつかみにくるだろう。183cmながらスモールラインナップのセンターとして起用される松本健児リオンが、特にディフェンスで重要な役割を果たすことができれば、試合を通じて強度の落ちないバスケットを展開することができる。

千葉Jは群馬クレインサンダーズとのクォーターファイナルで第1戦を落とすが、そこから2連勝でセミファイナル進出を決めた。シーズン終盤に定着した渡邊雄太、田代直希、原修太、ディー・ジェイ・ホグ、ギャリソン・ブルックスのビッグラインナップでディフェンスのイニシアチブを取り、途中出場の富樫勇樹がオフェンスにアクセントを加える。

レギュラーシーズンの直接対決でも長崎相手に連敗している千葉Jは、富樫のゲームコントロールがカギになる。ポイントガードを置かないスターティングラインナップでは、フローの中で得点を重ねていくが試合を通じて機能するわけではない。富樫が起点となるピックからのプレー、そしてプルアップスリーが効果的に決まれば千葉Jは一気に波に乗ることができ、相手の脅威になることは間違いない。

リバウンドでトップを争った2クラブによる戦い

琉球はシーホース三河を倒して8大会連続のセミファイナル進出を決めた。琉球の武器はなんと言ってもリバウンド力だ。第1戦は15本、第2戦では18本とオフェンスリバウンドからセカンドチャンス、サードチャンスとポゼッションを支配していく。ジャック・クーリー、アレックス・カークといったビッグマンだけでなく、脇真大、佐土原遼といった日本人プレーヤーも積極的にリバウンドに絡みボールを奪っていく。

琉球のオフェンスはヴィック・ローが牽引するが、琉球の象徴とも言える岸本隆一の3ポイントシュートへの警戒を忘れてはいけない。第2戦では、3点リードの残り2分を切った場面で勝利をぐっと引き寄せる3ポイントシュートを沈めてみせた。大事な局面で決め切る力は、こぼれ落ちてきたホーム開催で存分に発揮されるだろう。

名古屋Dは東地区王者の宇都宮ブレックスを撃破。リバウンドと齋藤拓実とのピック&ロールオフェンスでチームに貢献していたスコット・エサトンを欠く状況下で、カイル・リチャードソンとアラン・ウィリアムズがゴール下で貢献した。アーロン・ヘンリーが第1戦で12得点5リバウンド、8アシスト5スティール、第2戦で17得点11リバウンド5アシスト3スティールと、D.J・ニュービル相手に攻守で圧倒し宇都宮のゲームプランを狂わせる要因となった。

齋藤拓実のオフェンス力がチームを押し上げているが、加藤嵩都のディフェンス力がそれを際立たせる要因となっている。今シーズンは60試合に出場してシックスマンとして流れを変える重要な役割を遂げた。また、彼がヘンリーとともにボールをフロントコートまで運ぶことによって齋藤の負担軽減にも繋がっている。類まれな瞬発力とディフェンスの読みの良さで琉球のオフェンスをシャットアウトすることに期待したい。

【各対戦カード日程】
◾️5月15日
19:00 長崎 vs 千葉J @ハピネスアリーナ(GAME1)
19:00 琉球 vs 名古屋D @沖縄サントリーアリーナ(GAME1)
◾️5月16日
14:00 長崎 vs 千葉J @ハピネスアリーナ(GAME2)
17:05 琉球 vs 名古屋D @沖縄サントリーアリーナ(GAME2)
◾️5月18日
19:05 長崎 vs 千葉J @ハピネスアリーナ(GAME3)
19:35 琉球 vs 名古屋D @沖縄サントリーアリーナ(GAME3)
※GAME3は2試合でシリーズの勝敗がつかなかった場合のみ開催