写真=Getty Images
1勝4敗の成績で9位・10位決定戦に回る
昨日のカナダ戦でリオでの初勝利を挙げた車椅子バスケットボール日本代表は、強豪オーストラリアと対戦し、55-68で敗れた。
オーストラリアの執拗なチェックに苦しみシュートが決まらない日本は立ち上がりから0-6のランを許す。その後、藤本玲央のミドルシュート、香西宏昭の3ポイントシュートが決まり始めるも、相手のオフェンスを止められない。
宮島徹也と石川丈則の連携プレーや鳥海連志の合わせなど、昨日と同様にベンチから登場した選手が得点を重ねる。それでも格上のオーストラリアに高さのミスマッチを作られ、点差を広げられていく。
20-34とリードされて迎えた後半も、立ち上がりからオーストラリアの猛攻を浴び、第3ピリオド残り3分38秒、22-44とダブルスコアを許してしまう。
宮島と永田裕幸のピック&ロールや、ノーマークを作り出して放つ藤澤潔のシュートなど、日本の理想とするバスケットボールの片鱗はしばしば見ることができた。しかし、相手のアグレッシブなディフェンスの前に良い攻撃が出ても散発に終わり、逆に失点は連続で浴びることで日本にはリズムが生まれなかった。最終ピリオドに追い上げたものの、スコア以上に力の差を見せられ敗戦となった。
最終スタッツではターンオーバーやリバウンドは互角だったが、シュート精度にはっきりと差が見られた。日本の37%に対し、オーストラリアは59%と、終始高確率でシュートを沈めた。
予選ラウンドがこれで終了し、日本は9位・10位決定戦に臨むこととなった。「6位以上」の目標は達成できなかったが、一つでも上の順位を目指してほしい。9位・10位決定戦は日本時間の9月15日(木)21時試合開始となる。
オーストラリア代表のタイトなディフェンスに苦戦を強いられる日本代表。