リーブス「僕にも同じだけの責任がある」
ブルズにとっては今シーズンで最も劇的な勝利だろう。レイカーズにとってはその逆だ。指揮官JJ・レディックは「最悪の負け方だし、ひどくショックを受けた」と語った。
第3クォーター終了時点で、ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスはそれぞれ21得点、レブロン・ジェームズは14得点を記録していた。突出したスタッツではないがブルズの攻め手を封じ込めて、失点わずか75で16点をリードしていた。
第4クォーターにブルズのシュートが当たり始め、『あと一押しで勝負を決める』という目論見は外れたものの、レイカーズの選手たちは落ち着いてこれに対処していた。残り46秒で111-110と肉薄されるも、リーブスが難しいシュートを決め、ファウルを誘ってのフリースロー2本も成功させて、残り12秒で115-110とブルズを突き放す。
これで勝負は決まったかに思えたが、そこから予想外の展開が待っていた。パトリック・ウィリアムズに3ポイントシュートを決められ、それでもブルズはファウルゲームに行くしかない状況だったのだが、レブロンが出したリスタートのボールを目の前で狙っていたジョシュ・ギディーが奪い取り、絶好調のコービー・ホワイトに3ポイントシュートを決められて逆転を許す。残り6秒からリーブスがレイアップを沈めて再びリードを奪うも、残り3秒からタイムアウトの残っていないブルズは、ギディーがハーフコートショットをねじ込んで逆転。まさかの幕切れとなった。
レブロンは痛恨のターンオーバーを「あれだけ3ポイントシュートを浴びても、まだ僕らが優位だったのに……。そこで僕自身が最低のミスをしてしまった」と悔やみ、そのパスの受け手だったリーブスは「コミュニケーションミスがあった。ボールをもらいに行くべきだったのに、ディフェンスをかわそうと動いた僕にも同じだけの責任がある」と語り、こう続けた。「ハーフコートのブザービーターで負けることは滅多にない。悔しいよ」
その前日にはレブロンのタップシュートによるゲームウィナーでペイサーズに勝利したが、その何倍も劇的な形で今度は敗れることになった。ドンチッチは「僕らは連戦でよく戦い、勝利は目前だった。この負け方はキツいよ」と語る。
「でも、ツキがなかったとは言わない。自分たちで試合をコントロールしていたのに負けただけさ。第3クォーターは僕らのディフェンスがすごく良かった。みんなエネルギーに満ち溢れてハッスルしていた。それなのに第4クォーターで気を抜いてしまった。48分間ずっと同じエネルギーでプレーしていれば、僕たちは負けない」
「負けたのは仕方がない。僕たちにできるのは集中力を持続させること。この負けは次の良い結果にもなるし、悪い結果にもなる。それをコントロールするんだ」