宇都宮ブレックス

勝負どころで顔を出し続けた比江島はゲームハイの22得点

9月16日、川崎ブレイブサンダースが宇都宮ブレックスとプレシーズンマッチを行った。

川崎は藤井祐眞、長谷川技、トーマス・ウィンブッシュ、ロスコ・アレン、ニック・ファジーカスの5人、宇都宮は鵤誠司、比江島慎、ディージェイ・ニュービル、竹内公輔、グラント・ジェレットがそれぞれ先発を務めた。

鵤のパスカットからニュービルの速攻で先制した宇都宮が先にペースをつかむ。比江島が仕掛けてディフェンスを崩し、周りが合わせて得点を重ねた。一方の川崎は序盤にウィンブッシュがファウルトラブルになったことでスタートダッシュに失敗。ファジーカスや鎌田裕也が3ポイントシュートを決めるが、単発でリズムに乗れない。渡邉裕規が2本の3ポイントシュートを含む8得点を固めたように、セカンドユニットも機能した宇都宮が25-19で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、アレンに内外から得点され、1点差に迫られた宇都宮だったが、徐々にインテンシティを高めて失点を防ぐと、ディフェンスから流れを引き寄せる。鵤がウィンブッシュからスティールし、走った比江島がトランジションスリーを決めると、得意のセレブレーションまで飛び出した。さらに積極的に仕掛ける比江島はドライブからタフなレイアップを沈めて、リードを2桁に乗せる。その後、1on1から失点されたが、崩れることなくリードを保ち46-38で前半を終えた。

後半に入ると、ウィンブッシュの3ポイントシュートで先制した川崎が反撃を開始。トラップを仕掛けてターンオーバーを誘いつつ、素早いローテーションでズレも作らせない。ディフェンスが機能したことでオフェンスにもリズムが生まれ、アレンを筆頭にジワジワと点差を縮めた。1点差に迫り、決まれば逆転のシーンが何度かあったか決め切れず、51-53で最終クォーターへ突入した。

鵤のセカンドチャンス、ニュービルの3ポイントシュートの5-0のランで突き放すが、ウィンブッシュが長距離砲を返し、さらにトラップからターンオーバー誘発と一歩も譲らない。宇都宮が離せば、川崎が食らいつく流れが続き、2点差のままオフィシャルタイムアウトを迎えた。

一進一退の攻防が長い時間続いたが、勝負どころのパフォーマンスで宇都宮が上回った。比江島がファジーカスからボールを奪い、そのまま速攻に走って3点プレーを成功させると、続く直後のオフェンスでもセカンドチャンスから3ポイントシュートを射抜いた。そして比江島のキックアウトから渡邉が3ポイントシュートを沈め、一気に点差を2桁に乗せて勝負アリ。両チーム最多の22得点を挙げた比江島の活躍もあり、81-71で宇都宮が勝利した。