タイリース・ハリバートン

「ただ一生懸命に、自分たちの行きたいところに進んでいくだけ」

タイリース・ハリバートンはペイサーズと5年最大2億6000万ドル(約350億円)の契約延長にサインした。

2020年のNBAドラフト1巡目12位指名を受けてキングスでデビューしたハリバートンは、2年目の昨シーズン途中にドマンタス・サボニスと彼を中心とするトレードでペイサーズに移籍。3年目の昨シーズンはペイサーズの若きエースとして56試合に出場、キャリアハイの20.7得点、規定試合数にわずかに乗らなかったものの、あと数試合に出場していればリーグのアシスト王だった10.4アシストを記録している。NBAオールスター初選出も果たした。

ハリバートンは契約延長についての会見を開いた。その冒頭で、同席した指揮官のリック・カーライルはこう語る。「チームが苦境に立たされ、新しい方向性を必要としていた時に、キングスとのトレードで彼が来てくれた。最初の日に食事をしたんだが、トレードされたことにショックを受けているのは明らかだった。ただ、それはその日だけ。次の日から意識を切り替え、ここでの自分の可能性を見いだし、チームに新たな方向性を示してくれた。今回は5年契約を結び、これまでの契約がまだ1年残っているから、彼はこれから6年間ここにいる。彼はこの1年半で素晴らしい仕事をしてくれた。この先も、ともに実りの多い時間を過ごせると楽しみにしている」

そしてハリバートンは、今回の契約について「お金とかそういう問題じゃなく、僕を信頼してくれる人がいるということが、僕にとっては大きな意味がある」と言う。

「一番大事な仕事は、ペイサーズを再び強豪にすること。僕らは若くてハングリーなチームで、それぞれいろんなことに気を配っているけど、結局はただ勝ちたい、それだけを考えている。僕は何かを作り、何かを変えていきたい人間だから、自分がどこにいて、どこに向かうかをいつも分かっていたい。それができるから、このチームは心地良いんだ」

ハリバートンのペイサーズへの入れ込みぶりは相当なものだ。オフもインディアナで過ごすことが多く、ドラフト前のワークアウトすべてに立ち会い、若い選手たちを観察して言葉を交わした。サマーリーグも全試合を観戦する予定だ。「それが僕の仕事なんだ」とハリバートンは楽しそうに言う。

「チームが良い人材を集めるための手助けが僕にできるなら、やりたい。多くの決断にかかわりたいと思う。ブルース(ブラウン)が来てくれて良かったし、まだ話せないけど獲得している選手は他にもいて、良いロスターになると思う。昨シーズンもまずまずの結果を残せたけど、新シーズンはもっと高い期待を持って臨む。手っ取り早い成功の秘訣はない。ただ一生懸命に、自分たちの行きたいところに進んでいくだけだ」

「新しい挑戦にワクワクしているよ。ルーキーの時に思ったんだけど、ここでは誰もが大金持ちだから、もらえる金額が多いか少ないかは気にしない。だから今回の契約でうれしいのは、ここにいられること。オフの後半にどんな練習をするかはもう計画済みで、とにかく早く始めたい。次のステップに進むのが楽しみで仕方ないよ」

まだ23歳だが、ハリバートンはペイサーズを引っ張っていくリーダーシップを自然に発揮できている。新シーズンも混戦模様となりそうな東カンファレンスで、ペイサーズは大暴れしそうな予感だ。