タイラー・ヒーロー

「もっと頑張りたいし、チャレンジしていきたい」

ゴラン・ドラギッチは「シーズンの中でも最も重要な2試合」と、タイラー・ヒーローは「プレーイン・トーナメントには出たくない。トップ6シードに入るために、すべての力を出しきる時」とセルティックスとの連戦を位置付けていた。ビクター・オラディポは膝を痛めてボストンへの遠征に参加しなかったが、シーズンのこの時期に全員が健康であることはあり得ない。ジミー・バトラーは「ケガ人の多くが復帰して、様々なラインアップを使えるようになった。今のチーム状態はすごく良くなっている」と、今のチーム状態への自信を語っていた。

そのヒートは5月9日と11日に敵地でセルティックスと対戦し、130-124、129-121と連勝を収めた。これによりプレーイン・トーナメント圏内から抜け出すことに成功しただけでなく、38勝31敗でホークスとニックスと並び、残り試合の結果によっては4位でプレーオフ1回戦をホームで戦う可能性も出てきた。

11日の試合ではジミー・バトラーが目を痛めて途中でコートを離れたが、バム・アデバヨとダンカン・ロビンソンがそれぞれ22得点を記録。そしてセカンドユニットのヒーローが3ポイント本成功を含む24得点、さらにはゲームハイの11リバウンドを奪う大活躍で、勝利の立役者となった。

接戦からヒートが抜け出したのは第3クォーター終盤から。最初にロビンソンの外角シュートに火が付き、第4クォーターに入ると反撃に出ようとするセルティックスの裏を突いてドラギッチが得点を重ね、そしてヒーローの得点力も爆発した。タフなディフェンスとチーム一丸のハードワーク、そして不意にやって来るヒーローの勝負強さ。ヒートは昨シーズンのNBAファイナルに進出した時の姿を取り戻しつつあるように思える。

試合後の会見でヒーローは言う。「とても大きな2勝だ。これでトップ6シードを確保できたし、僕らの自信はますます強くなった。でもまだレギュラーシーズンは残っていて、もっと上に行ける可能性もある。もっと頑張りたいし、チャレンジしていきたい。その勢いをプレーオフにも持ち込みたいね」

シーズンの大事な時期に調子を上げることについて「誰だって大事な時に活躍したいよね。舞台に照明が当てられると、僕は『よし行くぞ!』と思ってテンションが上がるんだ」と秘訣を語り、リバウンドでも結果を出すことに「普通にやっていたら1試合に2つか3つだろうけど、僕はこのサイズにしてはリバウンドが得意なつもりだ。良いタイミングで良いポジションに飛び込めば、5とか10まで増えていくと思っている」と言う。

「このチャレンジにすごく燃えている」とヒーローは続ける。「これまで浮き沈みが激しかったけど、どうプレーすべきか忘れてしまったわけじゃないし、日々向上したいという気持ちも失ってはいない。必ず結果が出るわけじゃないけど、努力は怠ってはいけないんだ。この調子でやっていくつもりだ」

指揮官のエリック・スポールストラは「まだまだだ。この勝利に意味はあるが、我々が望むものはもっと大きい」と言う。ロビンソンは「すべてを手に入れるつもりでやっている。良い一歩を踏み出せたけど、まだこれは第一歩さ」と語る。長らく低空飛行を続けたヒートだが、シーズンのクライマックスに向けて目覚めたようだ。