ジャレッド・マケイン

平均15得点以上も1年目はわずか23試合出場で終了

セブンティシクサーズの新人ジャレッド・マケインは、2024年ドラフト全体16位でシクサーズに入団すると、開幕当初から下馬評を良い意味で裏切る活躍を見せた。だが、12月中旬にシーズン絶望となる左ヒザの大ケガを負い、プロ1年目はわずか23試合で終了してしまった。

しかし、故障するまで平均15.3得点、2.6リバウンド、2.4アシストと新人王候補の筆頭に挙げられるプレーを見せていたことは高く評価された。出場できないことは明らかではあるが、マケインは今年のオールスターで開催される『ライジングスターチャレンジ』のメンバーに選出された。

この選出を受けてマケインは現地28日、故障後初めてとなるメディア対応を行った。マケインは「(ライジングスターの)試合に出ることは、目標の1つだった。僕に選ばれる資格があるのかすら分かっていなかった。その中で自分が選ばれたことは、最高の気分だね」と語った。

ケガを負った時については「泣いていた。どれくらい復帰まで時間がかかるのか、聞くのはタフだった」と明かす。「NBAでプレーするため、これまでハードワークを続けていた。それなのに、こんなに早くプレーする機会を奪われてしまった。特にケガをした夜は辛かった。幸いにも今、状態は良いし、これから一歩ずつ復帰に向けて進んでいくよ」

前向きな気持ちでリハビリに取り組んでいるマケインは、このようにポジティブな心境になるために、ジョエル・エンビードのアドバイスも助けになったと語る。エンビードは2014年ドラフト全体3位でシクサーズに入団したが、最初の2シーズンは故障でプレーできなかった経験を持つ。

マケインは、エンビードとのやりとりをこう明かす。「彼は、僕が何をしているのか、ケガの詳細について知りたがった。そして、どのようにして故障を乗り越えていくべきかなどを教えて僕を助けてくれている。彼から話を聞けたのは素晴らしい機会だった」

現在、マケインは「とてもスローなペースでやっている」と話すように、慎重にリハビリに取り組んでおり、ライジングスターの試合にも足を運ぶかは分からないと語る。復帰までの道のりは長いが、「完治することはわかっている」と彼は全くあせっていない。