大阪エヴェッサ

新設からおおきにアリーナ舞洲の改修へと計画を変更

昨年12月26日、大阪エヴェッサのBプレミア参入が決定した。この日が最後のライセンス審査のタイミングで、秋田ノーザンハピネッツは状況が事細かに説明されていた一方で、大阪は状況が分からないままだった。

これはもともと大阪府下で2028-29シーズン開幕に間に合うように進んでいた新設アリーナ計画で昨年9月末の時点で審査の準備をしていたが、この計画が大幅に遅れる見込みとなったため、現在のホームアリーナであるおおきにアリーナ舞洲の改修へと切り替えたため。計画の切り替えそのものの是非が問われた上で、計画の実現性が審査され、最後の最後のタイミングにはなったがライセンスが交付された。

これを受けて大阪エヴェッサは会見を開いた。磯村英孝代表は「何度も困難に直面しましたが、皆さまからの支えのおかげで乗り越えることができました」と感謝を語った。

「一番大事なアリーナ施設面で非常に苦戦しました」と磯村代表は語るとともに、謝罪もしている。「アリーナ審査の確度を証明することに対する認識が甘かったと感じております。私自身も代表就任以前よりクラブ幹部を任されており、他クラブが具体的なアクションを見せる中で、確度を証明するに値する動きを取れていなかったことについては猛省する次第です」

大阪に限らず、4次審査でライセンス交付を受けたクラブ(茨城、京都、秋田、大阪)は2025年6月までに正式契約に至ることで、最終的なBプレミア参入となる。磯村代表はこのことを忘れず、「合格は合格として、今後は実際の改修工事がテーマとなりますので、責任を持って取り組みたい」と語った。

おおきにアリーナ舞洲の改修は大きく3点ある。現在は存在しないスイートルームを3階上層部分に設置すること。ラウンジは既存のラウンジとあわせて、1階ロビー外を改装して一部をラウンジ化して運用する。

上原耕司室長は改修工事について「リーグ戦への影響を最小限に留めるようにシーズンオフにも実施していく」と語り、こう続けた。「地域に根付いたクラブ作りにより一層努力して取り組んでいきたい。大阪で唯一のバスケットボールクラブですから、そこを深く掘り下げて、地域に根付く、地域に愛されるというのを念頭にクラブ経営していきたいと考えております」