敵地でキングスに勝利、グリズリーズとの第2戦に挑む

現地4月16日、マーベリックスはプレーイン・トーナメントの初戦でキングスに120-106で快勝。続く第2戦は現地18日に行われ、マブスとグリズリーズの勝者が第8シードとしてプレーオフに進出する。

マブスは第2クォーターに44-19のビッグクォーターを作る。チーム全体で3ポイントシュート11本中8本成功というオフェンスの爆発を牽引したのは、3ポイントシュート4本成功を含む16得点を挙げたクレイ・トンプソンだ。

1年前、ウォリアーズの一員としてキングスとのプレーインに臨んだクレイは、フィールドゴールアテンプト10本すべてを外す無得点に終わり、チームは94-118の大敗を喫している。移籍を挟んでも彼の雪辱への思いは大きかった。「人間の性として感情的になっていたけど、それに流されることなく上手くやれたと思う。ああいう最悪のシーズンの終わり方になれば、やり返したいと思うものだし、自分を批判した人たちが間違っていたと証明したいものだよ」とクレイは語る。

彼がウォリアーズ以外で初めて在籍するマブスは、この1年を通して大揺れだった。ケガ人続出に加えてルカ・ドンチッチの放出があり、フロントとファンが衝突している。それでも今もまだ目標を持って戦っていることにクレイは価値を見いだそうとしている。

「シーズンを通してケガ人に苦しんだし、今もカイリー(アービング)がいれば僕たちはかなりやれるのにと考えてしまう。でも、今も僕たちはポストシーズンで生き残っている。この時期に試合ができるのは素晴らしいことだよ」

クレイが言うように、カイリーを欠いてはいるが、アンソニー・デイビスとダニエル・ギャフォードの両ビッグマンはプレーインに間に合った。また、この試合では若手ガードのブランディン・ウィリアムスが18分出場で17得点5アシストとステップアップ。優勝経験のあるクレイやデイビスに伸び盛りの若手が融合し、この正念場でチームが噛み合ってきた。

ドンチッチの放出にカイリーの大ケガと、ネガティブな話題ばかりのシーズンとなっているが、だからこそクレイは「ダラスの街に誇りに思ってもらえるものを贈りたい」とのモチベーションでポストシーズンを戦っている。