『コーチ・チャレンジ』が拡張されることに
8月初旬、NBAはオフェンス側に有利な現行ルールの変更を発表し、故意にファウルを誘うプレーの多くが新シーズンからノーファウル、もしくはオフェンスファウルとなった。
このルール変更により、フリースローの数は減少し、試合の進行がスムーズになることが予想がされる。そして、この『試合のスムーズな進行』を目指す流れはさらに進む。『RealGM』によれば、NBA理事会が審判主導のリプレールールの変更を承認したという。
これまでは第4クォーターとオーバータイムの残り2分間に限り、どちらのボールか正確に判定するため、審判が主導でリプレーを確認していた。特に1点差を争う試合終盤などで、正確にどちらのポゼッションかを明らかにするという意味では、この制度は機能していた。しかし、試合進行の妨げになっていたのも事実で、試合が一番盛り上がるところで何度も繰り返される中断にうんざりするファンも多かったはずだ。
今回のルール変更により、審判は映像による確認ができなくなったが、リーグは『コーチ・チャレンジ』を拡張した。これまでは最後の2分間のアウトオブバウンズの判定にヘッドコーチは異議を唱えることができなかったが、チームが試合全体を通してアウトオブバウンズのリプレーを要求することができるようになった。
これまで以上に正確なジャッジが求められる審判の負担は増すが、技術向上の面を考えれば良いルール変更と言える。また、試合の進行がよりスムーズになることでファンは辟易せずに済み、新たなファンの獲得に繋がるかもしれない。