「見ている方々を魅了するプレーができるように」

Bリーグオールスターの『B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME』で、U18 HELIOSとU18 JADEが対戦した。U18 HELIOSがリードを奪うたびにU18 JADEが猛追するスリリングな展開となったが、最後はU18 HELIOSが87-78で勝利している。

この試合で主役を演じたのはU18 HELIOSの関谷間だ。千葉ジェッツ U18に所属する関谷にとってはホームゲーム。出だしからアグレッシブなプレーでリズムに乗ると、3ポイントシュート3本成功を含むゲームハイの22得点を記録。さらには6リバウンド4アシストとオールラウンドな活躍を見せた。

出だしから良い意味でガツガツとプレーに絡んだことについて「ホームアドバンテージを生かして、日頃から応援してくださる人たちへの感謝の気持ちをプレーで表せるように意識していました」と語る関谷は、「最初の得点が自分だったのですが、チームも自分のためのセットを作ってくれて、チームも協力してくれて良いプレーができました」と続ける。

前日には3ポイントコンテストにも出場。渡邊雄太や比江島慎といったトップ選手と争ったことを「緊張がホントにすごくて」と苦笑とともに思い出す。「最初のスポットでは何とも思わなかったのですが、打っていくうちにだんだん『見られている』って感覚が出てきて、どんどん緊張が圧し掛かってきました。でも今日は、昨日のそいう経験もあって、緊張はあったのですが良い緊張感で集中して試合に臨めました」

オールスター本戦に比べるとU18のオールスターは強度が高く、どちらのチームも本気を出して勝ちに行く姿勢があり、攻守いずれもチームバスケが機能していた。その背景を関谷はこう説明する。「ピックアップされたチームでやる難しさはありましたが、コミュニケーションだったりチームプレーを限られた期間で上手く積み上げて、発揮できた試合でした。とにかく僕らは全力で勝ちに行こうと話していました」

攻守に活躍を見せた関谷だが、彼自身が最も良かったと思うプレーはスティールからダンクを叩き込んだシーンだ。「1回だけですけどね(笑)」と、もっと決めたかったのが本音だが、それもまた次なる成長の糧となる。「欲を言えばもうちょっと思い切りダンクに行きたかったですけど、相手がいる中でのダンクはそんなに簡単じゃないので。これからは決められるように、トレーニングや技術を磨いて、見ている方々を魅了するプレーができるように頑張ります」

すでにユース育成特別枠選手で千葉ジェッツのトップチームに加わり、昨シーズンにはB1を8試合経験している関谷は、間もなく高校を卒業してアメリカに渡る。Bユースから大きく羽ばたくことを期待したい。